参考資料3100 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

《スフィンクスの謎》
「審判のしるしである一九九九年のグランド・クロスが予言されているのはノストラダムス、ヨハネ、エゼキエルだけではない。もっと、ずっと遥か昔からそれを予言しているものがある。
 しかも、それは言葉による予言、予言書ではない。無言の予言、形による予言である。
 それは”スフィンクス”である。
 スフィンクスは黙示録の四つの生き物、およびグランド・クロスが起こる四つの星座を一つに合わせた架空の生き物なのである。
 すなわち、本来スフィンクスは牡牛の体(牡牛座)に人間の顔(水瓶座)を持ち、背中に鷲の翼(蠍座)があり、獅子の足(獅子座)を持っているものなのである。
 スフィンクスというとエジプトである。
 スフィンクスは、聖なる者(神)を守っている聖なる獣である。古代エジプトの神殿では、神殿の前に、スフィンクスが並ぶ街道がある。神がいる至聖所に至るには、必ずスフィンクスの前を通って神殿に参拝しなければならない。
 そして、スフィンクスというともう一つ思い出すのはギリシャ神話のテーバイのオイディプス伝説に出てくるスフィンクスである。
 スフィンクスは道を通る者にある謎をかけた。そして、その謎に答えられない者を殺した。通行人のだれ一人として謎をとけなかったが、オイディプスがついにその謎をといたのだった。
 その謎とは「朝四本足で歩き、昼に二本足で歩き、夕方三本足で歩き、足の数が多いときほど弱い者は何か」というものだった。
 やや思案した後、オイディプスは、それは人間であると答えた。「幼児、人間は四つん這いで進む。成人になると二本足で歩き、老人になると杖をつくようになる」と。
 それが正しい答えだった。人間にはとけないはずの答えをいわれてスフィンクスは口惜しさあまり、谷底へと身を投げて粉々にくだけてしまったという。
 このギリシャ神話と古代エジプトのスフィンクスを合わせると、立派な予言になってはいまいか。
 スフィンクスの前を通り過ぎようとしている旅人は、それぞれの時間系の人間である。
 人が神をめざして一九九九年の時点を通過しようとする。すると、スフィンクス(グランド・クロス)が例の謎を問いかける。答えられない者はそこで破滅する。答えられた者だけが無事通過できて神殿の至聖所(御国)に入り、神と会える。
 スフィンクスの謎の答えは”人間”であった。つまり、「神こそ人間である。人間が神である」ということをスフィンクスは無言の予言として告げているのである。そして、神としての自覚にめざめ、神の記憶を取りもどせた者だけがスフィンクスの前を通過でき、祝福されて至聖所(御国)に入れるのである。
 答えられた者にはスフィンクスの呪いはとかれ、グランド・クロスは再生と復活のしるしとなる。答えられなかった者にはスフィンクスの呪いとグランド・クロスの災いがふりかかる。
 スフィンクスはまさに、神殿に邪悪な者、愚か者が入らないように見張っている聖なる生き物である。
 古代エジプトのスフィンクスは、物言わぬ予言、形による予言であり、ギリシャ神話も聖書同様の予言書である。
 スフィンクスは紀元前二千年以上前から建っている。スフィンクスを象徴予言として教えたのは天使的宇宙人である。ということは、彼らはその時代から我々の歴史に介入していて、我々の文明の源から地球人を教育していることになる。実に四千年以上にわたって人類を導いているのである。
 彼らは四千年間も待って、やっと収穫の時を迎えたのである。一九九九年、あなたはスフィンクスの前を通過できるだろうか。」
「セザール・ノストラダムスの超時空最終預言(下)」浅利幸彦著より

感想
>すなわち、本来スフィンクスは牡牛の体(牡牛座)に人間の顔(水瓶座)を持ち、背中に鷲の翼(蠍座)があり、獅子の足(獅子座)を持っているものなのである。

裏を取ってみた。

「スフィンクス(Sphinx)は、エジプト神話やギリシア神話、メソポタミア神話などに登場する、ライオンの身体と人間の顔を持った神聖な存在あるいは怪物。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9

ライオンのようである。一応、もっと調べてみると、

古代エジプト
「エジプトにおけるスフィンクスは、ネメスと呼ばれる頭巾を付けたファラオ(王)の顔とライオンの体を持つ、神聖な存在である。(中略)スフィンクスの種類には複数あり、男性も女性もいる。動物や鳥の頭部を持つものも見受けられる。」

