「明治の鉄道敷設」と「土地問題」 | 人差し指のブログ

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本を読んで面白かったところを紹介します


「「日本人の成功法則」渡部昇一(1930年~)・神田昌典
  李白社2010年12月発行・より

渡部   いうまでもなく日本は山あり谷ありの地震だらけの島国です
    それなのに明治維新を迎えると
    あっというまに全国に鉄道網が敷かれました

   なぜそんな芸当が可能だったのか? 明治人の気概
   エネルギーのなせる業であったことはもちろんですが
よく考えてみると もうひとつ 大きな要因がありました

何かといえば 土地問題がほとんど なかったことです
庄内地方の本間家や 風間家のような 大地主が全国各地にあって

明治政府が「ここに線路を通したいのだが」というと
彼ら資産家の地主たちはふたつ返事で土地を提供してくれたのです

「土地は出すから そのかわり 補償金もたくさんくれ」
などと卑しいことをいう地主は あまりいなかったはずです
 
だから あっという間に線路が敷かれ
鉄道が走るように なったというわけです


東武東上線朝霞台駅より(埼玉・朝霞市)11月13日撮影