「近隣諸国とは敵対」が中国の基本方針 | 人差し指のブログ

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「日本に敗れ世界から排除される中国」

黄文雄(こう ぶんゆう)・石平(せき へい)

株式会社徳間書店 2014年12月発行・より

 

 

<黄>     そもそも中国の外交の基本政策というのは、

          遠交近攻です。

 

この姿勢は2000年以上前の戦国時代からずっと変わっていない。

 

 

 

ひとつの例として、中国が敵対するインドに対抗するためにパキスタンと手を組んだり、アフリカに援助を行って国連での票を買い集めて日本を牽制したことなどは、わかりやすい例です。

 

 

 

だから、日本人はすぐ 「日中友好」 などと言いますがもともと無理なのです。

近隣諸国というのは敵対するというのが、中国の基本的な考えですから。

 

 

中華民国の時代から以降、日本はずっと仮想敵国でした。

 

 

 

中華人民共和国になってからは、アメリカ帝国主義と日本軍国主義と台湾分裂主義が 「三大の敵」 でしたが、次第にアメリカは許せない敵国(人類最大の死敵)ではなくなってきた。

 

 

一時は敵対していたロシアも、そうではなくなってきた。

 

そして現在は東の日本と西のインドが二大敵国なのですが、要するに、中国にとっては日本は常に仮想敵国なのです。

 

 

 

そのことはきちんとふまえておかなければいけません。

 

さらにいえば、中国の外交の基本的原則というのは、対等の外交は絶対にありえないということです。

 

 

 

隋(ずい)の煬帝(ようだい)が聖徳太子の 「日出(い)ずる処(ところ)の天子、書を日没する処の天子に致す。つつがなきや」 という対等姿勢を示した国書に激怒したという歴史がありましたが、今日でも、建前は対等としながらも、本心では自分たちのほうが上だと思っている。

 

 

だから、互恵関係というのはありえない国なのです。

 

 

 

 

5月7日 光が丘公園(東京・練馬)にて撮影