参考資料3146 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

滅亡のサイクルは決まっている
「各サイクルの終わりに滅亡がめぐってくる・・・と、あらゆる予言が伝えていることは先ほど述べた。だが、その各サイクルの終わりとはなにか? それはいつのことだろうか? それを知るためには、まず「プラトン周期」というものについて知らなければなるまい。
「プラトン周期」というのは一種の年代区分法で、1プラトン年は約2万5800年といわれている。この気の遠くなるような長いあいだに、地球が黄道12宮の影響を順に受けていくわけだ。1プラトン年を12等分すると約2000年になり、それを占星学の12星座の名称で呼び、それが「プラトン周期」である。この理論の基礎になっているのは、春分点の位置のズレ、すなわち歳差運動と呼ばれるものである。
 占星学の時間区分の起点は春分点(天の赤道と黄道が交わる点)だが、占星学がはじまった時期にはそれは牡羊座に位置していた。したがって12星座の起点も牡羊座になるわけである。だが、地球の回転にはわずかな揺れがあるため、春分点も毎年ほんの少しずつ、12宮を逆まわりにズレていく。このズレは約2000年で1星座分になり、かつては牡羊座にあった春分点も、現在は魚座の終わりごろにあるとされている。
 つまり、われわれはいま(注:1983年の本、原本は1975年)魚座時代に生き、まもなくつぎの水瓶座時代を迎えようとしているわけである。それぞれのプラトン周期は、各星座の影響を受けながら、だいたい次のような年代区分を形づくっている。われわれの知っている範囲の人類の歴史と照らしあわせてみよう。

・紀元前一万年―――八千年<獅子座時代> 石器時代の特徴である創造性は獅子座の影響。太陽がこの時代の支配星である。
・紀元前八千年―――六千年<蟹座時代> 農耕文明の発達は、母性と家庭の宮である蟹座の影響。この時代の支配星は月。
・紀元前六千年―――四千年<双子座時代> 知性と情報を特徴とする双子座の影響で、文字や流通が発達。この時代の支配星は水星。
・紀元前二千年―――キリスト誕生(〇年)<牡羊座時代> 牡羊座の支配星火星の影響で、戦いの多い時代。
・紀元〇年―――二千年<魚座時代> キリスト教の精神は、犠牲と慈愛の魚座の特徴の影響。この時代の支配星は木星(現代占星術では海王星)。
・二千年―――四千年<水瓶座時代> 科学技術や天文、友愛をあらわす星座の影響を受ける。この時代の支配星は土星(現代占星術では天王星)。
 
 ここでふたたび、話を”各サイクルにめぐりくる滅亡”に戻そう。旧約聖書のなかの古代科学によれば、黄道は三つの”時代”に分かれていて、各時代の終わりに災害があるとされている。したがって、黄道上を太陽が一公転するたび、すなわち1プラトン年ごとにそれぞれの人類が三度滅ぶことになる。
 その滅亡の三点とは、ひとつはプラトン周期でいう蠍座時代と天秤座時代のあいだ、ひとつは蟹座時代と双子座時代のあいだ、そして最後のひとつは魚座と水瓶座時代のあいだであるというのだ。
 古代科学は、地球上の人類の過去の三時代をプラトン周期によって象徴的に示した。第一の公転では、天秤座、乙女座、獅子座、蟹座にあたる天使の時代、双子座、牡牛座、魚座にあたる神の子の時代、そして水瓶座、山羊座、射手座、蠍座にあたる天国のアダム(第一のアダム)の時代の三つの時代がつづいた。そして、蠍座と天秤座のあいだで”火”の大災害が起こって、天使は空に落ち、神の子たちは地上に落ちたのである。
 太陽の第二の公転は天秤座時代、すなわち人類の最初の時代であるこの時代はヘブライ族長とカルデア王たちの時代からはじまり、蟹座の終わるときに”水”の大災害によって消滅した。これがノアの大洪水である。
 やがて、双子座の時代に入ると、ノアは人類の第五時代を築いた。人類はセムとともに双子座時代を進み、ファレグとともに牡牛座を、アブラハム―――ヘブライ人やアラブ人の父祖、契約の父祖とともに牡羊座を進んでいった。その啓示がモーゼの十戒として法典化されている。そして人類は、イエス・キリストと新約聖書とともに魚座時代を歩みはじめたのである。
 黙示録によれば、人類の終焉は”風”がひき起こす大災害によるといわれている。そのとき、魚座時代を歩み終えた太陽は、水瓶座へと進みはじめるのだ。われわれ人類は、もはや滅亡から逃れることはできない。滅亡のサイクルは、宇宙の運行にしたがって、いやおうなくめぐってくるからである。」
「ノストラダムスの遺言書」ダニエル・ルゾー著・流 智明監修より

感想
>1プラトン年は約2万5800年といわれている。

ちょっと調べた所、

「〈プラトン大年〉とは,現在では一般に,春分点が歳差によって黄道を一周するのに要する時間(約26000年)とされているが,古くは,地球をめぐる8天体(太陽と7惑星)が元の位置に戻るのに要する時間をいい,36000は〈完全数〉の名で呼ばれることもあって宇宙の更新が行われる聖なる周期と考えられていた。」
引用元:https://kotobank.jp/word/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%B3%E5%B9%B4-1407719#:~:text=%E3%80%88%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%B3%E5%A4%A7%E5%B9%B4%E3%80%89%E3%81%A8%E3%81%AF,%E3%81%A8%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%80%82%E2%80%A6

