シフル・ド・ノストラダムス -2ページ目

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

クリスタルのテーマ———冷害、氷河期
「『氷』ということばとともにノストラダムスは、”クリスタル”のテーマを設けた。暗号をより完全なものにするために彼は、『プレサージュ』の1562年12月の四行詩のなかで、”クリスタルによって企ては破壊される”と書いている。この”企て”とは、『諸世紀』のなかに隠された予言の謎のことをさしている。『氷』と『クリスタル』は、完全なテーマを構成するためにほかのことばの助けを借りているのが特徴だ。
 このテーマをもつ四行詩は24篇あり、その補助的役割をはたしていることばとしては、語尾がsまたはzで終わる『氷』glas、そして『ガラス』verre、『ガラス製造人』verrier、『霜』gelée、『雹』gresle、『鏡』mirande、『沼』mares、『潮』maretz があげられる。つまりこのテーマでは、氷やクリスタル、ガラス、氷結、鏡、そして海などのように表面がなめらかな、あるいは光るものをさしていることばが使われている。
 また、ノストラダムスは『クリスタル』ということばを使うときは、同じ詩句のなかに『氷』ということばを入れている。同様に、『氷』のときには『雹』をともに使い、『雹』を使うときには『霜』ということばをそのあとに置いている。そして一度だけ『クリスタル』とともに『潮』ということばを用いている。

Les bleds trop n'abonder de tous autres fruits force,
L'esté, printemps humides hiver long, neige, glace,
En armes l'Orient la France se renforce,
Mort de bestail, prou miel aux assiegez la place.

土地はほかの果実を生み出さず
夏、湿った春、永い冬、雪、氷
東洋の武器、フランスはさらに強くなる
家畜の死、たくさんの蜜蜂 場所を包囲す(『プレサージュ』1566年―6月)

<解釈>
 ここでは”クリスタル”のテーマは、氷glaceということばで表現されている。ヨーロッパの各地の天候異変、異常気象を予言した詩である。
 はっきりした時期は示されていないが、気象異常でヨーロッパをはじめとする世界的な食糧危機が訪れるが、その年、フランスがアジアのどこかの国(中国か?)と協定し、その国の軍隊に守られて食糧を確保するにちがいない。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>このテーマをもつ四行詩は24篇あり、その補助的役割をはたしていることばとしては、語尾がsまたはzで終わる『氷』glas、

フランス語で「氷」は「glace」で、「glas」は「弔鐘」。もっとも、上の詩の2行目の終わりで「glace」で「氷」を表しているが。とにかく、「語尾がsまたはzで終わる『氷』glas」は間違いである。
と思ったが、古語辞典の「glas」の第2の項に「Glace」(氷)とあったので、ダニエル・ルゾー氏の言いたい事は分かった。しかし、ノストラダムスの大事典の原文でも(2行目の終わりは)「glace」となっているので「語尾がsまたはzで終わる『氷』glas」は無理があるだろう。

>『雹』gresle

「gresle」は現代語にはなく、古語辞典に「Petite tumeur mobile en forme de grain de grêle sur la paupière.」とあるので、自動翻訳すると、「まぶたのあられ粒の形をした小さな可動性腫瘍。」
これを修正すると、「まぶたの上のあられ粒の形をした小さな変化しやすい腫瘍。」
つまり、「ものもらい」の事だろう。因みに、同じ項に「grelace」(古語)があり「Grêlon」(雹(あられ)の粒)という意味である。
ただし、私の開発した古語の法則によれば、「s」を抜いて「grele」。これが現代語辞書にあればそれを採用する。「grêle」(雹,あられ)なので、これを選択する。
因みに、私の言う事など信用出来ないという人のために裏を取ってみた。こちらのサイトは英語のサイトで「hail」(雹,あられ)があるのが分かるだろう。ついでに、
Descendants
French: grêle
とあり、「子孫が「grêle」」と私の推理を証明してくれている。
念のため、上のフランス語が本当に「ものもらい」を表しているかは定かではない。(「まぶた」や「腫瘍」などは他に訳しようがない語である。「paupière」,「tumeur」)

