「北朝鮮の拉致」に疑問を呈した人たち | 人差し指のブログ

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「日本人が日本人らしさを失ったら生き残れない」
谷沢永一(たにざわ えいいち 1929~2011)
ワック株式会社二〇〇六年二月発行・より


産経新聞や月刊誌がとっくの昔から北朝鮮による日本人拉致を報じていたので、われわれはかなり以前から事件の存在を知っていた。


ところが「北朝鮮は民主主義の国で、人民の共和国だ」「理想の国家だ」という社会主義幻想に囚われた連中は、いかにジャーナリズムが拉致の疑惑を突きつけようと、いっさいそれを認めようとしなかった。

たとえば東京大学名誉教授の和田春樹。雑誌「世界」(2001年2月号)に「日本人拉致疑惑を検証する」と題した論文を載せ

「横田めぐみさん拉致の情報は、その内容も、発表のされ方も多くの疑問を生む」
「拉致されたと断定するだけの根拠は存在しないことがあきらかである」
と、書いていた。

元NHK記者である大阪経済法科大学教授・吉田康彦は「サピオ」(1997年6月25日号)で

「拉致問題は捏造もあると思いますがね。韓国に亡命した元工作員の話だというが。工作員の素性すらわからない」

といい、「世界」(1999年7月号)では

「拉致問題解決を前提にする限り、日朝国交回復は永久に実現しない」
「拉致問題は棚上げして「過去の清算」と取り組むべきである」

と書いている。そしてこのセンセイはいまだにこう書き続けている。

「拉致の徹底解明を呼びかけ、経済制裁を叫ぶ勢力は日朝国交正常化反対、金正日体制打倒を目指している。体制を打倒すれば、拉致の真相究明ができるとでも思っているのだろうか。経済制裁など、実力行使で対抗すれば北が屈して譲歩すると思っているのだろうか」(ホームページより)

政治家も同断だ

2001年に勲一等旭日大綬章を受章している社民党の参議院議員・田英夫(でん ひでお)は社民党機関紙(1997年12月号)でこう語っている

「拉致事件についても絶対にこれはそうだという証拠があるわけではない。こっちも絶対に拉致ではないという証拠もない。そういう問題なんです。北朝鮮に対する日本人の多くのイメージは改めてもらわなければいけない」

民主党の鳩山由紀夫も党代表時代(1997年4月)、講演でこう弁じている

「困っている時に拉致事件などの問題が解決しないと援助できないというのでは、彼ら(北朝鮮側)の気持ちを和らげることができないのではないか」

キリがないからこのあたりで打ち止めにするが、こうした北朝鮮シンパたちの思想・心情(イデオロギー)を代表しているのが元日教組委員長・槙枝元文(まきえだ もとふみ)の一文(「金日成主義研究」二〇〇二年二月号)であろう

「私は訪朝して以降、世界の中で尊敬される人物は誰ですかと聞かれると、真っ先に金日成主席の名前を挙げることにしています。なぜ私が金日成主席を尊敬するようになったかと言うと、主席にお会いして、朝鮮人民が心から敬愛し、父と仰ぐにふさわしい人であることを確信したからです」

「金日成主席と金正日総主席が二重写しになって、何の疑念もなく金正日総書記のことを信頼できるようになりました」

光が丘公園(東京・練馬区)12月6日撮影

紅葉 光が丘公園


紅葉の光が丘公園


光が丘公園の紅葉