1泊2日 佐渡島一人旅 2日目
佐渡西三川ゴールドパークで砂金採りに挑戦したあとは人面岩に向いました。
国道350号沿い真野湾を望む海岸に佇む人面岩
正式名称は立岩といいます。
その名と通り、人の横顔に見える人面岩
尖った鼻が特徴で耳、目も確認できて、口元もリアルです。
説明板には田中角栄元首相に似ている?と書かれていました。
う~ん、どうでしょう?
※出典:首相官邸ホームページ
私が生まれた時の首相が田中角栄氏でした。
続いて真野御陵に向かいました。
鎌倉殿の13人でもやっていましたが、ここで少し歴史の勉強を。
1221年、後鳥羽上皇を中心とした朝廷と北条義時を中心とした幕府軍が戦ったのが承久の乱です。
承久の乱で敗れた後鳥羽上皇は隠岐に島流しに。
そして、後鳥羽上皇の息子である順徳上皇は佐渡に島流しとなりました。
順徳上皇は、いつかは都へ帰れる事を夢見ながら22年後の1242年に崩御されました。
翌日に順徳上皇を火葬したのがこの真野御陵で、正式名は順徳天皇御火葬塚といいます。
御遺骨は翌年帰京。
すでに亡き父の後鳥羽上皇墓所(大原陵)のかたわらに埋葬されました。
火葬塚は御陵と同等の扱いとして、現在は宮内庁が管理しています。
柵の外から拝陵することができます。
静まり返ったこの場には厳かな雰囲気
どんな思いで22年もの間、佐渡で過ごされたのでしょう。
順徳天皇の哀しみがまだ残っているかのような佇まいでした。
この日は朝からずっと雨だったのですが、真野御陵を訪れた時だけ雨が止んで不思議な感じもしました。
真野御陵の次に訪れたのが妙宣寺です。
新潟県唯一の五重塔が建つ妙宣寺
小ぶりながらも新緑に映える五重塔が美しい。
秋に訪れたら紅葉が映えそう。
五重塔がお目当てだったのですが、この妙宣寺も順徳天皇と少しつながっていました。
承久の乱で佐渡に流された順徳上皇が崩御するまで仕えたのが、北面の武士の遠藤為盛(阿仏房日得)でした。
上皇崩御の後も陵の近くに庵を結んでいましたが、日蓮が佐渡に流されると日蓮に帰依して浄土宗から日蓮宗に改宗。
自宅を寺として開いたのが始まりと伝わります。
▼山門
▼祖師堂
▼番神堂
▼本堂
▼立派な茅葺屋根の庫裡
五重塔だけでなく、境内どこも新緑の緑に映える美しいお寺でした。
そして旅の最後は新穂潟上温泉へ
雨の中、ずっと傘をささずに観光していたので、ずぶ濡れになって冷えた身体を温め、ジェットフォイル最終便の待つ両津港へと向かいました。
つづく