子どもというのは、よく人のマネをしたがる。
もうすぐ1歳半の息子を見ていると、つくづく実感する。
車の中では、スキあらば運転席の私のひざの上によじ登り、ハンドルを握る。
食事中は自分のスプーンがあるのに両親の箸を奪い、おかずに刺している。
仏壇の前では正座して手を合わせ、かねを鳴らす。
などなど、数え上げればキリがない。
脳科学の分野では、マネをすることで「ミラーニューロンシステム」(見て・理解して・マネをする、鏡のような神経細胞のシステムのこと)が鍛えられ、創造性が豊かになり、脳(前頭野連合)の発達につながるのだという。
なるほど。こんな父でよければどんどんマネをしてほしい。
そういえば最近の息子のお気に入りは、ベランダでジョウロを振り回すことである。
毎朝、私が野菜や花に水をあげているのを見ているのだ。
この時はジョウロに水が入っており、左に干しているふとんにも水をあげてくれた。
しかし子どもってよく見てるよね~、という話を奥さんとしていた矢先、こないだ息子はイオンモールの混みあったエレベーターの中で、おもむろに人差し指を鼻の穴につっこみ、その指をそのまま口にくわえて、最後に顔をしかめた。
一連の動作があまりにも流れるように自然すぎて、見とれてしまうほどだった。
念のために断言しておくが、これは父親のマネではない。
