五島勉氏の怪しい話シリーズ4 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「この痛ましいシャルル9世が、そろそろセキのひどくなりはじめた二十二歳の夏に晩年のノストラダムスと交わした会話が残っている。「ブロワ城での問答」と呼ばれるもので、うすいパンフレット状のその原本は現在(注:1973年)、パリの国立図書館にあり、記録者はノストラダムスの息子セザールだったと言われている。
 欧米の解釈者たちの研究によると、それは、おもにヴァロワ王家の運命についての対話で、ノストラダムスはここで、「女装した最後の王が僧に暗殺される」という予言を語ったらしい。
 これは、事実そのとおりになり、1579年、シャルルの弟アンリ3世は、退廃のきわみのゲイ・パーティにふけっているところを、クレマンスという反王家の坊さんに短剣で刺し殺されたのだった。
 だが、こんな事件はいまはどうでもよろしい。私たちにとっては、この対話のつけたしのような部分のほうが重大な意味を持つ。というのは、ノストラダムスは、王家の運命を予言したついでに、未来の人類の滅亡について、さまざまな前兆が起こることをシャルルに指摘したフシがあるからだ。
 それは、『諸世紀』にもとづいて話しあわれたらしい。そのとき、『諸世紀』はすでに完成して出版されており、シャルルはその熱心な愛読者だったので、彼は原本を読みながらノストラダムスにこう質問したという。
「ノストラダムス殿。この本によると、人間には、1999年に大きなわざわいが降りかかることになっていますが、それは突然、思いがけないときにおそってくるのですか、それとも、それ以前に、何か前触れのようなことが起こるのでしょうか」
 ノストラダムスはこれに対して、聖書の文句を引用しつつ、暗くほほえんで次のように答えた。
「さようでございます。それは突然におそってくるというものではありませぬ。そのころ人びとがそれに気がつくかどうか存じませぬが、気をつけてさえいれば、滅びに先立って多くの前兆が起こることが、必ず認められるはずでございます。
 それは聖書のなかで、使徒ルカや使徒マタイが、ジェジュ(イエス)の御言葉として伝えていることと同じでございます。ジェジュは使徒たちにこうお告げになりました。世界が終わる日の前には、多くの戦争、地震や洪水や疫病、彗星の出現、男女の間の乱れ、そのほかさまざまの忌まわしいできごとが起こるであろう、と。
 わたくしもそのように思います。1999年の前には、長いあいだにわたって、そうしたさまざまの忌まわしい出来事が世界全体をおおうようになるでありましょう」
「なるほど。では、ノストラダムス殿。そなたはこの本のなかに、それらの前兆についても書きしるされたのですか」
「はい王子様(ノストラダムスはシャルルが王位についてからも、親しみをこめて王子と呼んでいた)、仰せのとおりです。わたくしにわかるかぎりは、滅びの多くの前触れの予言をも書き入れたつもりでございます」
「おお。ならばそれを、たとえばどの詩とどの詩なのでしょうか」
「さよう。それはたとえば・・・・これとこれ、また、この詩やこの詩も、そのような意味におとりになってよろしいかと存じます」
 そして、ノストラダムスは、『諸世紀』のページをあちこちめくって、そのいくつかの例をシャルルに指し示したのである。」
「ノストラダムスの大予言」五島勉著より

感想
>「ブロワ城での問答」と呼ばれるもので、うすいパンフレット状のその原本は現在、パリの国立図書館にあり、記録者はノストラダムスの息子セザールだったと言われている。

全くの嘘らしい。

「上述の通り、五島は、第1の問答がフランス国立図書館にあると主張し、第2の問答が欧米の研究者たちの文献に散見されると主張していた。

 ピエール・ブランダムールは状況証拠から、ノストラダムス自身が、詩百篇について解説した原稿を残していた可能性を指摘していたが、そういうものの現存は確認されていない。
 だから、もし仮に 「ブロワ城の問答」 のようにノストラダムス自身が、詳しい予言解説をやっていた史料が実在するのなら、海外の研究者たちは血眼になって所蔵先を探したことだろう。しかし、ミシェル・ショマラやロベール・ブナズラのかなり網羅的といってよい記念碑的書誌には 「ブロワ城の問答」 など載っていないし、それらの書誌の不備を指摘したジャック・アルブロンの論文や研究書でも言及されていない。となれば、実在する可能性は事実上否定される。
 というのは、五島が 「ブロワ城の問答」 を紹介した1970年代は現在よりも海外文献へのアクセスが難しかったからである。そんな時代に、本場フランスのノストラダムス書誌学の世界的権威たちでさえ、書名すら認識できていない希少な資料や研究書に、日本人のルポライターがアクセスできたとは考えられないのである。」
引用元:https://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/408.html

