参考資料3178 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

墳墓のテーマ―――避難場所、逃げ道
「このテーマ”墳墓”をもつ四行詩は24ある。
 ノストラダムスは、大ローマ人、執政官、王子、すなわちトラヤヌス大皇帝時代を思わせる人物であると同時に、ローマとプロヴァンスの歴史的関係をにおわせる人物の墓についてとりあげている。彼は実際に、トゥールーズ近郊に存在していた建築物、ヴェスタルの宮殿のなかに建てられた寺院のなかに墳墓があるといっている。
 最近、このトゥールーズにある古い建築物からマルクス・ウルピウス・トラヤヌス皇帝がバビロンを征服したときに持ち帰った「バビロンの律法の板」が発見されたのである。これはノストラダムスが”古き穴でランプにより/D・Mという書物が見つけられるとき/ウルピアニの法、王、王子は試し/女王、公爵は天幕の家のなか”といっている四行詩の予言が的中していることの証明である。
『墓』ということばと『埋葬する』ということばをともなう”墳墓”のテーマには、九つの四行詩しか属さない。というのは”財宝”や”大洪水”のテーマが、『墳墓』を含む四行詩のなかに現れているからである。『墳墓』『大墳墓』『墓標』『墓』『埋葬する』『埋葬』『埋葬された』などと使われている。

An revolu du grand nombre septiesme,
Apparoistra au temps Jeux d'Hecatombe,
Non esloigné du grand eage milliesme,
Que les entres sortiront de leur tombe.

大きな七の数が満ちるとき
大殺戮があるだろう
大きな千番目の年から遠くないとき
死者が墓より出てくるだろう (『諸世紀』Ⅹ-74)

<解釈>
”大きな七の数”すなわち七千年という数字は、ユダヤ教やキリスト教では大きな時代区分をあらわす重要な意味をもっている。それは”千年王国”という考え方で、この世は六千年の”悪”の時代がつづき、そのあとに一千年にわたる神の時代がくるという意味である。つまりその悪魔の支配する六千年が終わるときが”終末のとき”となるわけで、これはノストラダムスの”土星の支配の終わる滅亡の日が訪れる”とも一致する。旧約聖書による時代区分は、アダム→アブラハム(二千年)、アブラハム→キリスト(二千年)、キリスト→つぎの救世主(二千年)である。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>大きな七の数が満ちるとき
大殺戮があるだろう
大きな千番目の年から遠くないとき
死者が墓より出てくるだろう (『諸世紀』Ⅹ-74)

ノストラダムスの大事典からも引用しよう。

詩百篇第10巻74番
七番目の大きな数が巡り終わると、
ヘカトンベの競技の時期に生じるだろう、
千年紀の大きな年代から遠からずして、
被葬者たちが墓から出てくるだろうことが。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/328.html

2行目だけ自分で訳してみよう。

「Apparoistra au temps Ieux d'Hacatombe」(ノストラダムスの大事典より)

「Apparoistra」は「Apparoistre」の三人称単数の未来形。これは古語辞典の最初に「Apparaître」とあるので、「1 現れる,見える,姿を見せる,2 出現する,生じる,発生する,3 明らかになる,わかる,4 [属詞を伴って][・・・に]思われる,感じられる」である。
「au temps」は「à le temps」の短縮形で「le」(英語で言う所の「the」),「temps」(英語で言う所の「time」),「à」(英語で言う所の「to,at」)。よって、「その時に」と訳す。
「Ieux」は、ノストラダムスは「i」と「j」をよく入れ換えるので、「Jeux」で訳す。(他の人も同様。)「jeux」は「jeu」の複数形。
「jeu」(1 遊び,遊戯,ゲーム,気晴らし,2 競技,試合,ゲーム,[集合的]競技の規則,3 競技場,4 [トランプの]ゲーム,手,手札,5 賭け事,ばくち,賭け金,6 演技,演奏,[手足など体の]動き,[古][中世の]詩劇,7 [精神・想像力・自然などの]働き,戯れ,駆け引き,8 [機械・機構などの]働き,作用,[部品間の]遊び,ゆとり,ゆるみ,9 遊具,[道具などの]一式,ひとそろい,[複数で][劇場の]照明調光操作卓)
「d'Hacatombe」は「de Hacatombe」の短縮形。「hécatombe」(1 大殺戮,大量屠殺,2 大量の落第[生],不合格生),ただし、ノストラダムスの大事典に「古代ギリシャの儀式で捧げられた雄牛100頭の生贄、あるいはその儀式を指した言葉」ともある。

「Apparoistra au temps Ieux d'Hacatombe」
その時に大量屠殺劇が発生するだろう

ノストラダムスの大事典の訳と合体させると、

七番目の大きな数が巡り終わると、
その時に大量屠殺劇が発生するだろう
千年紀の大きな年代から遠からずして、
被葬者たちが墓から出てくるだろうことが。

大きな七番目の数とは、1巻48番の詩の7000年の事だろう。

1巻48番の詩
月の君臨の20年が過ぎ去った
七千年、別の者がその王政を保つだろう
太陽がうんざりさせられる日々を受け入れる(理解する)だろう時
その時(彼は)私の予言を実現させ終わらせる。
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12781914265.html

