すっかり書くのを忘れていた。。。
もうすぐ上映期間が終わってしまう!!
3月に試写会で見た「三姉妹~雲南の子」のこと。

「無言歌」を見て圧倒されてから大好きになった王兵(ワン•ビン)監督の最新作であり、期待して見た。
舞台は中国の雲南省。10歳の姉と6歳と4歳の弟の三人が主人公。
近隣に住む親戚であろう人や父親も途中から登場するが、あくまでも3人がどのように生活しているのかをカメラで淡々と追った作品。
これだけでは面白いと思えないが、場所がとても貧しい農村地帯であることと、その地で生きているということが無言のパワーを発している。
3姉妹にとっては普通の日常を切り取られ、作品になっただけだと思うが、貧富の差があまりない日本で育ち、東京と変わらない上海や北京を見てきた私にとっては、とても考えさせられることの多い内容であった。

「中国にはまだこういうところがあったのか」
「中国は広すぎる」

テレビがないのに何故か携帯電話を持っている村の子がいた。
一つの国がまさに急速に発展していくところを傍観できるのはとても刺激になる。
でもその発展のアンバランスさを垣間みたような気がした。

いつか雲南に行ってみたい。

同監督の作品で、6時間に及ぶドキュメンタリー大作「鉄西区」や文化大革命を生き抜いた老人を撮った「鳳鳴」もとても気になる。
中国国内で上映が禁止されているものばかりだが、こういうものをきちんと自国民が見られるような国に発展していって欲しい。

「三姉妹~雲南の子」公式サイト