「人生の難局を突破し、自分を高める生き方」
谷沢永一・渡部昇一
PHP研究所 2002年9月発行・より
<谷沢永一> 私たちの世界では、東大出身者が確実に支配権をつくってしまいましたね、彼らは論文を書く必要はないんです。
たとえば、私の悪口を書いて私がやり返した男が本を書きました。
二十何冊の本を書いた馬場恒吾について本を書いて、吉野作造賞をもらった。
まあ、賞などというものは、大体、順番が決まっていますから。
そこで、その本を買って読み始めたら、馬場恒吾の本を四冊読んだと書いてある。
二十数冊のうちのたった四冊です。しかも、ポイントを射た選択ですらない。
二十冊の著作のある人のことを書くのに四冊だけ読んだと、そう序文を書ける精神が恐ろしいですね。
ビジネスの世界では考えられない話でしょう。
既得権益に守られた大学だからこその話でしょうね。
Wikipedia・より 第十一回(1997年)吉野作造賞 御厨貴(みくりや たかし)『馬場恒吾の面目』
光が丘公園バードサンクチュアリー(東京、練馬)1月23日撮影