参考資料3162 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

水のテーマ———あらゆるものを構成する四元素
「39篇の四行詩のなかに、『水』ということばが単数か複数かいずれかのかたちで入っている。そのほとんどは別のテーマに属しているので、”水”だけのテーマは12篇の予言詩ということになる。
『水』は地上のあらゆるものを構成している火・水・風・地という四つの元素のひとつなので、このことばは文字どおりの水の意味よりも、そうした元素としての『水』の意味が強く、これが欠けることによってすべての被創造物の構成バランスは崩れてしまうのだ。
 12篇の”水”のテーマのなかには、”火、血と天然痘、ほとんど水はなく、収穫もなくなるだろう”(『諸世紀』Ⅳ-98)や”硫黄の毒水をむりやり飲まされるだろう”(『諸世紀』Ⅹ-49)といったように、自然破壊による水の汚染や、食糧危機などを予言しているものもある。
 また、『諸世紀』Ⅱ-29の詩、”男が東から腰をあげて出てくる/アペニン山脈を越えてゴールに会いに/空を飛び水(海)を渡り雪を踏み越えて/そして鞭(ゴール)で人びとを打ちのめす”は、中国とフランス(ゴールとはフランスの古い呼び名)の国交樹立(1964年)と中ソの対立を予言している。
 最後の行のゴールとは、当時の仏大統領ド・ゴールのことを暗示しているようだ。

Temps fort divers discorde descoverte,
Conseil belliq changement pris,changé,
La grande n'estre conjurez par eau perte,
Grand simulté tous au plus Grand rangé.

さまざまな時、不和が明らかになる
戦争熱をあおる会議、変化が起こる
大王は流れ出た水によって払いのけられる
見せかけの大王、もっとも堅実な大王 (『プレサージュ』1564年—1月)

<解釈>
 世界大戦前夜の情況を示したものと思われる。各国のあいだで同盟や協定が結ばれ、それまでの平和条約などは破られるだろう。
 大王はいうまでもなく各国の首脳者のこと。”流れ出た水”はおそらく石油を意味し、石油事情の逼迫(ひっぱく)のため、平和論を唱える某国の首脳がないがしろにされるにちがいない。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>”硫黄の毒水をむりやり飲まされるだろう”(『諸世紀』Ⅹ-49)

10巻49番の詩を見てみよう。

詩百篇第10巻49番
新しい都市に近いこの世の楽園。
穴のあいた山々の途上にて、
(彼は)囚われて水槽に沈められる、
硫黄に毒された水を力ずくで飲まされつつ。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/581.html

う~ん、オウム真理教の温熱療法を連想するね。

「47度~50度のお湯に15分から20分入り、さらに60℃のサットヴァレモン(オウムのドリンク)を飲まされるという過酷なもの。林郁夫がオウム真理教附属医院で確立した治療法が修行、懲罰として導入された。LSDを使った「キリストのイニシエーション」でもLSDの残留成分を抜くため行われ、多くの死者を出したと伝えられている。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E7%86%B1%E7%99%82%E6%B3%95_(%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E7%9C%9F%E7%90%86%E6%95%99)#:~:text=47%E5%BA%A6%EF%BD%9E50%E5%BA%A6,%E6%87%B2%E7%BD%B0%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%80%82

>また、『諸世紀』Ⅱ-29の詩、”男が東から腰をあげて出てくる/アペニン山脈を越えてゴールに会いに/空を飛び水(海)を渡り雪を踏み越えて/そして鞭(ゴール)で人びとを打ちのめす”は、中国とフランス(ゴールとはフランスの古い呼び名)の国交樹立(1964年)と中ソの対立を予言している。

この詩は私もよく挙げているので、このブログの読者なら知っているだろう。

2巻29番の詩
東洋人が自分の住いからでてやってくる
アペニン山脈を越えてゴールにのぞみ
空も 水も 雪も越えてくるだろう
だれもが 彼の杖で打たれるだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12767125563.html

救世主(「神の計画」を実行する者)は東洋人でフランスに住む可能性が高い。

「10 わたしは終りの事を初めから告げ、まだなされない事を昔から告げて言う、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』と。
11 わたしは東から猛禽を招き、遠い国からわが計りごとを行う人を招く。わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(口語訳)

