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在台中、できるだけ公開された台湾映画を見ようと思い、
映画「Z-108棄城」を見た。

特に予備知識無く見に行く時間を調べようとネット検索した所、
公開3週間くらいで、「始まって1分で寝てしまった」「時間とお金を返せ」「台湾人の恥だ」と見た人の評価が驚く程低かった。
そこまで???と思い見に行こうかどうしようかと悩んだけれども、あまりにもの酷評に逆に興味が湧き映画館に足を運んだ。

この映画、いろんな意味で話題が豊富だ。
○ここ3年来の初めての18禁映画。
○台湾で作られた初めてのゾンビ映画。
○ネットで募集した多くの一般市民が無報酬で撮影に参加した映画。

舞台は台北一若者が集まる西門町。近くにある化学工場内で突然変異が起こり、町中の人がゾンビ化し、生きている人達を次々とゾンビ化させてしまう。
主人公の女性はモデル出身の姚采穎。抜群のプロポーションでどんなにゾンビに追われても美しい。
ゾンビ退治にSWATが出てくるが、何故か英語混じり。逃げ回る人の中にも日本人が2人出てくる。
これはドラマ痞子英雄(Black&White)のときにも感じたことだけれども、必然性を感じさせないが、必ず隊員や主人公の回りに英語を話す西洋人と日本語を話す日本人役が出現するのが面白い。

人の心の奥底に潜んでいる狂気や世の中で起きている猟奇的な殺人事件をモチーフに話しを作ったのだろうということはよくわかる。
肝心のゾンビの特殊メイクだが、突っ込みどころはたくさん(笑)。でも数年前、ちょっとした傷口を顔に作るための特殊メイクを見る機会があり、本当に時間と技術がかかって大変だったことを思い出し、ハリウッド並みの予算があるわけでもないのによくこんなに沢山のゾンビを作ったな~と逆に感心してしまった。
また、18禁だけあって、エロティックなシーンの連続。台湾映画でここまで!?大丈夫?本当にこんなお店、西門町にあるの?と思わせられた。
監督の銭人豪は日本の三池崇史監督のように暴力と狂気を持ち合わせた人と言われ、その感覚はこの映画の至る所で発揮されているように思える。
批評はいろいろあるが、話題になることが大切だ。


ここ数年、多くの台湾映画を見てきた。大きく分けて、「鶏排英雄(ナイトマーケットヒーロー)」のような台湾語を沢山使うローカル色満載のものと「第三十六個故事(台北カフェストーリー)」のような静かでスタイリッシュな映画が主流の中、ホラー映画好きの私としては「Z-108棄城」、そこまで嫌いじゃなかったな。このジャンルを極めて欲しい!!


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