聖書の民は「しつこい」 | 人差し指のブログ

人差し指のブログ

パソコンが苦手な年金生活者です
本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

 

 

バンザーイ ・・・・・・・・・・・・・・・イーグルスが

勝ったぞ            ・・・!・・!・・!

分からないひとは昨日のブログをみてください

 

 

                                                      

 

 

昔、なにかの本で 「欧米人は何故あんなにしつこいんでしょう?」 という発言を見た事があります。(人差し指)

 

 

 

 

「わたくしたちの旅のかたち」

兼高かおる(かねたか かおる)/曾野綾子(その あやこ)

株式会社 秀和システム 2017年2月発行・より

 

 

 

<曾野>     聖書には 「叩けよ、さらば開かれん」 という言葉がありますが、まさにそれです。

 

 

兼高さんがおっしゃったように、聖書の時代には、日暮れまでにやってきた旅人には寝床と水、それからパンを与えなければならなかったそうです。

 

 

ところが、旅人たちは時間を守らず、

もうすっかり夜がふけた頃になってやってくるんです。

 

 

どの家もすでに扉を閉めていて、

旅人がいくらドンドン叩いても 「帰ってくれ」 と冷たく突き放します。

 

 

掟では 「日暮れまで」 となっているのですから、扉を開けないのは当然ですよね。

 

 

でも、旅人はしつこくドアを叩くんです。

しつこくすれば、しまいに根負けして扉を開けてくれるからです。

 

 

「叩けよ、さらば開かれん」 はそこからきています。

つまり、しつこさのすすめなんです。

 

 

わたくしなどは 「しつこい人って、いやね」 と文句の一つも言いたくなりますが、聖書のなかでは、しつこいことがいいことです。(笑)

 

 

これも砂漠を生き抜くための知恵でしょう。

聖書は、砂漠を旅する人にとって第一級の教科書だと思います。

 

 

<兼高>    なるほど。聖書はそんなふうにも解釈できるのですね。

 

いずれにしても、扉が開かなければ、旅人にとって、それは死を意味します。

 

砂漠という厳しい自然環境のなかでは、お互い、生命にかかわることだけは助け合おうという掟が自然に生まれたんでしょうね。

 
 
                                                       
 
 
(人差し指)      聖書の中にも 「しつこく頼みなさい」 という言葉があったと思います。
 
「叩けよさらば開かれん」 ではなくて 「叩き続けよさらば開かれん」 としたほうが良いのではないかと
 
 
 
 
昨年11月27日 平林寺(埼玉・新座)にて撮影