今年の台南の鹽水蜂炮は今週末の2月21(日)/22(月)に行われます。
皆さん準備はできましたでしょうか?


鹽水武廟HP:当日の御神輿のルートやイベント、注意事項などが掲載されています


今年初めて参加される方も、リピーターの方も、是非楽しんで頂きたいと思い、
わたしが参加したときの体験を元に、少しご紹介してみたいと思います。

台湾一危険なお祭りと呼ばれている鹽水蜂炮ですが、危険な目に遭うか遭わないかは、
自分次第です。
なぜなら、大量のロケット花火を放すお祭りなので、近づけば当然危険です。
ちなみに、地元の人々がロケット花火に近づく理由は「厄落とし」をしたいから。
当たった分だけその年の厄が落ちるので、厄年の方などは是非頑張って近づいてみて下さい。
逆に、ある一定の距離を保ちながらの見学でしたら、全く安全です。
多数のロケット花火を並べて、色々な形の発射台作り、点火するのですが、基本的に発射台のロケット花火は、東西または南北の2方向に飛び出します。だから飛び出さない別の2方向にカメラを構えれば、安全に見学しながら、写真も撮れます。(上の写真がこの状態です)

お祭りの中心は「武廟」と「鹽水國中」。
朝、武廟から御神輿が出発し、街中を練り歩き続けます。
鹽水國中では夜21時より、メインを含めた各種発射台の点火が行われるので、大勢の人が集まります。
ただし、夜7時ころより、地区内の各所でも発射台が点火されます。より近くに寄って体験したいのであればこちらをお勧め致します。(家の玄関先に赤い提灯がつり下げられているのが、ロケット発射台のある家の合図です。点火する前には爆竹が勢いよく鳴るので、これらの合図を目安に探すのも一つです)



個人的にお勧めの気軽なルートは、夕方前に鹽水に行き、鹽水老街の観光、食べ歩きを楽しみ、日が暮れたら月津のランタンフェスティバルとその横にある橋南老街を散策し、夜はロケット花火体験とで台南市内に戻るという感じのスケジュールです。
街中では、深夜まで爆竹やロケット花火が鳴り響いていますが、帰りの交通手段確保には気をつけて下さい。街中を離れようとする車輛で23時以降は高速にたどりつくまでが大渋滞します。また、最終便の鉄道やバスに乗る時間にも注意して下さい。

最後に、ロケット花火を安全にかつ最前線で楽しむためにはフルフェイスのヘルメット、手袋、長袖と長ズボンが必須です。完全装備の衣服類は街中で販売していますので、手ぶらで行っても楽しめます。ただし、長袖とジーンズを履き、タオルと軍手持参でヘルメットを買うか現地で悩むのが一番安上がりかと思います。(ナイロンなどの引火性の高いものは避けて下さい)
遠巻きに見て写真を撮るだけなら、普段着(ビーチサンダル、半袖などは避ける)でも大丈夫です。

楽しくて思い出深い鹽水蜂炮となりますように!
←コンビニ前に売られている耳栓、ガムテ、タオル、手袋など



おまけ 
鹽水地区の見所
(以下にリストアップされている見所やおいしい食べ物などは、全てコンパクトにまとまっていて、歩きでも充分楽しめます)
○鹽水老街
→鹽水中正路:一体は日本統治時代に建てられた建造物がのこっています
→武廟
→八角楼:120年前に建てられた珍しい木造八角形の建造物。伏見宮貞愛親王が駐在していたので、石碑があります

→南鹽水永成戲院:70年の歴史を持つ映画館が文化施設としてリニューアルオープン

→鹽水天主堂:西洋と中国式建築が混ぜ合わさった教会。内部の壁画「漢人版最後の晩餐」も一見の価値あり



<街中のグルメ>
*鹽水意麵(「阿桐」と「阿三」両方とも有名 鹽水區中山路43号:この中に他の小吃店も多くあります)
やや縮れたシンプルでこしのある麺が美味しい


*林家老店鹽水肉圓  (鹽水區康樂路98号)彰化の肉圓と違い、しつこくない優しい味(碗棵もあります)
*鹽水豆簽焿 (鹽水區朝琴路16号)白いスープの麺線!?トッピングにサバヒーと牡蠣を選べます
*銀鋒冰果室(鹽水區中山路4巷1号)60年以上の歴史を持つ老舗 ジュースもかき氷もおいしい

橋南老街
(泉利打鐵舖:包丁屋さん わざわざ台北からここまで包丁を求めにくる人もいるとか)


鹽水月津港燈節
(台南市鹽水區鹽水月津港)ランタンフェスティバル(2/28 17:30-23:00 ただし、鹽水蜂炮の両日は02:00まで)水面に映り込む光がきれいです