孔子の教えと中国共産党 | 人差し指のブログ

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本を読んで面白かったところを紹介します

 

 

 

 

「男女の仲」

山本夏彦(やまもと なつひこ 大正4年~平成14年)

株式会社文芸春秋 平成15年10月発行・より

 

 

 

         孝の本家のシナは、いまはどうなっているんでしょう。

 

 

<山本>   シナは共産主義です。共産主義と孝は両立しません。

         論語にこうある。ある領主が自分の国には、親が貧乏で羊を盗んだということを訴える正直な子供がいると自慢すると、

孔子は、子は親が盗みをしても親のためにかくす、

親は子が盗んでも子のためにかくす。

 

 

それが私のところの正直者だと仰有った。それが人情の自然です。

 

 

共産党は正直の固まりだからこの反対です。

 

 

文化大革命では、親が反革命なら訴えなくてはいけない。

毛沢東の次席の林彪(りんぴょう)は、次の主席と目(もく)されるほどの実力者でした。

 

 

故に毛沢東は林彪を恐れて、粛清(しゅくせい)しようとした。

林彪はそれと察して航空機でソ連に亡命しようとした。

その航空機は毛沢東派に撃ち落された。

 

 

亡命を密告したのは林彪の娘でした。

 

 

正義とはかくのごときものなのです。だから僕は正義を目の敵にする。

孝子は親の非をあげないのです。

 

 

4月22日 光が丘 夏の雲公園つばき園(東京・練馬)にて撮影