韓国の大統領 「自分で服を脱ぐ」 | 人差し指のブログ

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「 日本人だけがなぜ日本の凄さに気づかないのか 」

ケント・ギルバート (Kent Sidney Gilbert 1952~)

石平 (せき・へい 1962~)

株式会社徳間書店 2017年8月発行・より

 

 

 

 

 石平 庶民派のエピソードといえば、文大統領が 「自分で服を脱いだ」 

     ことが韓国国内で大絶賛されました。

 

 

     新大統領に就任した翌日、青瓦台で開かれた新任秘書官らとの

     昼食会の席で、文大統領が背広を脱ぐのを近くの職員が手伝おう

     とすると 「いや」 と制して自ら上衣を脱いで椅子の背にかけた。

 

 

      その模様を 「聯合ニュース」(2017年5月11日付)が 「自分

     の服は自分で脱ぎますよ」 という見出し付きの6枚の写真で

     報じたところ、韓国の2大ポータルサイトで閲覧数、コメント数とも

     に上位にランクイン。

 

 

     大統領の地位にある人がすばらしいと、韓国国内で熱狂的な支持

     を受けたのです。

 

 

      自分で自分の服を脱ぐ。

      たったそれだけのことで、国民が感動する。

 

 

      アメリカ人が見たら、笑ってしまうでしょう。そういう文化をどう思

      いますか。

 

 

ケント 大統領が本心からしているのか、政治的なパフォーマンスなのか

     わかりませんが。   その点ではうまいですね。

 

 

 石平 いや、おかしいのは国民の受け止め方です。

 

 

     アメリカでトランプ大統領が自分で服を脱いだって、誰も騒がない

     でしょう。

 

 

ケント 誰も気にしないし、自分で脱ぐのが当たり前です。

     二歳児じゃないんだから。

 

 

      むしろ大統領が服を脱ぐときに誰かが手伝おうものなら、それこ

     そ批判の的になります。

     何を偉そうにしているんだと。

 

     (略)

 

 石平 文在寅氏が自分で背広を脱いだということに国民が感動すると

     いうことは、それまでの大統領や高官がいかにふんぞり返って

     いたかということの表れでもあるのでしょう。

 

 

ケント アメリカはふんぞり返っているより、むしろ体を動かしている人の

     ほうが尊敬されます。

     これも文化の違いでしょうか。

 

 

 

                                   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                            4月24日の奈良・興福寺