>『鏡』mirande

「mirande」は古語辞典にもないし、古い辞書の横断検索でもヒットしない。
因みに、現代語の「鏡」は「miroir」や「glace」である。念のため、「glace」は「氷」の時にも出て来た同じ語である。

>『沼』mares

「mares」も古語辞典にもないし、古い辞書の横断検索でもヒットしない。
因みに、現代語の「沼」は「marais」や「marécage」などである。

「marais」(1 沼沢地,湿地,2 [比喩的]泥沼,3 a) マレ地区[由緒ある建物が多いパリの一画],b) [史]沼沢派[フランス革命期の穏健派],4 [気象]前線帯)

「marécage」(1 沼地,湿地,2 いかがわしい社会)

>『潮』maretz

「maretz」も古語辞典にもないし、古い辞書の横断検索でもヒットしない。
因みに、現代語の「潮」は「marée」などである。また、「maretz」はフランス北部ノール県のコミューン名である。
また、上では省略したが、「mirande」もフランス、オクシタニー地域圏、ジェール県のコミューン名である。

>土地はほかの果実を生み出さず
夏、湿った春、永い冬、雪、氷
東洋の武器、フランスはさらに強くなる
家畜の死、たくさんの蜜蜂 場所を包囲す(『プレサージュ』1566年―6月)

ノストラダムスの大事典からも引用しよう。

予兆詩第134番
小麦はあまり豊かではない。他の果実は全て大量にある。
夏と春は雨がち。冬は長く、雪と氷が。
東方が武装するので、フランスはさらに増強する。
動物たちの死、たくさんの蜂蜜がその場所で攻囲された人々へ。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/1192.html

個人的には、ノストラダムスはほとんどは「終わりの時」の予言をしたと思っているので、東方がロシアでフランスがキー国になるのかもしれない。

詩百篇第1巻34番
左に飛ぶ猛禽が
紛争に先立ちフランス人たちに姿を見せる。
ある者は吉祥と受け取り、別の者は曖昧で不吉なものと見る。
弱い一党は吉兆と見なすだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/40.html

猛禽が左へ翔ぶ
戦闘にフランスが加わる前に
ある者は彼を善人とみなし 他の者は悪人とも当てにならぬ者ともいう
弱小の徒党は彼を吉兆とみなすだろう
(山根和郎訳『ノストラダムス全予言』)
引用元:https://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_01.htm

「聖書では左手、左はどういう意味で使われているのだろうか。

賢者の心は右へ、愚者の心は左へ。(コヘレトの言葉 一〇の2)

 この言葉より”左”は愚者を象徴していることがわかる。「左手に苦悩が増すだろう」とは「愚者に災いが下される」という意味だったのである。”愚者”とは聖なる言葉を理解できない半豚人である。」
「セザール・ノストラダムスの超時空最終預言(下)」浅利幸彦著より

「10 わたしは終りの事を初めから告げ、まだなされない事を昔から告げて言う、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』と。
11 わたしは東から猛禽を招き、遠い国からわが計りごとを行う人を招く。わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(口語訳)

「46:10わたしは初めから既に、先のことを告げ
まだ成らないことを、既に昔から約束しておいた。わたしの計画は必ず成り
わたしは望むことをすべて実行する。
46:11東から猛禽を呼び出し
遠い国からわたしの計画に従う者を呼ぶ。わたしは語ったことを必ず実現させ
形づくったことを必ず完成させる。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(新共同訳)

全ては「神の計画」なのである。

6行詩48番
古いカロンから人々はフェニックスを見るだろう
彼のつながりの最初であり最後である
フランスの中で輝き渡る。そして誰もが愛されるに値する人になる
すべての信義をもって長い間統治する
なんと(彼らは)決して彼の先駆者を持たないだろう
彼が彼の記憶すべき功績を返すだろう(先駆者を) 
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10812478117.html

「3:10 次のように書いてある、「義人はいない、ひとりもいない。
3:11 悟りのある人はいない、神を求める人はいない。
3:12 すべての人は迷い出て、ことごとく無益なものになっている。善を行う者はいない、ひとりもいない。」
「ローマ人への手紙」第3章10節~12節(口語訳)