約2万5800年は「約26000年」の方と大体合うね。もっとも、プラトンの時代は36000年と考えていたようだが。
ところで、数学にある程度詳しい人は「完全数」とは、「自分自身が自分自身を除く正の約数の和に等しくなる自然数のことである」と思うはずである。
例えば、6の約数は1,2,3,6で1+2+3=6となる。28の約数は、1,2,4,7,14,28で1+2+4+7+14=28となるので6も28も完全数という訳である。因みに、完全数の名付け親は、あのピタゴラスだそうである。
ところで、36000はこの意味では完全数ではない。36000の約数は、1, 2, 3, 4, 5, 6, 8, 9, 10, 12, 15, 16, 18, 20, 24, 25, 30, 32, 36, 40, 45, 48, 50, 60, 72, 75, 80, 90, 96, 100, 120, 125, 144, 150, 160, 180, 200, 225, 240, 250, 288, 300, 360, 375, 400, 450, 480, 500, 600, 720, 750, 800, 900, 1000, 1125, 1200, 1440, 1500, 1800, 2000, 2250, 2400, 3000, 3600, 4000, 4500, 6000, 7200, 9000, 12000, 18000,36000で、36000を除いた約数の総和は91764で、≠36000だからである。
因みに、36000=2⁵・3²・5³から、
約数の総和=(1+2+2²+2³+2⁴+2⁵)(1+3+3²)(1+5+5²+5³)
=(1+2+4+8+16+32)(1+3+9)(1+5+25+125)
=63×13×156=127764
これから36000を引くと、127764-36000=91764≠36000
よって、36000は完全数ではない。
(上のは計算サイトを利用し、下のは中学数学の公式を使って自分で解いた。)

しかし、ピタゴラスの方がプラトンより古い時代の人なのに、当時はインターネットがある訳じゃないからそれぞれで完全数という名前を使っていたのかな。と思ったが、こんな文章を見つけた。

「プラトンは、第一回シケリア旅行でピュタゴラス派と交流をしたことで、『メノン』以降、数学・幾何学を重視し、頻繁に取り上げるようになった。そしてこれらは、感覚を超えた真実在としての「イデア」概念を支える重要な根拠にもなった。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%B3#%E6%95%B0%E5%AD%A6%E3%83%BB%E5%B9%BE%E4%BD%95%E5%AD%A6

まぁ、「36000は〈完全数〉の名で呼ばれる」の翻訳の問題とかかもしれないしね。あまり、こだわる意味はないか。(36000は「完全な数」と呼ばれるとか。)

>1プラトン年を12等分すると約2000年になり、

相変わらず、オカルト本はいい加減だね。2万5800÷12=2150年
宇宙的に見れば確かに一瞬だろうけど、我々にとっては自分が死んだ後とかの差があるね。(2000年と2150年では。)
因みに、36000÷12=3000年だったら、上の表のキリスト誕生とかも大きくずれちゃうんじゃない?(150年の誤差でも。)

>黙示録によれば、人類の終焉は”風”がひき起こす大災害によるといわれている。

そんな話は聞いた事がない。ちょっと検索しても出ないし。ここかなという箇所を挙げてみよう。

「1 この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。
2 また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、
3 「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。」
「ヨハネの黙示録」第7章1節~3節(口語訳)

「07:01 この後、わたしは大地の四隅に四人の天使が立っているのを見た。彼らは、大地の四隅から吹く風をしっかり押さえて、大地にも海にも、どんな木にも吹きつけないようにしていた。
07:02 わたしはまた、もう一人の天使が生ける神の刻印を持って、太陽の出る方角から上って来るのを見た。この天使は、大地と海とを損なうことを許されている四人の天使に、大声で呼びかけて、
07:03 こう言った。「我々が、神の僕たちの額に刻印を押してしまうまでは、大地も海も木も損なってはならない。」 」
「ヨハネの黙示録」第7章1節~3節(新共同訳)

どう考えても比喩だろう。シンクロニシティーを起こすなら、救世主(選別に関わる人物)は極東の方から現れるだろう。

詩百篇第10巻75番
非常に待望されたものは決して戻らないだろう、
ヨーロッパヘは。アジアに現れるだろう、
偉大なヘルメスから発した同盟の中のひとつが。
そして東方のあらゆる王の上で成長するだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/203.html

10巻75番の詩
とても期待(予期)されるものは決して戻って来ないだろう
ヨーロッパの中には。アジアの中に現れるだろう
偉大なヘルメスから生まれた同盟の一つ(同盟からの一人)
そして東洋の全ての王たちを越えて成長するだろう
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10559004196.html

「10 わたしは終りの事を初めから告げ、まだなされない事を昔から告げて言う、『わたしの計りごとは必ず成り、わが目的をことごとくなし遂げる』と。
11 わたしは東から猛禽を招き、遠い国からわが計りごとを行う人を招く。わたしはこの事を語ったゆえ、必ずこさせる。わたしはこの事をはかったゆえ、必ず行う。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(口語訳)

「46:10わたしは初めから既に、先のことを告げ
まだ成らないことを、既に昔から約束しておいた。わたしの計画は必ず成り
わたしは望むことをすべて実行する。
46:11東から猛禽を呼び出し
遠い国からわたしの計画に従う者を呼ぶ。わたしは語ったことを必ず実現させ
形づくったことを必ず完成させる。」
「イザヤ書」第46章10節~11節(新共同訳)

おまけ