「 徹底解明 ! ここまで違う日本と中国 中華思想の誤解が日本を亡ぼす」
石平 / 加瀬英明
株式会社自由社 平成22年7月10日 発行・より
加瀬 中華文明は理解しにくいんですが、「中国」 は 「国」 じゃな
いんですね。
これが、中華文明を理解するのに当って、重要な鍵となりま
す。
中華帝国は紀元前の秦(しん)から始り、最後は20世紀に入っ
て滅んだ清(しん)ですけど、みな、すべて王朝の名前であって、
国の名前ではない。
漢、隋、唐、宋、元、明(みん)から、清まで、すべて、王朝名。
国名がなかったんです。
どうしてかというと、中国の皇帝は全世界を支配しているから、
国の名前は必要ないんです。
対等な国なぞ、どこにも存在しているはずがなかった。
ところが、第一次阿片(あへん)戦争でイギリスに敗れて、1884年に
イギリス艦隊の旗艦 『コーンウォリス』号の艦上で、南京条約を結
ぶことを強いられた時に、はじめて国名が必要になった。
そのために、清という王朝名を、便宜的に、国の名として用いまし
た。
それ以来、中国は国名を持つようになりました。
シナは全世界が自分の物だと思っていますから 「天下」 という意味が日本とは違うと高島俊男が書いていました。 2016年7月29日に 「天下の意味が違う日本と中国」 と題して紹介しました。コチラです。↓
https://ameblo.jp/hitosasiyubidesu/entry-12174561961.html
1月23日 朝霞中央公園(埼玉)にて撮影