腐った世の中である。一応、原文も挙げておこう。

「1 愚かな者は心のうちに「神はない」と言う。彼らは腐れはて、憎むべき不義をおこなった。善を行う者はない。
2 神は天から人の子を見おろして、賢い者、神を尋ね求める者があるかないかを見られた。
3 彼らは皆そむき、みなひとしく堕落した。善を行う者はない、ひとりもない。」
「詩篇」第53篇1節~3節(口語訳)

おまけ
水のテーマ———あらゆるものを構成する四元素
「39篇の四行詩のなかに、『水』ということばが単数か複数かいずれかのかたちで入っている。そのほとんどは別のテーマに属しているので、”水”だけのテーマは12篇の予言詩ということになる。
『水』は地上のあらゆるものを構成している火・水・風・地という四つの元素のひとつなので、このことばは文字どおりの水の意味よりも、そうした元素としての『水』の意味が強く、これが欠けることによってすべての被創造物の構成バランスは崩れてしまうのだ。
 12篇の”水”のテーマのなかには、”火、血と天然痘、ほとんど水はなく、収穫もなくなるだろう”(『諸世紀』Ⅳ-98)や”硫黄の毒水をむりやり飲まされるだろう”(『諸世紀』Ⅹ-49)といったように、自然破壊による水の汚染や、食糧危機などを予言しているものもある。
 また、『諸世紀』Ⅱ-29の詩、”男が東から腰をあげて出てくる/アペニン山脈を越えてゴールに会いに/空を飛び水(海)を渡り雪を踏み越えて/そして鞭(ゴール)で人びとを打ちのめす”は、中国とフランス(ゴールとはフランスの古い呼び名)の国交樹立(1964年)と中ソの対立を予言している。
 最後の行のゴールとは、当時の仏大統領ド・ゴールのことを暗示しているようだ。

Temps fort divers discorde descoverte,
Conseil belliq changement pris,changé,
La grande n'estre conjurez par eau perte,
Grand simulté tous au plus Grand rangé.

さまざまな時、不和が明らかになる
戦争熱をあおる会議、変化が起こる
大王は流れ出た水によって払いのけられる
見せかけの大王、もっとも堅実な大王 (『プレサージュ』1564年—1月)

<解釈>
 世界大戦前夜の情況を示したものと思われる。各国のあいだで同盟や協定が結ばれ、それまでの平和条約などは破られるだろう。
 大王はいうまでもなく各国の首脳者のこと。”流れ出た水”はおそらく石油を意味し、石油事情の逼迫(ひっぱく)のため、平和論を唱える某国の首脳がないがしろにされるにちがいない。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>”硫黄の毒水をむりやり飲まされるだろう”(『諸世紀』Ⅹ-49)

10巻49番の詩を見てみよう。

詩百篇第10巻49番
新しい都市に近いこの世の楽園。
穴のあいた山々の途上にて、
(彼は)囚われて水槽に沈められる、
硫黄に毒された水を力ずくで飲まされつつ。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/581.html

う~ん、オウム真理教の温熱療法を連想するね。

「47度~50度のお湯に15分から20分入り、さらに60℃のサットヴァレモン(オウムのドリンク)を飲まされるという過酷なもの。林郁夫がオウム真理教附属医院で確立した治療法が修行、懲罰として導入された。LSDを使った「キリストのイニシエーション」でもLSDの残留成分を抜くため行われ、多くの死者を出したと伝えられている。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E7%86%B1%E7%99%82%E6%B3%95_(%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E7%9C%9F%E7%90%86%E6%95%99)#:~:text=47%E5%BA%A6%EF%BD%9E50%E5%BA%A6,%E6%87%B2%E7%BD%B0%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%82

>また、『諸世紀』Ⅱ-29の詩、”男が東から腰をあげて出てくる/アペニン山脈を越えてゴールに会いに/空を飛び水(海)を渡り雪を踏み越えて/そして鞭(ゴール)で人びとを打ちのめす”は、中国とフランス(ゴールとはフランスの古い呼び名)の国交樹立(1964年)と中ソの対立を予言している。

この詩は私もよく挙げているので、このブログの読者なら知っているだろう。

2巻29番の詩
東洋人が自分の住いからでてやってくる
アペニン山脈を越えてゴールにのぞみ
空も 水も 雪も越えてくるだろう
だれもが 彼の杖で打たれるだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12767125563.html

