この間、石川県の中能登町にて講演を行ってきました。
ありがたいことに、最近いろいろと講演の機会を得ているのですが、
今回は特別。
なぜなら、石川県中能登町は私の姓である「一青」のルーツがある場所だから。

  


「一青」姓のルーツ、元は石川県鹿島郡内の鳥屋町というところにあったのですが、平成の大合併で、2005年3月1日に中能登町になりました。
1985年に母と妹と初めてこの地を訪れ、「一青」という文字が住所を示すプレートに記されていたのを見たときの驚きはいまでもはっきりと覚えています。
誰にも正確に読んでもらえてこなかった「一青」が、ここでは普通に使われ、普通に読まれていることへの不思議さはあったけれども、確かにルーツはここなのだ、と実感しました。


そして数年前に再び訪れたとき、こんなグループホームも出来ていました。


4回目の中能登町。
今回は縁あって、この場所で講演を行うことができ、本当に幸せでした。

  


実は、中能登町はとても台湾と縁が深いのを知っていましたか?
中能登町にある中能登中学校が、なんと私の父の故郷の台湾•基隆の成功国民中学校と20年以上にわたり交流を続け、2013年には姉妹校提携も結んでいるのです。
しかもその縁結びをした方は、かつて歯科医師として石川県で開業し、現在は基隆にいらっしゃるというから、さらに驚きです。
私の父と母の故郷が、時を経て結ばれたことは、ただの偶然ではなく、なにか運命のようなものがあるのではないかと思いました。

中能登町での講演は、私の中の台湾アイデンティティを再確認しただけではなく、日本人としてのアイデンティティが呼び覚まされました。

母の父(私の祖父)も母も、私も東京生まれ。いわゆる「田舎」がないから、ちょっぴり寂しいと思っていましたが、温かく迎え入れて下さった中能登町の皆さまと出会えて、とても嬉しかったです。

たくさんの新しい出会いと、温かいお言葉、本当にありがとうございました。