因みに、第2の問答とはこちら。https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11932834832.html

これだけでは、面白くとも何ともないので、

「シャルルがこの混血の詩について問い、ノストラダムスが答えているうちに、ブロワ城には夕暮れが迫ってきた。そこでノストラダムスは、最後に、第9巻の83篇目を指し示した。
 それは、こんなおそるべき詩である。

日がタウルスの第二十番目に来るとき、大地は激しく揺らぐ
その巨大な劇場は一瞬に廃墟となるだろう
大気も空も地も暗く濁り
不信心な者たちは神や聖者の名を必死に唱えるにちがいない

(中略)そこで問題はその時期である。それは1行目、「日がタウルスの第二十番目に来るとき」(原文Sol vingt de Taurus=Sol は Soleil の古文体)という言葉のなかに暗示されている。これを解くのはむずかしいが、「タウルス」は牡牛座のことだから、占星学上、四月二十一日から五月二十一日までを指し、その「二十番目の日」は五月十日だ、という解釈が成り立つ。
(中略)「ブロワ城の問答」は、この大地震の詩が指し示されたところで終わっている。しかし、それはもちろん、滅亡の前兆を予知した詩が、以上の数篇に限定されるということではない。
『諸世紀』を読み進むと、あきらかにそうした前兆の系譜に入ると思われる詩が、2,3ページにひとつずつの割りで載っていることに気づく。現に、前の詩の2ページあと、第10巻の71番目には、だれでもゾッと寒くなるような、こんな一篇がおさめられている。

大地と大気は冷えていく。大きな水もいっしょに
恐れの木曜日が訪れるとき
そしてもう晴れることはなくなる
四つの場所からそれらはひろがり、その日は胸にきざまれる日となろう」
「ノストラダムスの大予言」五島勉著より

感想
五島勉氏は9巻83番の詩を大地震の予言としているが、「大気も空も地も暗く濁る」ので、小惑星の衝突の予言だろう。また、10巻71番の詩も私は小惑星の衝突の予言と見た。つまり、「主の日」は「5月10日の木曜日である。そこで、調べてみたら、
2029,2035,2040,・・・・だった。
個人的には、2035年は1995年の40年後で2015年の20年後で怪しい気がするが。笑

「2 あなたの神、主がこの四十年の間、荒野であなたを導かれたそのすべての道を覚えなければならない。それはあなたを苦しめて、あなたを試み、あなたの心のうちを知り、あなたがその命令を守るか、どうかを知るためであった。
3 それで主はあなたを苦しめ、あなたを飢えさせ、あなたも知らず、あなたの先祖たちも知らなかったマナをもって、あなたを養われた。人はパンだけでは生きず、人は主の口から出るすべてのことばによって生きることをあなたに知らせるためであった。
4 この四十年の間、あなたの着物はすり切れず、あなたの足は、はれなかった。
5 あなたはまた人がその子を訓練するように、あなたの神、主もあなたを訓練されることを心にとめなければならない。」
「申命記」第8章2節~5節

1巻48番の詩
月の支配の二十年が過ぎた。
七千年をこえて、その君主政を保つだろう。
太陽が残された日々を受け取るであろう時に、
私の予言は成就し、終わる。
https://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/446.html

月の天下の多数の年を(あなたがたは)過ごす
7000年別のものがその王政を保つだろう
太陽がその日々を見捨てることを取るだろうとき
その時(彼は)ついに私の大予言を実現させる
https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-11248447742.html

補足 20年ぐらい前の私の訳
9巻83番
トーラスの多数の地方でとても激しく大地が震える
大きな満員の劇場を崩壊させるだろう
大気、空と大地を暗く濁らせる
その時異教の神と聖人たちは漕ぎ進むだろう (原文はロバーツ本)

10巻71番
大地と大気は凍るだろう、大きな水も
その時なんと人々は木曜日に向けて崇拝するために来るだろう
決してfeutではなくとても美しいだろうそれを
4つの場所から彼を尊ぶために来るだろう (原文はロバーツ本)

イエス再臨の予言か。

おまけ