救世主(「神の計画」を実行する者)は東洋人でフランスに住む可能性が高い。

「10 わたしは終りの事を初めから告げ、まだなされない事を昔から告げて言う、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』と。
11 わたしは東から猛禽を招き、遠い国からわが計りごとを行う人を招く。わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(口語訳)

「46:10わたしは初めから既に、先のことを告げ
まだ成らないことを、既に昔から約束しておいた。わたしの計画は必ず成り
わたしは望むことをすべて実行する。
46:11東から猛禽を呼び出し
遠い国からわたしの計画に従う者を呼ぶ。わたしは語ったことを必ず実現させ
形づくったことを必ず完成させる。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(新共同訳)

ノストラダムスの詩にも「猛禽」が出て来る。

詩百篇第1巻34番
左に飛ぶ猛禽が
紛争に先立ちフランス人たちに姿を見せる。
ある者は吉祥と受け取り、別の者は曖昧で不吉なものと見る。
弱い一党は吉兆と見なすだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/40.html

猛禽が左へ翔ぶ
戦闘にフランスが加わる前に
ある者は彼を善人とみなし 他の者は悪人とも当てにならぬ者ともいう
弱小の徒党は彼を吉兆とみなすだろう
(山根和郎訳『ノストラダムス全予言』)
引用元:https://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_01.htm

救世主の目的は選別なので、「曖昧」や「当てにならない」ぐらいが丁度良いのである。まぁ、救われたかったら自分を変える事だろう。

4巻16番の詩
気ままな自由都市が奴隷となり
放蕩者と妄想狂の避難所になる
国王が変わり 彼らに対して それほど暴君ぶりを発揮しなくなる
彼らは百人から千人以上にも増えよう
(山根和郎 訳)
引用元:https://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_04.htm

オウム真理教とその後継団体アレフみたいだね。一応、私の訳も載せておこう。

4巻16番の詩
自由気ままな〔宗教的〕理想の国が隷属的となる
負かされた人々や夢見る人々の安息場所になる
第一人者は変わり、彼らにそんなに気難しくなくなる
100人が1000人以上になるだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12195009323.html

>さまざまな時、不和が明らかになる
戦争熱をあおる会議、変化が起こる
大王は流れ出た水によって払いのけられる
見せかけの大王、もっとも堅実な大王 (『プレサージュ』1564年—1月)

ノストラダムスの大事典からも引用しよう。

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.
La grande n'estre, conjurez, par eaux perte.
Grand simulté, tous au plus grand rangé.
時期は非常に移ろいやすく、不和があらわになる。
戦争の勧告、変化、捕虜、変化したもの。
偉大な女性は生きていない。企てられた物事。洪水による損失。
大いなる争い、最も偉大な者に向けて全てが整えられる。

3,4行目だけ自分で訳してみると、

「La grande」の「grand」は名詞として訳す。「[文]偉大なもの[古],大貴族,高官,大物,実力者)」,「la」は定冠詞の女性形。「n'estre」は「ne estre」の短縮形で「ne」は否定で「estre」は「être」(英語で言う所のBE動詞)の古語。「conjurez」は「conjurer」の2人称の現在形。「conjurer」(「他動詞」1 [悪霊などを]祓う,[災厄などを]払いのける,2 懇願する,3 [古][陰謀を]謀る,企てる,「自動詞」[古]陰謀に加担する,共謀する),「par」(~によって),「eaux」は「eau」の複数形で普通は「水」で訳すが、「eau」(6 透明度,純度)で訳す。「perte」(1 失うこと,喪失,紛失,遺失,2 [人を]失うこと,死別,3 損失,赤字,4 [複数で]損害,死傷者,5 無駄,浪費,減損,ロス,流出,6 敗北,破滅)
「simulté」は、古語辞典にもなく古い辞書の横断検索でもヒットしない。そこで、「simulé」(見せかけの,偽の)と「simulation」(シミュレーション,模擬実験),「simultané」(同時の,同時に起こる)などの造語と考えると、イエスに前もって現れた「洗礼者ヨハネ」のような役割の人と解釈する。(イエスと洗礼者ヨハネは同時にも存在していた。)「tous」(全て),「rangé」(1 整理された,配列された,2 [生活態度が]まじめな,きちんとした),「au plus grand」(最も偉大な者に向けて),「plus」(比較級・最上級)