「46:10わたしは初めから既に、先のことを告げ
まだ成らないことを、既に昔から約束しておいた。わたしの計画は必ず成り
わたしは望むことをすべて実行する。
46:11東から猛禽を呼び出し
遠い国からわたしの計画に従う者を呼ぶ。わたしは語ったことを必ず実現させ
形づくったことを必ず完成させる。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(新共同訳)

ノストラダムスの詩にも「猛禽」が出て来る。

詩百篇第1巻34番
左に飛ぶ猛禽が
紛争に先立ちフランス人たちに姿を見せる。
ある者は吉祥と受け取り、別の者は曖昧で不吉なものと見る。
弱い一党は吉兆と見なすだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/40.html

猛禽が左へ翔ぶ
戦闘にフランスが加わる前に
ある者は彼を善人とみなし 他の者は悪人とも当てにならぬ者ともいう
弱小の徒党は彼を吉兆とみなすだろう
(山根和郎訳『ノストラダムス全予言』)
引用元:https://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_01.htm

救世主の目的は選別なので、「曖昧」や「当てにならない」ぐらいが丁度良いのである。まぁ、救われたかったら自分を変える事だろう。

4巻16番の詩
気ままな自由都市が奴隷となり
放蕩者と妄想狂の避難所になる
国王が変わり 彼らに対して それほど暴君ぶりを発揮しなくなる
彼らは百人から千人以上にも増えよう
(山根和郎 訳)
引用元:https://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_04.htm

オウム真理教とその後継団体アレフみたいだね。一応、私の訳も載せておこう。

4巻16番の詩
自由気ままな〔宗教的〕理想の国が隷属的となる
負かされた人々や夢見る人々の安息場所になる
第一人者は変わり、彼らにそんなに気難しくなくなる
100人が1000人以上になるだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12195009323.html

>さまざまな時、不和が明らかになる
戦争熱をあおる会議、変化が起こる
大王は流れ出た水によって払いのけられる
見せかけの大王、もっとも堅実な大王 (『プレサージュ』1564年—1月)

ノストラダムスの大事典からも引用しよう。

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.
La grande n'estre, conjurez, par eaux perte.
Grand simulté, tous au plus grand rangé.
時期は非常に移ろいやすく、不和があらわになる。
戦争の勧告、変化、捕虜、変化したもの。
偉大な女性は生きていない。企てられた物事。洪水による損失。
大いなる争い、最も偉大な者に向けて全てが整えられる。

3,4行目だけ自分で訳してみると、

「La grande」の「grand」は名詞として訳す。「[文]偉大なもの[古],大貴族,高官,大物,実力者)」,「la」は定冠詞の女性形。「n'estre」は「ne estre」の短縮形で「ne」は否定で「estre」は「être」(英語で言う所のBE動詞)の古語。「conjurez」は「conjurer」の2人称の現在形。「conjurer」(「他動詞」1 [悪霊などを]祓う,[災厄などを]払いのける,2 懇願する,3 [古][陰謀を]謀る,企てる,「自動詞」[古]陰謀に加担する,共謀する),「par」(~によって),「eaux」は「eau」の複数形で普通は「水」で訳すが、「eau」(6 透明度,純度)で訳す。「perte」(1 失うこと,喪失,紛失,遺失,2 [人を]失うこと,死別,3 損失,赤字,4 [複数で]損害,死傷者,5 無駄,浪費,減損,ロス,流出,6 敗北,破滅)
「simulté」は、古語辞典にもなく古い辞書の横断検索でもヒットしない。そこで、「simulé」(見せかけの,偽の)と「simulation」(シミュレーション,模擬実験),「simultané」(同時の,同時に起こる)などの造語と考えると、イエスに前もって現れた「洗礼者ヨハネ」のような役割の人と解釈する。(イエスと洗礼者ヨハネは同時にも存在していた。)「tous」(全て),「rangé」(1 整理された,配列された,2 [生活態度が]まじめな,きちんとした),「au plus grand」(最も偉大な者に向けて),「plus」(比較級・最上級)

