5年前の記事です。
入院仲間が焼身自殺した翌日に、僕の主治医で
あり、特定医療法人の理事長を務めている先生
に診察に行き、自殺した子の話をしました。
先生も憔悴してて二人で泣いた。
本当に良い子でした。
両親は事故で他界してて兄弟もいなくて、叔母さ
んだけが唯一の身内という子で、多分、未来を悲
観したのだろうと思う。
自殺する直前に好きだった看護助手の男の子に
告白して振られたのも原因らしかった。
何も悪くない看護助手の男の子は病棟を移動さ
せられてた。
あの子の後にも一時帰宅した時に練炭自殺未遂
して運ばれてきた仲間もいた。
彼は離婚が原因だった。
僕も腕の動脈を切り、あと一歩という所で母が帰
宅して見つかり救急搬送されて一命を取り留めた
事があった。
心を病んでいる人が突然「死のう」と本気で思え
ば誰にも何も言わずに実行するもの。
僕も、午前中は仕事して午後、家に帰り突然死に
たくなり実行した。
最初の頃は治療すれば治る病気だと思ってたけ
ど治らなかった。
それ以降も多くの入院仲間がこの世を去った。
でも僕は何故か生きている。