La grande n'estre, conjurez, par eaux perte.
Grand simulté, tous au plus grand rangé.
偉大な女性は存在しない、透明度の喪失によって(あなたは)企てる
模擬実験的な実力者、全ては最も偉大な者に向けて整えられる

2行目の「最も偉大な者」はイエス・キリストの事である。

「1 イエスは十二弟子にこのように命じ終えてから、町々で教えまた宣べ伝えるために、そこを立ち去られた。
2 さて、ヨハネは獄中でキリストのみわざについて伝え聞き、自分の弟子たちをつかわして、
3 イエスに言わせた、「『きたるべきかた』はあなたなのですか。それとも、ほかにだれかを待つべきでしょうか」。
4 イエスは答えて言われた、「行って、あなたがたが見聞きしていることをヨハネに報告しなさい。
5 盲人は見え、足なえは歩き、らい病人はきよまり、耳しいは聞え、死人は生きかえり、貧しい人々は福音を聞かされている。
6 わたしにつまずかない者は、さいわいである」。
7 彼らが帰ってしまうと、イエスはヨハネのことを群衆に語りはじめられた、「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。風に揺らぐ葦であるか。
8 では、何を見に出てきたのか。柔らかい着物をまとった人か。柔らかい着物をまとった人々なら、王の家にいる。
9 では、なんのために出てきたのか。預言者を見るためか。そうだ、あなたがたに言うが、預言者以上の者である。
10 『見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの前に、道を整えさせるであろう』と書いてあるのは、この人のことである。
11 あなたがたによく言っておく。女の産んだ者の中で、バプテスマのヨハネより大きい人物は起らなかった。しかし、天国で最も小さい者も、彼よりは大きい。
12 バプテスマのヨハネの時から今に至るまで、天国は激しく襲われている。そして激しく襲う者たちがそれを奪い取っている。
13 すべての預言者と律法とが預言したのは、ヨハネの時までである。
14 そして、もしあなたがたが受けいれることを望めば、この人こそは、きたるべきエリヤなのである。」
「マタイによる福音書」第11章1節~14節(口語訳)

因みに、「grand」には「立派な,崇高な」という意味もあるので、

「崇高な女性は存在しない、透明度の喪失によって(あなたは)企てる」

と訳しても良い。

追加:2024/07/07/22:12
やっぱり、1,2行目も訳してみよう。

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.

「Temps」(時,時間,天候),「fort」(強い),「divers」(1 [複数で]いろいろな,各種の,2 [新聞の]三面記事,社会面記事,3 [文]変わりやすい,変化に富んだ),「discorde」(1 [文]不和,反目,2 [ローマ神話](頭文字が大文字で)ディスコルディア[不和の女神;ギリシアのエリス(Eris)に相当]),「descouverte」は古語辞典に「ouvertement」(率直に,隠さずに,公然と)がある。
「Conseil」(会議,評議会),「belliq」は古語辞典にも古い辞書の横断検索でもヒットしないので、「belliqueux」で訳す。「belliqueux」(1 好戦的な,2 けんか好きな,けんか早い),「changement」(1 変化,変更,交代,転換,変換,2 乗換え),「pris」は「prendre」の過去分詞。「prendre」(5 選び取る,選択する),「changé」は「changer」の過去分詞。「changer」(変える,変わる)

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.
公然といろいろな不和が強い時間
好戦的な会議、転換、選択される、変えられる

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.
La grande n'estre, conjurez, par eaux perte.
Grand simulté, tous au plus grand rangé.
公然といろいろな不和が強い時間
好戦的な会議、転換、選択される、変えられる
崇高な女性は存在しない、透明度の喪失によって(あなたは)企てる
模擬実験的な実力者、全ては最も偉大な者に向けて整えられる

小池さんの元同級生の学歴詐称の事件の事かな? もう観念した方がいいんじゃない? 結果が出ちゃったからね。

おまけ
叫びのテーマ———発砲の音、暴動 その2
「Les regions suvjette a la Balance,
Feront trembler les monts par grande guerre;
Captif tout sexe deu & toute Bisance,
Qu'on criera a l'aube terre a terre.

