このほど、中能登町より、観光大使に任命していただきました。
 先週末、中能登で任命式があって出席させていただき、杉本町長より正式に任命をしていただきました。2000年の伝統を持っている能登上布(のとじょうふ)でつくった立派な任命状もいただき、大感激しています。
 中能登町は、私の母である一青和枝の一青家のルーツがある土地で、いまも、一青地区という地名まであります。ここ何年か、中能登町といろいろなご縁をいただき、今回、市町村合併後の観光大使第一号という大役を任されました。



 中能登は、石川県の北部にあり、能登半島にも和倉温泉にも金沢にも近いというちょうど地理的に便利なところにあります。古くから人々が暮らしてきた土地であるため、古墳など多くの歴史遺産があり、食事も美味しく、何より人情味が豊かなところです。私はこれから微力ながら中能登の魅力を日本や台湾に発信していく役割を担っていければと思っています。
 まずは私の著書「私の箱子」「ママ、ごはんまだ?」を原作とする映画が、中能登を舞台に撮影が行われ、来春には上映される予定です。映画を通して、中能登もっと多くの人に知っていただければと願っております。
 また、私のブログやコラムなどでときどき中能登情報を紹介していきたいと思っています。中能登は、本当にすてきなところです。皆さん、一度出かけてみて下さい!

 以下、任命式で挨拶させていただいた全文をお伝えさせていただきます。

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 わたしが初めて中能登を訪れたのは、今から約20年前のことになります。母と妹の三人で訪れたのですが、当時まだ高校生だったわたしは、美味しい物を食べ、きれいな景色を見たというだけで、何故母がこの地を選び、家族旅行をしたのか深く考えることはありませんでした。
 旅行から約五年後、母は亡くなりました。
 わたしの母は「一青」という名前です。一青という名前のルーツがこの中能登にあります。今考えると、母は亡くなる前に、自分のルーツがあった場所に娘たち二人と一緒に訪れ、見せたかったのではないかと思うようになりました。
 中能登町は東西を山があり、美味しい食べ物や2000年以上の歴史を持つ中能登上布など、とてもすてきな場所です。ですけれども、わたしが最も魅力的だと思うのは、ここにいらっしゃる皆様、中能登町の人ではないかと思うのです。心優しく、人情味あふれる中能登町の「人」こそ、一番の魅力です。
 わたしは父が台湾人ということもあり、台湾の南部の都市•台南の親善大使を務めております。台湾の人は日本が大好きです。大阪、京都、東京のような大都市はもちろんですが、最近では日本の原風景をみたい、地元の人々と触れ合いたい、という旅をするようになり、地方都市へ旅行する台湾人もとても増えてきました。中能登町はそんな台湾人にぴったりな場所だと思います。
 これからは台湾からの観光客が中能登町を訪れ、中能登町の人々と交流を持つようになってくれれば、わたしにとってこれ以上の喜びはありません。
 どうぞこれから宜しくお願い致します。