親から子への手紙
さっき、お袋と電話で話した。
俺は、子供の頃から病弱で、しかも悪さばかりして
ただ、迷惑を掛ける子供だった。
大人になり、警視庁に合格した時は親は喜んだだろう。
なのに・・・一泊二日で辞めてしまった。
親は心配し・・・当時夜行列車があり、普通は寝台の
ところに乗るんだけど、当時は普通の椅子も付いてて
そこは寝台より安い。
それに乗ってわざわざ秋田から上京してくれた。
若気の至りとはいえ、アパートに泊っていきという
両親に「帰れ！！」って言った俺。
後で後悔し・・・酒を喰らい涙した。
悪い事をしたと・・・・。
秋田に帰り・・・
しばらく仕事が見つからなかったんだけど
やっと見つけた会社は、しょぼい会社。
でも・・・どんどん成長して新工場も建てた。
俺は統括課長にまでなれた。
親は・・・喜んだだろうな・・・・、。
でも、そこを辞めてから転落の人生が始まり
借金まみれになり・・・・親にどれだけ迷惑かけたか
判らない。
この歳になり「鬱病」を発病し、会社を辞めた。
会社への借金返済も全て親に頼っている。こんな歳なのに。
８月末に支払うお金で、完璧に縁が切れるから、山形県の
労働局の方と、労働基準監督署の協力を得て、今まで取られた
分は倍にして取り返すつもりでいるけど、もし・・・俺が
この世に存在しなければ・・・・両親はどれだけ楽しい
老後を過ごせただろう・・・・。
それなのに・・・電話でのお袋は優しかった。
親父は・・・また違うだろうけど・・・
同じ男として情けないと・・・思っているだろう。
頼りにならない・・・・長男。
期待を裏切られ・・・迷惑ばかり掛ける息子に
怒りでいっぱいだろう。
とにかく・・・
明日の夕方実家に行き・・・頭を下げてきます。