メソポタミア
「メソポタミア神話(バビロニア神話)におけるスフィンクスは、エジプトとは異なり、ライオンの身体、人間の女性の顔、鷲の翼を持つ怪物とされた。また、死を見守る存在とする考え方もメソポタミアにて生まれたとされる。」

古代ギリシア
「ギリシア神話におけるスピンクスは、ライオンの身体、美しい人間の女性の顔と乳房のある胸、鷲の翼を持つ怪物(一部の絵画では尻尾が蛇になっている姿で表される事も)。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9#%E5%90%84%E6%96%87%E5%8C%96%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9

どうもライオンの体は外せないようなので、浅利幸彦氏の説は却下させて貰う。

補足
「大スフィンクスは「西方(冥界の入口)の守護者」として歴代の王に信仰された。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%82%B6%E3%81%AE%E5%A4%A7%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9#%E6%AD%B4%E5%8F%B2

6行詩48番の詩を連想した。

6行詩48番の詩
Du vieux Charon on verra le Phœnix,
Estre premier & dernier de ses fils,
Reluire en France,& d'un chacun aymable,
Regner long temps, avec tous les honneurs
Qu'auront iamais eu ses predecesseurs
Dont il rendra sa gloire memorable. (「ノストラダムスの大予言・地獄編」の原文)
古いカロンから人々はフェニックスを見るだろう
彼のつながりの最初であり最後である
フランスの中で輝き渡る。そして誰もが愛されるに値する人になる
すべての信義をもって長い間統治する
なんと(彼らは)決して彼の先駆者を持たないだろう
彼が彼の記憶すべき功績を返すだろう(先駆者を)
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-10812478117.html

「カロン」(Chron)とは辞書に「〘ギ 神〙カロン[冥府の川アケロンの渡し守]」とあるので、「大スフィンクスは「西方(冥界の入口)の守護者」」と合うだろう。
つまり、「大スフィンクス」=「カロン」=「真理の御霊」(契約の使者)の可能性もあるだろう。念のため、シンクロニシティーレベルの話である。また、ライオンに注目すると、1巻35番の詩。

詩百篇第1巻35番
若き獅子は老いた方を凌駕するだろう、
一騎討ちによる戦いの野で。
黄金の籠の中の両目を(彼は)引き裂くであろう。
二つのクラス(で勝ち残るの)は一つ、そして死ぬ、酷き死。
引用元:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12818756931.html

比喩だろうから人間である。世代交代の話か? 反キリストとかの話ではないだろう。

>答えられた者にはスフィンクスの呪いはとかれ、グランド・クロスは再生と復活のしるしとなる。答えられなかった者にはスフィンクスの呪いとグランド・クロスの災いがふりかかる。

「ヨハネの黙示録」の有名な一節を引用してみよう。

「18 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。」
「ヨハネの黙示録」第13章18節(口語訳)

麻原彰晃の説を紹介しよう。

「「ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。」(注:「ヨハネの黙示録」第13章18節)
ついに、有名な『黙示録の獣666』が出てきた。この666が何を指しているのか昨今の日本でも大変な話題となっている。666がネロであったとか、ナポレオンであったとか、ヒトラーのことだとか・・・・。あるいは、既に生まれている人類を滅亡へと導く反キリストである等、謎の数字666は様々な論議をかもし出している。
『ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。』
さあ、この私もこの数字を解かなければならないときが来た。英語版の『ヨハネの黙示録』では、“reckon the number”と書かれている。計算して解けということだ。しかし、どのように計算して?数字はたった一つ666しかない。私は一人だけの力では如何ともしがたいと感じた。そこでシヴァ神に祈り、瞑想に入ったのだった。「グル、シヴァ神よ、私は今この数字の解き方がわからずに困っています。どうかお力を貸してください。」
すると、「素因数分解」―――、シヴァ神は私に一言「素因数分解」というヒントを与えてくださったのである。これは、数をそれ以上割ることのできない素因数に置き換えることだ。私は早速やってみた。666は(2×3×3×37)と素因数分解することができる。だが、「違う。これではない。」私は直感的に感じた。
「七つの封印、七つのラッパとあるように、ヨハネの素因数には7が絡んでいる。四十二日間は(6×7)、三日半は7の半分だ。千二百六十日だって7は素因数の一つ。それなのに、どうしてこの獣の数字にだけ7が関係していないんだ?」
私は最初に戻ろうと、もう一度この章を読み直した。すると、英語版に小さな注意書きがあることに気付いたのだった。―――古代の学者で、この数字を六百十六とするものもいた―――と。616!これを素因数分解してみる。(2×2×2×7×11)「これだ。獣の数字は616だったんだ。」私は、この数字をアルファベットに置き換えた。2→B、7→Gというように、アルファベットの順番通りに数字をあてはめていったのである。私は他の文章からこの獣がアメリカを指していると確信していたので、それらの数字に1を加えてみた。1はもともと素因数であるし、かけても割っても変わらないからである。そして1をアメリカのAにあてはめたのだった。しかし、それでも解けなかった。暗号解読のように、考え得る限りの操作を加えてみたが、今度はほとんどの国名にあてはまってしまうのである。「ひょっとしたら、ギリシア語では?」私の頭に閃いた。ヨハネが書いた原典は確かギリシア語であったはずだ。(616=1×2×2×2×7×11)それをギリシア文字にあてはめると、次のようになる。
(音価 a・b・b・b・é・l)
    A・B・B・B・H・Λ
しばらく文字をながめていると、いきなり「バイブル(聖書)!」とつながった。国際的な言葉となっている英語のつづりを無視して発音だけとるならば、BAHBBΛ(baébbl)はBIBLE(baibl)にきわめて近いのだ。考えてみれば、預言が解読されるであろう時代の国際的な言語の発音で残されている方がむしろ自然であると言えるであろう。獣の数字616は「バイブル」だったのだ。そして、『その数字とは、人間をさすものである』と。だとしたら聖書を経典とするキリスト教徒のことであることは間違いない。なんと獣がキリスト教徒!意外な結末である。」
「滅亡の日」麻原彰晃著より