数々の領土が天秤座を縁どる
大きな戦いによって山々は震え
男も女も、またビザンス(ビザンチンのこと)全土もすべて捕えられ
地上のあちこちで夜明けに叫び声があがるだろう (『諸世紀』Ⅴ-70)

<解釈>
これも世界大戦を示す詩である。天秤座とは日本のこと(占星術で天秤座に支配される主要国は日本ぐらいしかない)。ビザンチンはイスタンブールの旧名なので、当然トルコを示す。
 つまり、未来に起こるであろう世界戦争は、トルコを中心にした中東地区が主戦場となることをあらわしている。その戦争で日本を主軸とした連合軍が勝利をおさめ、中東の国々を占領する。地中海のある島に収容された捕虜たちが、解放を叫ぶことを予言している。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>数々の領土が天秤座を縁どる
大きな戦いによって山々は震え
男も女も、またビザンス(ビザンチンのこと)全土もすべて捕えられ
地上のあちこちで夜明けに叫び声があがるだろう (『諸世紀』Ⅴ-70)

ノストラダムスの大事典とノストラダムスサロンからも引用しよう。

天秤宮に従えられている諸地域の
山々を(彼らは)大戦によって悩ませるだろう。
両性もビュザンティオンのすべての人々も囚われる。
それで人々は夜明けに大地から大地へと叫ぶだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/59.html

天秤座に屈する一部の地域
大戦争で山々が震撼するだろう
一方の性 ことごとく囚人 奴隷とされ ビザンチウム全体も
そこで早暁 彼らは地から地へと呼びかわすだろう
(山根和郎 訳)
引用元:https://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_05.htm

私も自分で訳してみよう。

Des regions subjectes à la Balance,
Feront troubler les monts par grande guerre:
Captif tout sexe deu, & toute bisance,
Qu'on criera à l'aube terre à terre. (「ノストラダムス予言全書」の原文)

「region」は現代語では「région」(1 地方,地域,2 [行政・経済・軍事上の]地域圏,管区,3 [活動・学問などの]領域,分野,範囲,4 [解] 胸(腹)部),「subjectes」は「subject」の女性形の複数形。「subject」は古語辞典に「Soumis」(従属した,従順な),「Assujetti」(拘束された,支配された)とある。「Balance」(1 秤,天秤,2 釣合い,均衡,3 [文]動揺(不安定)状態,4 [商][経]均衡,バランス,5 ➀[天][占星]てんびん座,天秤宮 ②[音響]バランサー,平衡器)
「Feront」は「faire」の3人称複数の未来形。「faire」(作る,する,…になる;させる,行為),「troubler」(1 乱す,騒がす,2 邪魔をする,妨げる,3 [肉体・精神の機能を]乱す,鈍らせる,4 動揺させる,不安にさせる,5 濁らせる,曇らせる,揺り動かす,6 [古]混乱に陥れる),「mont」(山),「guerre」(戦争,戦い,軍事),「grande」は「grand」の女性形。「grand」(6 高貴な,高級な,上流の),「par」(~によって)
「deu」は古語辞典にもないが、古い辞書の横断検索にはある。そこで、「2つの性(sexe)」などと勝手に解釈して「deux」(2つの)の事などとしないで、しつこく検索してみると、「古期フランス語のdeu「owed(支払い義務がある/(義務を)負った)」」(引用元)とあったので、「sexe deu」(性を負った)と訳す。「sexe」(1 性,性別,2 [集合的]男性,女性,3 性器,外部生殖器,4 性的問題,5 [生物]性,性徴),「tout」(全ての),「Captif」(「形容詞」1 [文]自由を奪われた,つながれた,2 [古,文]捕虜の,征服された,「名詞」[古,文]捕虜,[文][情熱などの]とりこ),「bisance」はノストラダムスの大事典では「byzance」で訳しているので、私もちょっと無理があるが「byzantin」((議論が)空疎な)で訳す。(他に解釈しようがないから。)
「Qu'on」は「Que on」の短縮形で「Que」は関係代名詞とし、「on」は「人々」。「criera」は「crier」の3人称単数の未来形。「crier」(1 叫ぶ,わめく,泣き叫ぶ,2 [大声で]どなる,しかる,非難する,3 [動物が]ほえる,鳴く,4 鋭い音を立てる,きしむ,5 [色などが]目障りになる),「l'aube」は「la aube」の短縮形で「la」は定冠詞で「aube」(1 夜明け,黎明,曙,2 [文]発端,初め,始まり,3 [文 史]暁の歌[中世の叙情詩のテーマの1つで恋人との夜明けの別れを歌ったもの]),「terre à terre」は「terre」(地面,陸,地球)だが、「terre-à-terre」(俗っぽい,卑俗な,俗っぽく)がある。(「-」はない場合もあるようである。)

