「山本夏彦とその時代② 意地悪は死なずー夏彦・七平対談」
山本夏彦・山本七平
ワック株式会社2011年1月発行・より
<山本七平> 意地悪と正義は一番困るなあ。
<山本夏彦> そうですよ。正義と結託するから意地悪が公明正大になるんですよ。
たとえば役人の意地悪。
<七平> ああ、役人っていうのは意地悪だなあ、大平さんのとき、政策研究会とかっていうのがあって座長をやったんです、私が。 役人もいるわけです。
その役人の前であるひとが言ったなあ。
役人は相手の言ったことを通そうと思うと黙って通す。
拒否しようと思うと「法律の第何条によりできません」と言う。
そういう時だけ法律は出てきてほかの時は出てこない。
あれは役人の意地悪でしょう。
日本では規則っていうのは意地悪するためにある。
光が丘公園のラナンキュラス(東京・練馬)4月26日撮影
![ラナンキュラス](https://stat.ameba.jp/user_images/20160614/06/hitosasiyubidesu/e9/ca/j/o0567042613672287403.jpg?caw=800)