La grande n'estre, conjurez, par eaux perte.
Grand simulté, tous au plus grand rangé.
偉大な女性は存在しない、透明度の喪失によって(あなたは)企てる
模擬実験的な実力者、全ては最も偉大な者に向けて整えられる

2行目の「最も偉大な者」はイエス・キリストの事である。

「1 イエスは十二弟子にこのように命じ終えてから、町々で教えまた宣べ伝えるために、そこを立ち去られた。
2 さて、ヨハネは獄中でキリストのみわざについて伝え聞き、自分の弟子たちをつかわして、
3 イエスに言わせた、「『きたるべきかた』はあなたなのですか。それとも、ほかにだれかを待つべきでしょうか」。
4 イエスは答えて言われた、「行って、あなたがたが見聞きしていることをヨハネに報告しなさい。
5 盲人は見え、足なえは歩き、らい病人はきよまり、耳しいは聞え、死人は生きかえり、貧しい人々は福音を聞かされている。
6 わたしにつまずかない者は、さいわいである」。
7 彼らが帰ってしまうと、イエスはヨハネのことを群衆に語りはじめられた、「あなたがたは、何を見に荒野に出てきたのか。風に揺らぐ葦であるか。
8 では、何を見に出てきたのか。柔らかい着物をまとった人か。柔らかい着物をまとった人々なら、王の家にいる。
9 では、なんのために出てきたのか。預言者を見るためか。そうだ、あなたがたに言うが、預言者以上の者である。
10 『見よ、わたしは使をあなたの先につかわし、あなたの前に、道を整えさせるであろう』と書いてあるのは、この人のことである。
11 あなたがたによく言っておく。女の産んだ者の中で、バプテスマのヨハネより大きい人物は起らなかった。しかし、天国で最も小さい者も、彼よりは大きい。
12 バプテスマのヨハネの時から今に至るまで、天国は激しく襲われている。そして激しく襲う者たちがそれを奪い取っている。
13 すべての預言者と律法とが預言したのは、ヨハネの時までである。
14 そして、もしあなたがたが受けいれることを望めば、この人こそは、きたるべきエリヤなのである。」
「マタイによる福音書」第11章1節~14節(口語訳)

因みに、「grand」には「立派な,崇高な」という意味もあるので、

「崇高な女性は存在しない、透明度の喪失によって(あなたは)企てる」

と訳しても良い。

追加:2024/07/07/22:12
やっぱり、1,2行目も訳してみよう。

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.

「Temps」(時,時間,天候),「fort」(強い),「divers」(1 [複数で]いろいろな,各種の,2 [新聞の]三面記事,社会面記事,3 [文]変わりやすい,変化に富んだ),「discorde」(1 [文]不和,反目,2 [ローマ神話](頭文字が大文字で)ディスコルディア[不和の女神;ギリシアのエリス(Eris)に相当]),「descouverte」は古語辞典に「ouvertement」(率直に,隠さずに,公然と)がある。
「Conseil」(会議,評議会),「belliq」は古語辞典にも古い辞書の横断検索でもヒットしないので、「belliqueux」で訳す。「belliqueux」(1 好戦的な,2 けんか好きな,けんか早い),「changement」(1 変化,変更,交代,転換,変換,2 乗換え),「pris」は「prendre」の過去分詞。「prendre」(5 選び取る,選択する),「changé」は「changer」の過去分詞。「changer」(変える,変わる)

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.
公然といろいろな不和が強い時間
好戦的な会議、転換、選択される、変えられる

Temps fort divers, discorde descouverte.
Conseil belliq, changement, pris, changé.
La grande n'estre, conjurez, par eaux perte.
Grand simulté, tous au plus grand rangé.
公然といろいろな不和が強い時間
好戦的な会議、転換、選択される、変えられる
崇高な女性は存在しない、透明度の喪失によって(あなたは)企てる
模擬実験的な実力者、全ては最も偉大な者に向けて整えられる

小池さんの元同級生の学歴詐称の事件の事かな? もう観念した方がいいんじゃない? 結果が出ちゃったからね。

おまけ