誰しも、知ったかぶりをしたことは、あるだろう。
だが、知ったかぶりをしている人は、だいたいわかる。
①「あー、はいはい」と、うなづく回数がやけに多い。
②「あー、はいはい」とうなづきつつ、さりげなく違う話題にすりかえようとする。
③次に会った時、そのことについてやけに詳しい。
上記に当てはまる時は、99.9%知ったかぶりと言えよう。
私はできるだけ、知らないことを知っているふりをしたり、覚えていないことを覚えているふりをしたりしないように気をつけている。
だが、どうしても「ふり」をしなくてはならない時もある。
それは、「人」が対象となる時である。
きょうの夕方、大阪で行われた主に若い女性が集ったイベントに、役員として参加した。
ボーっとしていると、突然ある女性に「奥さまはお元気ですか?」と話しかけられた。
ドキッとしながら彼女を見ると、さわやかな笑顔に見おぼえがあるのだが、誰だかわからない。
私はとっさに、「ああ、いつもお世話になっております」と笑顔で返した。
そうは言ったものの会話も続かない。思わず「えーっと、どちらさまでしたっけ…」と尋ねてしまった。
どうやら、京都の友人の奥さんが働いていた職場の後輩で、私の奥さんとも面識があるらしい。
そういえば、友人の結婚式でお互い余興をし、私もお会いしていた。
汗顔の至りである。
こういうことは続くもので、夜に大阪時代の先輩から電話が。
その先輩は「○○君って知ってる?」と聞いてきた。
「いま親しくしてんねんけど、前に奈良に住んでやって、××君(私のこと)のことを知ってるって言ってるねん」
うーん、思い出せない。年齢は25歳、3年前に大阪へ転居したらしい。
そしてその先輩は、「いま横におるから、ちょっと電話かわるわな」と。
なんと、そこにいるのか。
電話口から元気な声が聞こえてくる。
「あ、もしもし。お久しぶりです、○○です!」
私は苦しまぎれに、「○○さん、ごめんなさいね。実は知り合いに○○さんが何人かおって、顔と名前が一致せえへんねんやんかー」と答えた。
とっさのごまかしである。
会話を交わすうちに、なんとか思い出せたが、わきの下が汗ばんだ。
ああ、適当で無慈悲な男で申し訳ない。
追伸:
きょうは奥さんのお父さんの誕生日だった。
62歳を迎えられたお父さん、おめでとうございます。いつまでもお元気で。
お酒が大好きなお父さん、息子が大人になった時、3人で飲みにいけることを楽しみにしています。
ちなみに、1歳2カ月の息子はもう、おじいちゃんとおばあちゃんの顔をしっかりと覚えている。