「世界は邪悪に満ちている だが、日本は・・・・」
日下公人(くさか きみんど)・高山正之(たかやま まさゆき)
ワック株式会社 2015年12月発行・より
<高山> 第二次世界大戦前も、イスラム圏やアメリカの黒人グループは日本への期待説があったと言われます。
<日下> それは、あってしかるべきですね。
<高山> 日本が真珠湾攻撃をしたときに、アメリカにたくさんあった黒人グループはみんな捕まってしまった。
彼らは日本に協調して内乱を起こすと思われたからです。
ジェラルド・ホーンという黒人教授が書いた 『人種戦争』 に書いてありますよ。
私は、その本が出る前から、カリフォルニア大学サンディゴ校の先生から同じ話を聞いていた。
九七~九九年に産経新聞が出した 『20世紀特派員』 という本に書いたこともあるんです。
真珠湾攻撃後にアメリカではFBIがすぐに動いて、黒人運動家の事務所が差し押さえられた。
<日下> さもあらん、ですね。
<高山> そういう意味では、希望の星だった日本が負けてしまったから、黒人たちはどうしていいかわからなくなってしまった。 イスラムもそうですよ。
4月20日 朝霞市内(埼玉)にて撮影