◆第95回高校野球選手権 神奈川大会 ▽3回戦 桐光学園11─0上矢部=5回コールド=(17日・サーティーフォー相模原) 桐光学園(神奈川)が怪物左腕・松井裕樹(3年)を温存しながらコールド勝ちし4回戦に進出した。

 勢いよく、ベンチから飛び出した。5回コールド勝ちが決まると、桐光学園・松井は笑顔で整列に加わった。この日はベンチから声援を送り、11得点の猛打に出番はなし。「チームとして勝てたことがうれしい。苦しい初戦が終わり、こういう形で勝てて次にもつながる」と仲間の奮闘をたたえた。

 かわいい後輩右腕がアシストした。先発した山田将士(2年)が5回を3安打無失点。試合前の整列直前、両頬をポンと叩かれ、松井に気合を注入された。「緊張するな。うちの打線を信じていけ」。期待に応え直球で強気に押し、相手打線を封じた。打っても4番で先制犠飛を放つなど計3打点。ベンチを温めた先輩に代わり投打で主役となった背番号10は「任された試合は一人で投げ切ろうと思っているので」と胸を張った。

 寮では松井と入浴時に冷水を浴びて暑さ対策し、ドラマ「SUMMER NUDE」を山田の部屋で一緒に見るのが恒例だ。松井は「投げずに済んだので、ピークを準決勝、決勝に持って行く」と感謝し、野呂雅之監督(52)も「結果的に5回で終われたのはうれしい誤算」と満足げだ。次の4回戦は20日。激戦区突破へ、あと5勝。価値ある、2年生右腕の快投だった。

(2013年7月18日06時00分 スポーツ報知)

 ◆第95回高校野球選手権 大阪大会 ▽2回戦 大阪桐蔭9─2大手前=7回コールド=(17日・豊中ローズ) 東西のプロ注目打者がアーチの競演だ。大阪では、今秋ドラフト1位候補の大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)が3ランを放つなど3打数2安打3打点と大暴れ。主砲の活躍で、チームも7回コールド勝ちと、甲子園夏連覇へ好発進した。神奈川では、東海大相模・遠藤裕也二塁手(3年)が、同校OBの原辰徳(現巨人監督)を超える高校通算45発目を放った。

 大阪桐蔭・森友の夏がド派手に開幕した。6回無死一、二塁。内角高めのカーブを豪快に振り抜くと、打球は一直線に右中間ネットに突き刺さった。「手応えは自分のなかでもベスト。入ると思った」。巨人やレンジャーズなど国内外6球団のスカウトが見守る前での高校通算36号3ラン。チームを快勝発進に導く一発に、プロ注目の主砲が会心の“ドヤ顔”を見せた。

 不安いっぱいの門出だった。15日の走塁練習中に左手小指を裂傷し、3針縫った。この日朝になっても患部の腫れは引かず、キャッチャーミットははめられなかった。「傷も深く不安はあった。正直、出られないかと…」。今春センバツでは、3回戦の試合前日に右ふくらはぎを負傷し欠場。チームは敗れ、春夏連覇を絶たれた悪夢が頭をよぎった。

 ただ、最後の夏は負けられない。痛み止めを飲み、テーピングで小指をグルグル巻きにし「3番・左翼」で強行出場。左翼を守るのは、公式戦では1年秋以来。慣れない守備位置での出場に、さすがの森友も「試合前ノックからテンパりました」。不安いっぱいで試合に臨んだが、千両役者ぶりを遺憾なく発揮。森友目当てに、前日にいた北海道から駆けつけた巨人・長谷川スカウト課長を「ケガをしてるのが分からないぐらいのスイングスピード。たいしたもんだよ!」と、うならせた。

 試合後も、患部は腫れたまま。抜糸は10日後の予定だが、20日の3回戦では“本職”での出場を宣言。「捕手でチームを引っ張りたい。まだ痛いが、試合になればアドレナリンが出るのでいけるはず」。痛めた小指をものともせず、バットをしっかり握り結果を出す。

(2013年7月18日06時02分 スポーツ報知)

 ◆第95回高校野球選手権 神奈川大会 ▽3回戦 東海大相模10x─0保土ケ谷=5回コールド=(17日・保土ケ谷・神奈川新聞) 東西のプロ注目打者がアーチの競演だ。神奈川では、東海大相模・遠藤裕也二塁手(3年)が3回戦で5回コールドを決める2ラン。同校の大先輩、原辰徳(現巨人監督)を超える高校通算45発目の本塁打となった。大阪では昨夏の覇者・大阪桐蔭が登場。主砲の森友哉捕手(3年)が3ランを放つなど9点を奪い、7回コールド発進した。

 滞空時間の長いアーチだった。左翼席にボールが入ったのを確認し、東海大相模・遠藤は表情をほとんど変えずにダイヤモンドを一周した。日本ハム、広島など3球団のスカウトが熱視線を送ったプロ注目の主砲が、コールド弾で試合に終止符を打った。

 5回1死二塁、高めに浮いたカーブを狙い打ちだ。この一発で、積み上げてきた本塁打数は通算45本。東海大相模の大先輩、巨人・原監督の44発を超えた。「44本目を打った時からみんなに言われていたので意識してました。うれしいです」と誇らしげだ。

 初戦から2試合、6打席ノーヒット。門馬敬治監督(43)も「ちょっと強引になっていた」と心配していた。この日の3打席目で、ようやく左前へ今大会初安打。「調子は悪くなかったので、この安打がきっかけとなる気がした」という予感通りに、次の打席でボールをスタンドに運んだ。

 主将として責任感は人一倍ある。この試合でも「緊張しているように見える選手が多かった」とネクストバッターズサークルまで度々駆け寄り、チームメートにアドバイス。打席以外での存在感も魅力の一つだ。

 3年ぶりの甲子園へ向け、遠藤は「チームが勝てればいい。特に意識するチームや選手はないし、攻め続ける相模の野球をするだけ」と言い切った。原監督は高校時代に春夏計4度甲子園に出場したが、頂点に立てなかった。「縦じま軍団」の主砲を引き継ぐ遠藤にとって、アーチの数よりも超えたいものは、まだ先にある。

(2013年7月18日06時03分 スポーツ報知)

 ◆第95回全国高校野球選手権大会 地方大会(16日) 36大会で試合が行われ、昨夏まで3季連続甲子園大会準優勝の八戸学院光星(青森)が順当に4回戦進出を決め、今春の選抜8強の仙台育英(宮城)北照(南北海道)も快勝した。

 他の選抜出場組では、東北絆枠の山形中央や花咲徳栄(埼玉)早実(西東京)は勝ち上がったが、安田学園(東東京)は初戦で敗退。北北海道では来春の閉校が決まっている駒大岩見沢が準々決勝で敗れ、昨夏代表の旭川工も姿を消した。


(2013年7月16日19時47分 スポーツ報知)

 ◆第95回全国高校野球選手権大会地方大会 (17日) 33大会で試合が行われ、史上7校目の夏の甲子園大会連覇を目指す大阪桐蔭や、今春のセンバツ準優勝の済美(愛媛)はともに初戦の2回戦で快勝した。昨夏まで3季連続甲子園大会準優勝の八戸学院光星(青森)は準々決勝に進出。神奈川では注目の左腕、松井裕樹を擁する桐光学園、2011年の選抜大会覇者の東海大相模などが勝ち上がり、西東京では日大三が5回戦へ進んだ。長崎は春夏連続出場を目指す創成館、昨夏代表の佐世保実がともに4強入りした。

(2013年7月17日19時47分 スポーツ報知)