Des regions subjectes à la Balance,
Feront troubler les monts par grande guerre:
Captif tout sexe deu, & toute bisance,
Qu'on criera à l'aube terre à terre. (「ノストラダムス予言全書」の原文)

バランサーに従属した分野は、
高貴な戦いによって山々を不安にさせるだろう
性を負った全ての捕らわれ人、そして(議論が)空疎な全ての人
人びとは黎明期に俗っぽく非難するだろう

「バランサー」は「真理の御霊」(契約の使者)の事だと考えている。また、「秤り」と考えると「度量衡」で、昔読んだ「天津金木」を連想した。

「天津金木は、大宇宙の根本度量衡器であり、伊勢の大神宮の真の御柱の霊体である。実際に使われるのは、その現界の写しとされるが、これを『古事記』にのっとり霊置、霊配することによって、修道士みずからが造化三神と一体化して小宇宙を創造し、生成化育の諸相を追体験できる。現代的にいうと、一種の霊的グラフィクス言語であり、これを駆使すれば、古事記神話の玄義や、各種の神像、仏像に秘められた神的玄義をビジュアル化することができるという。天津金木秘事は、修道の士たる者にとって絶対不可欠の知識で、太古真法、印法など神道行法を修するうえでも、これを知ると知らないとではいつのまにか大きな差がつく。」
引用元:https://www.hachiman.com/shopdetail/000000000279/

まさに、「議論が空疎な人」たちである。また、「山々」は前回と同じ解釈で、プライドなどが高い人たちである。もちろん、地位なども高いだろう。

「4 もろもろの谷は高くせられ、もろもろの山と丘とは低くせられ、高底のある地は平らになり、険しい所は平地となる。」
「イザヤ書」第40章1節~4節(口語訳)

「12 だれでも自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう。」
「マタイによる福音書」第23章7節~12節(口語訳)

「21 わたしにむかって『主よ、主よ』と言う者が、みな天国にはいるのではなく、ただ、天にいますわが父の御旨を行う者だけが、はいるのである。
22 その日には、多くの者が、わたしにむかって『主よ、主よ、わたしたちはあなたの名によって預言したではありませんか。また、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって多くの力あるわざを行ったではありませんか』と言うであろう。
23 そのとき、わたしは彼らにはっきり、こう言おう、『あなたがたを全く知らない。不法を働く者どもよ、行ってしまえ』。
24 それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができよう。
25 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけても、倒れることはない。岩を土台としているからである。
26 また、わたしのこれらの言葉を聞いても行わない者を、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができよう。
27 雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまう。そしてその倒れ方はひどいのである」。
28 イエスがこれらの言を語り終えられると、群衆はその教にひどく驚いた。
29 それは律法学者たちのようにではなく、権威ある者のように、教えられたからである。」
「マタイによる福音書」第7章21節~29節(口語訳)

スピリチュアルでは救われないだろう。もっと堅固なものの上に立たないとダメである。因みに、旧約聖書では「」は「神」だが、真の「終わりの時」にはスピリチュアルのような「神」ではない、「覚悟」のようなものが問われるだろう。

1巻1番の詩
闇の秘密の研究が確立されている
たった一人(彼は)堅固な鞍の上に立脚する
(彼は)静かに燃え上がり、孤独から出て
無意味だと思っていない人が発言させられる
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12856328761.html

おまけ