より良き未来。そして帰らぬ人。 | 幸せは私の中に そしてあなたの中に。

幸せは私の中に そしてあなたの中に。

克服出来ない病は世の中に沢山ある。自分も数々の克服出来ない心の病と身体の病に罹患している。他人の痛み知る努力をし、思い遣りの心で知り応援したい。努力によって人は誰しも大きな失敗でも取り戻せる。努力によって人は誰しも生きる尊厳を取り戻す事ができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※BGMでも聴きながらお読み下さい。

 

 

 

レミオロメン/3月9日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あるドラマに出て来るセリフでもあり、昔の人達は良く使っ

 

 

ていた言葉であろう、聞くと自分の弱々しい気持ちが奮い立

 

 

つというか「負けてはなるものか」と思わせる言葉がありま

 

 

した。

 

 

それは坂本龍馬の言葉だと思うけど・・・・・

 

 

 

「泣いても一生、笑っても一生、ならば

 

 

 

今生、泣くまいぞ」という言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は歳を取るにつれて涙脆くなり、昔は、現場で仏を見ても

 

 

最初の頃は余りの惨さに、現場で涙する事もありました。

 

 

しかし何度もそういう現場に出ると人間「慣れ」という心の

 

 

免疫が出来て、その内、仏を物とは思いはしないものの捜査

 

 

対象者位にしか思わない不毛な時期がありました。

 

 

しかし、その考えは直に間違いであり死しても一人の人間で

 

 

あるというふうに変わりました。

 

 

そういう考えに変わってからの僕は、やっと一人前の考えを

 

 

持つ者にになれた気がしました。

 

 

自分の一番大事な人を例えお腹の中に居たとはいえ母親共々

 

 

二人もいっぺんに失い、その悲しみや苦しみ、死にたい位の

 

 

喪失感に苛まれた日々を想い出したのです。

 

 

今は、それから30数年間もの間、感じた事の無い幸福感に

 

 

包まれ、言葉に出来ない程の幸せを家内と娘達のお陰で取り

 

 

戻せています。

 

 

もしも家内と出逢って無かったら僕は、多分、死ぬまで幸福

 

 

とうものを知らずに生きてただろうと思います。

 

 

両親から受ける愛とは違う、夫婦や子との愛情です。

 

 

僕は、30数年間、幸せとは嘘でも言えない日々を送ってい

 

 

ました。

 

 

しかし、遠い、本当に遠い片道600kmの彼方に、幸せな

 

 

生活、人生が待っているなんて、僕を実の子の様に可愛がっ

 

 

てくれてた叔母が亡くなった後に叔母が僕に教えてくれるま

 

 

で知らなかったのです。

 

 

「近い内にお前には運命の出逢いが待っている。もしも、そ

 

 

の相手が運命の人だと思ったら、お前はお前の全てを話しな

 

 

さい。例え恥ずかしい事だろうが、人には言えない様なお前

 

 

の汚点でも隠さずに全て話し、それを受け入れてくれる人が

 

 

お前の運命の人だ」・・・・と。

 

 

それが今の家内でした。

 

 

しかし、家内の住む此の地と僕が住んでいた実家は、先程も

 

 

書いた通り片道600kmも離れており、早々、会える距離

 

 

では無かった。

 

 

最初はメールとかで、やり取りする程度、そしてやっと電話

 

 

で話せる様になるまで1カ月位は掛かったのかもしれない。

 

 

家内も当然、僕に対して不信感が多少はあったのでしょうし

 

 

家内も僕と同じく1度は結婚に失敗してたから猶更だろう。

 

 

何か月か、そういう日々が続き、僕は家内に会う為に600

 

 

kmを僕は車で走った。

 

 

往復1200kmだ。

 

 

そして家内と義妹に会った。

 

 

それから1か月後、今度は家内が実家に来てくれて母とは直

 

 

ぐに打ち解け、驚いたのは母が初めて家に来た家内を自分の

 

 

部屋に入れてた事。

 

 

そんな自分の部屋に家族以外の人を入れてた母を初めて見た。

 

 

その後、僕と母との間で起きたというか母に言われた言葉。

 

 

幾ら親子であろうと言ってはいけない「ダニ」という言葉を

 

 

母に言われ、僕は実家から出て、最初は昔から住みたかった

 

 

鎌倉に行こうと鎌倉の借家かアパートの物件探しをしたけど

 

 

家内に「どうせ実家を出るなら此所に来たら?」という言葉

 

 

で「あ~そうか」と思い、家内と義妹が物件探しをしてくれ

 

 

ていました。

 

 

本来なら家内の家があったので、そこに住めば良いのだろう

 

 

けど部屋が無かった。

 

 

だから、別に住む場所を探すしか無かった。

 

 