因みに、麻原彰晃がこの文章を書いたのは1988年である。もっとも、616は最古の写本がそうなっているだけで原本は分からない。個人的には、666だと考えている。
その理由は、そもそも「ヨハネの黙示録」には多くの矛盾があり、当時の神学者の旧約聖書からの寄せ集めを変化させて創作したものだと考えている。
そして、旧約聖書の「列王記上」第10章14節に「さて一年の間にソロモンのところに、はいってきた金の目方は六百六十六タラントであった。」とあり、ソロモンといえば「知恵の王」だからである。つまり、「知恵が必要である」と言って解答が「知恵者」という事だろう。
つまり、「ヨハネの黙示録」の作者が知識自慢の問題を作ったという事である。因みに、「歴代誌下」第9章13節にも「 さて一年の間にソロモンの所にはいって来た金の目方は六百六十六タラントであった。」とある。
ただし、シンクロニシティー(神の計画)として、この問題を正しく解いた人物こそ「真理の御霊」(契約の使者)か「黙示録の獣」(反キリスト)という事なのだろう。
ただし、個人的には、「ゼカリヤ書」に、

「15 主はわたしに言われた、「おまえはまた愚かな牧者の器を取れ。
16 見よ、わたしは地にひとりの牧者を起す。彼は滅ぼされる者を顧みず、迷える者を尋ねず、傷ついた者をいやさず、健やかな者を養わず、肥えた者の肉を食らい、そのひずめをさえ裂く者である。
17 その羊の群れを捨てる愚かな牧者はわざわいだ。どうか、つるぎがその腕を撃ち、その右の目を撃つように。その腕は全く衰え、その右の目は全く見えなくなるように」。」
「ゼカリヤ書」第11章15節~17節(口語訳)

「11:15主は更にわたしに言われた。「愚かな羊飼いの道具を取れ。
11:16見よ、わたしはこの地に羊飼いを起こす。彼は見失われたものを尋ねず、若いものを追い求めず、傷ついたものをいやさず、立っているものを支えもせず、肥えたものの肉を食べ、そのひづめを砕く。
11:17災いだ、羊を見捨てる無用の羊飼いたちは。剣が、その腕と右の目に差し向けられる。その腕は力を失い、右の目はかすむ。」」
「ゼカリヤ書」第11章15節~17節(新共同訳)

とあるので、「黙示録の獣」(反キリスト)は「真理の御霊」(契約の使者)が生み出すと考えているので、正しく謎を解いた人物が「真理の御霊」(契約の使者)だと考えている。また、「真理の御霊」(契約の使者)は「わがしもべダビデ」で「反キリスト」は「知恵の王ソロモン」という仕組みなのかもしれない。

>なんと獣がキリスト教徒!意外な結末である。

これは私の別の説と一致する。(獣は一人ではない。)

補足:2023/12/04 16:13
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11795812704.html
(ついでに言うと、「ダニエル書」では獣は4匹だが、「ヨハネの黙示録」では2匹である。)

おまけ