補足
「さらにキリスト教神学ではごく初期の時代から”人類の歴史”を2000年単位で区切って次のように考えてきました。
①アダム→アブラハム(2000年)
②アブラハム→イエス(2000年)
③イエスの死→イエス再臨(2000年)現在
 以上の合計6000年を「人の時代」と呼び、その後に「神と人」とによる”千年王国”が続いて、この総計7000年を現人類の時代としています(ここでも”6+1”のパターンが出てきました。”主星”もちょうど一週間になっています。)」
「ヤハウエの巨大潮流預言」柴藤甲子男著より

ところで、「その時に大量屠殺劇が発生するだろう」は「最期の審判」と解釈している。

「1 見よ、主の日が来る。その時あなたの奪われた物は、あなたの中で分かたれる。
2 わたしは万国の民を集めて、エルサレムを攻め撃たせる。町は取られ、家はかすめられ、女は犯され、町の半ばは捕えられて行く。しかし残りの民は町から断たれることはない。
3 その時、主は出てきて、いくさの日にみずから戦われる時のように、それらの国びとと戦われる。
                       (中略)
12 エルサレムを攻撃したもろもろの民を、主は災をもって撃たれる。すなわち彼らはなお足で立っているうちに、その肉は腐れ、目はその穴の中で腐れ、舌はその口の中で腐れる。」
「ゼカリヤ書」第14章1節~3節,12節(口語訳)

「22 わたしは疫病と流血とをもって彼をさばく。わたしはみなぎる雨と、ひょうと、火と、硫黄とを、彼とその軍隊および彼と共におる多くの民の上に降らせる。
23 そしてわたしはわたしの大いなることと、わたしの聖なることとを、多くの国民の目に示す。そして彼らはわたしが主であることを悟る。」
「エゼキエル書」第38章22節~23節(口語訳)

また、「被葬者たちが墓から出てくるだろう」は、「ヨハネの黙示録」から、

「4 また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。そして、彼らにさばきの権が与えられていた。また、イエスのあかしをし神の言を伝えたために首を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。彼らは生きかえって、キリストと共に千年の間、支配した。
5 (それ以外の死人は、千年の期間が終るまで生きかえらなかった。)これが第一の復活である。
6 この第一の復活にあずかる者は、さいわいな者であり、また聖なる者である。この人たちに対しては、第二の死はなんの力もない。彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストと共に千年の間、支配する。」
「ヨハネの黙示録」第20章4節~6節(口語訳)

また、「Apparoistra au temps Ieux d'Hacatombe」をダブルミーニングで訳すと、

「Ieux」は「roi」と「roy」のように「i」と「y」を入れ換える(暗号)と、「yeux」(目,両目),
「Apparoistra」は「Apparoistre」の三人称単数の未来形。これは古語辞典の3番目に「Êrte clair」とあり、「clair」(1 明るい,2 [色が]明るい,薄い,淡い,3 澄んだ,透明な,まじりけのない,純粋な,4 透けた,密でない,まばらな,な,5 [ソースなどが]薄い,水っぽい,さらっとした,6 [音・声が]はっきりした,よく通る,澄んだ,7 明解な,わかりやすい,明晰な,8 明白な,疑いがない),「Êrte」(~になる,~である),
「au temps」は「à le temps」の短縮形で「le」(英語で言う所の「the」),「temps」(英語で言う所の「time」),「à」(英語で言う所の「to,at」)。よって、「その時に」と訳す。
「d'Hacatombe」は「de Hacatombe」の短縮形。「hécatombe」(1 大殺戮,大量屠殺,2 大量の落第[生],不合格生)

「その時に大量の不合格者の両目が透明(純粋)になるだろう」

10巻74番
Au revolu du grand nombre septiesme,
Apparoistra au temps ieux d'Hecatombe,
Non esloingne du grand age milliesme,
Que les entrez sortiront de leur tombe.  (原文はロバーツ本)
大きな7番目の数が満了すると
その時に大量の不合格者の両目が明らかになるだろう
偉大な千番目の年からそれほど離れていない
なんと入っている者が彼らの墓から出て来るだろう (私の27年前の訳。)

この2行目を入れ換えると、

大きな7番目の数が満了すると
大量の不合格者の両目が透明(純粋)になるだろう
偉大な千番目の年からそれほど離れていない
なんと入っている者が彼らの墓から出て来るだろう

ところで、「死人」にも二重の意味がある。

「今いまし、昔いまし、やがてきたるべきかたから、また、その御座の前にある七つの霊から、
5 また、忠実な証人、死人の中から最初に生れた者、地上の諸王の支配者であるイエス・キリストから、恵みと平安とが、あなたがたにあるように。わたしたちを愛し、その血によってわたしたちを罪から解放し、
6 わたしたちを、その父なる神のために、御国の民とし、祭司として下さったかたに、世々限りなく栄光と権力とがあるように、アァメン。」
「ヨハネの黙示録」第1章4節~6節(口語訳)

つまり、「死人」とは普通の人の事なのである。

補足
「21 また弟子のひとりが言った、「主よ、まず、父を葬りに行かせて下さい」。
22 イエスは彼に言われた、「わたしに従ってきなさい。そして、その死人を葬ることは、死人に任せておくがよい」。」
「マタイによる福音書」第8章21節~22節(口語訳)

話を元に戻すと、1997年の年末頃にそのような事が世界のどこかで起こったのかもしれない。

おまけ