そして僕は実家を出て此所に来た。

 

 

そして家内の両親に正直に自分は障碍者だけど家内と結婚し

 

 

たい。

 

 

僕は一度は結婚に失敗しているけど家内とは同じ過ちを犯す

 

 

事は決してしないから、結婚を許して欲しいと頼み、家内の

 

 

両親も許してくれ、僕は家内の誕生日に入籍したいと思って

 

 

いたのだけれど、家内は僕の誕生日が良いという事で、僕の

 

 

誕生日に入籍しメグだけ養子縁組もした。

 

 

長女と二女は多分、絶対に養子縁組をして名字が結婚した訳

 

 

でも無いのに変わるのは、嫌がるだろうと、最初から、養子

 

 

縁組の話しはしなかった。

 

 

でもメグだけは、どうしても養子縁組しないといけなかった。

 

 

 

 

「泣いても一生、笑ろうても一生、ならば

 

 

 

今生、泣くまいぞ」

 

 

 

 

 

今の僕に一番しっくりくる言葉だ。

 

 

素直に飲み込める言葉だ。

 

 

ただ、僕は自分が泣く事よりも家内を泣かせない事を一番の

 

 

優先事項にしたい。

 

 

自分は、どうでも良い。

 

 

何故なら僕は此所に家内とメグを車中泊から家で寝れる様に

 

 

し、少しでも良いから幸せにしたいと思って来たからだ。

 

 

それに僕は家内や娘達、家内の両親、義妹夫婦のお陰で充分

 

 

幸せを得ているから・・・。

 

 

車中泊から家で寝れる様になるまで確か2年掛った。

 

 

しかし、その日々は長くは続かず、最近、起こした、てんか

 

 

んの発作に負けてしまった。

 

 

メグと家内は再び車中泊に戻ってしまいました。

 

 

ただ、以前の車中泊と違うのは、車を走らせずに済んでいる

 

 

事だ。

 

 

家の駐車場で動かずに済んでいるから、トイレの時とお風呂

 

 

の時と、少しは家でも寝てくれている。

 

 

てんかんの発作のせいなのか視力も弱り大好きだった「魔女

 

 

の宅急便」も観れなくなり家に居てもメグには何の楽しみも

 

 

無くなってしまいました。

 

 

一番辛いのはメグだけど同じ位、家内も辛いだろう。

 

 

こんな時、自分の無力さを思い知ります。

 

 

僕は何の為に此所にいるのか?

 

 

メグの事で精一杯の家内に更に負担を掛けているだけの居な

 

 

い方が良い存在が今の僕なのだ。

 

 

家内の心の支えにすらなれてない。

 

 

いっそ消えてしまった方が良いのではないかと思う。

 

 

今の僕の幸せは家内の苦労の上で成り立っているからだ。

 

 

だから、今、家内や家族から離れても・・・・

 

 

 

 

「泣いても一生、笑ろうても一生、ならば

 

 

 

今生、泣くまいぞ」

 

 

 

 

だと、そう思うしか無い。

 

 

それが家内や家族への、これまでの恩返しの様な気がしてい

 

 

る。

 

 

それ以外に、僕が家内や家族の為に出来る事は無い様に思っ

 

 

ている。

 

 

僕が感じ、実行すべきか否か、今の一番の悩みです・・・。

 

 

家内のお陰で、これまでの数年間で30数年分の幸せを取り

 

 

戻せた。

 

 

これ以上、家内を犠牲にして自分だけ幸せな気分でいるのは

 

 

犯罪の様にも思える。

 

 

実家に戻るしか選択肢は無い様に思える。

 

 

けど、それは、家内とメグや娘達、家内の家族への裏切りと

 

 

責任放棄の様に思える。

 

 

どちらかといえば、そっちだ。

 

 

そして僕は実家に戻ったら実家の近くにある医学生レベルの

 

 

医者に以前の様な誤診で殺されるのだろう。

 

 

でも少し遠いけど多少はマシな大学病院に通院すれば普通の

 

 

総合病院よりは多少は長く生きられるかもしれない。

 


当然、此所の医療レベルとは同じ大学病院でも天と地の差が

 

 

あるけど。

 

 

でも今の僕には死も救いなのです。

 

 

死すれば僕だけは救われるでしょう。

 

 

しかし、今のままで死ぬ事は、優しく誠実で最高の家内に対

 

 

する最大の裏切りの行為であり、人として許されるものでは

 

 

無いと心から思います。

 

 

だから僕は地を這う虫の様に生き、そして家内とメグが安心

 

 

して暮らせる様になる事を見届けてからじゃないと死ねない。

 

 

それが家族を守る最善の策なのだと、運命にしないといけな

 

 

い事だと心から思うから・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

May be the best year of my family.