参考資料3017 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「百詩篇」10巻71番の詩の解釈

詩百篇第10巻71番
大地と大気は非常に大きな水を凍らせるだろう、
人々が木曜日を崇拝しに来るであろうときに。
(未来に起こるであろう)そのことは、(過去には)決して美しいものではなかった。
四方から、人々はそれを賞賛しに来るだろう。
引用元:https://w.atwiki.jp/nostradamus/pages/293.html

大地と大気はかくも大なる水を凍らせん、
木曜日を崇めるようにならんとき。
これから訪れようとする者
彼を敬いに訪れる少数の仲間の公正さにはとうてい及ばぬだろう
(高田勇・伊藤進訳『ノストラダムス 予言集』59頁)後半2行山根和郎訳
引用元:http://www.ne.jp/asahi/mm/asakura/nostra/proph_text/Centurie_10.htm

私も自分で訳してみよう。

La terre & l'air gelleront si grand eau,
Lors qu'on viendra pour ieudi venerer,
Ce qui sera iamais ne feut si beau,
Des quatre pars le viendront honnorer.(ノストラダムスの大事典)

La terre & lair geleront si grand eau,
Lors qu'on viendra pour Ieudy venerer:
Ce qui sera iamais ne fut si beau,
Des quatre parts le viendront honorer.(ノストラダムスサロン)

「terre」(大地),「l'air」は「le air」の短縮形。「air」(空気,大気),「geleront」は「geler」の3人称複数の未来形。「geler」(凍らせる),「si」(とても),「grand」(大きな),「eau」(水)
「Lors」(その時),「qu'on」は「que on」の短縮形。「on」(人々),「que」(…という事,時),「lorsque」(1 ・・・する時,その時,2 [対立を表して]…なのに),「viendra」は「venir」の3人称単数の未来形。「venir」([不定詞とともに]a)…しに来る,b)…するようになる),「pour」(…に向かって,…のために,賛成して),「ieudi」は「jeudi」の事。(ノストラダムスを「i」と「j」を入れ換えたりする。)「jeudi」(木曜日)だが、古語辞典に「à jamais」(いつまでも,永遠に)とある。因みに、その前後がよく分からない。「A semaine de trois jeudis」(3木曜日の週に)という訳だろう。ここで、現代語の「semaine」の熟語に「la semaine des quatre jeudis」([話]決して[…ない])とあるので、「4木曜日の週」があり得ないので「決して~ない」(jamais)で、「3木曜日の週」もあり得ないので、これに「à」を付けて「A semaine de trois jeudis」で「いつまでも,永遠に」なのだろう。それにしても「A semaine de trois jeudis」の「de」は「des」ではないのだろうか。もっとも言葉(言語)は文法通りではないが。(それとも誤植か?),「venerer」は「vènèrer」の古語。「vènèrer」([神などを]あがめる,崇拝する,[文]敬う,尊ぶ)
「Ce」(これ,それ,この,その),「qui」(関係代名詞),「sera」は「être」の3人称単数の未来形。「être」(英語で言う所のBE動詞),「iamais」は「jamais」の事。「jamais」(決して~ない),「ne」(否定(…ない)),「feut」は中期フランス語の「être」(中期フランス語では「estre」)の直説法単純過去の3人称単数の変化形。「beau」(美しい,素晴らしい)
「Des」は「de」の複数形。「de」(~から),「quatre」(4,4つの),「part」([古]場所,方向,側),「le」(彼を,それを),「viendront」は「venir」(来る)の3人称複数の未来形。「honnorer」(1 名誉(光栄)を与える,栄誉を賜る,2 敬う,尊ぶ,敬意を表する,栄誉をたたえる)

La terre & l'air gelleront si grand eau,
Lors qu'on viendra pour ieudi venerer,
Ce qui sera iamais ne feut si beau,
Des quatre pars le viendront honnorer.(ノストラダムスの大事典)
大地と大気はとても大きな水を凍らせるだろう
人々が賛成して木曜日を崇拝するようになるだろう時に
(未来に起こるだろう)その事は(過去には)決してそんなに美しくはなかった
四方から彼を尊ぶために来るだろう

やはり、3行目は「イエスの降臨」の事だろう。それ以外は考えられないような文章ではないだろうか。2行目は、多分「真理の御霊」(契約の使者)の事だろう。2000年前のイエスに前もって現れた「洗礼者ヨハネ」と同じ役目の人である。また、1行目は「小惑星の衝突」による「衝突の冬」の事だと解釈している。

24 その日には、この患難の後、日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、
25 星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。

26 そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。
27 そのとき、彼は御使たちをつかわして、地のはてから天のはてまで、四方からその選民を呼び集めるであろう。
「マルコによる福音書」第13章24節~27節(口語訳)

「13:24「それらの日には、このような苦難の後、
太陽は暗くなり、
月は光を放たず、
13:25星は空から落ち、
天体は揺り動かされる。

13:26そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。
13:27そのとき、人の子は天使たちを遣わし、地の果てから天の果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」」
「マルコによる福音書」第13章24節~27節(新共同訳)

補足
「49 わたしは、火を地上に投じるためにきたのだ。火がすでに燃えていたならと、わたしはどんなに願っていることか。
50 しかし、わたしには受けねばならないバプテスマがある。そして、それを受けてしまうまでは、わたしはどんなにか苦しい思いをすることであろう。
51 あなたがたは、わたしが平和をこの地上にもたらすためにきたと思っているのか。あなたがたに言っておく。そうではない。むしろ分裂である。
52 というのは、今から後は、一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、ふたりは三人に対立し、
53 また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するであろう」。」
「ルカによる福音書」第12章49節~53節(口語訳)

「12:49「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えていたらと、どんなに願っていることか。 12:50しかし、わたしには受けねばならない洗礼がある。それが終わるまで、わたしはどんなに苦しむことだろう。 12:51あなたがたは、わたしが地上に平和をもたらすために来たと思うのか。そうではない。言っておくが、むしろ分裂だ。 12:52今から後、一つの家に五人いるならば、三人は二人と、二人は三人と対立して分かれるからである。 12:53父は子と、子は父と、
母は娘と、娘は母と、
しゅうとめは嫁と、嫁はしゅうとめと、
対立して分かれる。」」
「ルカによる福音書」第12章49節~53節(新共同訳)

「イエスの降臨」が決して綺麗事ではない事が分かるだろう。

おまけ