参考資料2028 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

ヨブの物語 その1
「あるとき、神をうやまって正しいくらしをしているヨブという人が、ウズの土地に住んでいた。
 神はヨブをお愛しになったので、ヨブはイスラエルの東の地方で第一といわれるほどに、富みさかえた。男の子が7人、娘が3人もあって、みな仲よくくらしていた。家畜は羊が七千頭、らくだ三千頭のほか、牛やろばも数えきれないほどだった。
 ところが、悪魔がこのヨブに目をつけた。あんまりヨブが仕合せに暮らしているので、これを妬んでなんとかひどい目にあわせてやろうと考えたのだ。
 そこで悪魔は、神さまのところへでかけていった。
「おまえはどこからきたのか」と、神は悪魔にたずねられた。
「わたしは地上をあちこち歩きまわって、人人の様子を見てまいりました」と、悪魔は答えた。
 すると、神は言われた。
「たとえ地の上をあまねく歩いてみても、わたしの召使のヨブほど神を敬いたたえて、きよい正しい暮しをしている者はみつかるまいよ。」
 これをきいて悪魔は、にやりと笑って言った。
「それはあなたがヨブをかわいがって、かわいい子供をさずけ、富や家畜をふやしておやりになったからではありませんか。まあひとつ、あの男を打ちのめして、ひどい運命におとしいれてごらんなさい。それでもあの男はあなたをほめたたえて、いままでのような正しい暮しを送るでしょうか。きっとあなたを呪うようになりますぜ。」
「いや、賭けをいたしましょう。あの男の子供も財産も、みなわたしがうばってみます。それでもヨブが、どこまでもあなたを信じて正しい心がけをなくさなかったら、わたしの負けです。いさぎよくわたしはあなたに降参します。そのかわり、あの男があなたをうらみ、じぶんの運命を呪うようになったら、これはあなたの負けですぞ。ヨブのからだと魂は、わたしがもらって地獄へつき落とします。」
「いいとも。では、あの男をおまえのすきなようにしてみろ。ただ、命をとることだけは許さないぞ」と神はおっしゃった。」
「聖書物語・旧約物語」山室静著より

感想
原文を挙げてみよう。

「1 ウヅの地にヨブという名の人があった。そのひととなりは全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかった。
2 彼に男の子七人と女の子三人があり、
3 その家畜は羊七千頭、らくだ三千頭、牛五百くびき、雌ろば五百頭で、しもべも非常に多く、この人は東の人々のうちで最も大いなる者であった。
4 そのむすこたちは、めいめい自分の日に、自分の家でふるまいを設け、その三人の姉妹をも招いて一緒に食い飲みするのを常とした。
5 そのふるまいの日がひとめぐり終るごとに、ヨブは彼らを呼び寄せて聖別し、朝早く起きて、彼らすべての数にしたがって燔祭をささげた。これはヨブが「わたしのむすこたちは、ことによったら罪を犯し、その心に神をのろったかもしれない」と思ったからである。ヨブはいつも、このように行った。
6 ある日、神の子たちが来て、主の前に立った。サタンも来てその中にいた。
7 主は言われた、「あなたはどこから来たか」。サタンは主に答えて言った、「地を行きめぐり、あちらこちら歩いてきました」。
8 主はサタンに言われた、「あなたはわたしのしもべヨブのように全く、かつ正しく、神を恐れ、悪に遠ざかる者の世にないことを気づいたか」。
9 サタンは主に答えて言った、「ヨブはいたずらに神を恐れましょうか。
10 あなたは彼とその家およびすべての所有物のまわりにくまなく、まがきを設けられたではありませんか。あなたは彼の勤労を祝福されたので、その家畜は地にふえたのです。
11 しかし今あなたの手を伸べて、彼のすべての所有物を撃ってごらんなさい。彼は必ずあなたの顔に向かって、あなたをのろうでしょう」。
12 主はサタンに言われた、「見よ、彼のすべての所有物をあなたの手にまかせる。ただ彼の身に手をつけてはならない」。サタンは主の前から出て行った。」
「ヨブ記」第1章1節~12節

>「それはあなたがヨブをかわいがって、かわいい子供をさずけ、富や家畜をふやしておやりになったからではありませんか。まあひとつ、あの男を打ちのめして、ひどい運命におとしいれてごらんなさい。それでもあの男はあなたをほめたたえて、いままでのような正しい暮しを送るでしょうか。きっとあなたを呪うようになりますぜ。」
「いや、賭けをいたしましょう。あの男の子供も財産も、みなわたしがうばってみます。それでもヨブが、どこまでもあなたを信じて正しい心がけをなくさなかったら、わたしの負けです。いさぎよくわたしはあなたに降参します。そのかわり、あの男があなたをうらみ、じぶんの運命を呪うようになったら、これはあなたの負けですぞ。ヨブのからだと魂は、わたしがもらって地獄へつき落とします。」

選ばれし者は試されるのだろう。例えば、尾崎豊は十代で音楽の才能とカリスマ的な才能を与えられたが、才能が枯渇すれば覚醒剤にも手を出すだろう。麻原彰晃も才能と弟子に恵まれたが、弟子の裏切りには精神的に耐えられなかったようである。
「真理の御霊」(契約の使者)もそれ以上の事で試される事だろう。

「3 彼は侮られて人に捨てられ、悲しみの人で、病を知っていた。また顔をおおって忌みきらわれる者のように、彼は侮られた。われわれも彼を尊ばなかった。
                       (中略)
6 われわれはみな羊のように迷って、おのおの自分の道に向かって行った。主はわれわれすべての者の不義を、彼の上におかれた。
7 彼はしえたげられ、苦しめられたけれども、口を開かなかった。ほふり場にひかれて行く小羊のように、また毛を切る者の前に黙っている羊のように、口を開かなかった。」
「イザヤ書」第53章3節,6節~7節

想像を絶する試練に耐えて精神的におかしくならないだけではなく、ストレスやプレッシャーからおかしな行動さえも取ってはならないのだろう。しかも、それはジョージ・オーウェルの小説「1984年」のテレスクリーンや家族の密告や寝言レベルまでもチェックされるのかもしれない。(過去に遡っての言動までもチェックされるのかもしれない。)

補足 キリストとサタンの会話
「大天使ミカエルに対する敬虔な祈りで知られるローマ法王レオ13世が、バチカンでミサの祈りをあげているとき、突然、幻のうちに聴くことを許された
キリストとサタンの霊界での会話。レオ13世は、その恐るべき内容に、卒倒したと伝えられる。
 カトリック関係者があとで明らかにしたところによれば、会話の内容はおよそ次のようなもの。
サタン「時間さえあれば、この世界を全部支配することができる」
キリスト「何年かかるか?」
サタン「75年もあれば十分だ」
キリスト「与えましょう」
 サタンはこの日以来、地獄から解放されてわれわれの世界を支配するためにひそかに活動を始めたといわれる。キリストがサタンに「この世界の支配権」を与えたということは、人類をハルマゲドンへと向かわせる”神の計画”が予定どおり進行していることになるのだろうか。
 レオ13世のこの特異な体験には、法王在位期間(1878~1903年)に起こったといわれるから、単純に考えれば、1878~1903年の間のいずれかの年に悪魔が出現し、それから75年たった1953~1978年の間にはサタンの世界支配が確立し”悪魔の時代”が始まったことになる。われわれはすでにサタンの支配する時代に生きているということになるのだろうか。」
「大予言事典 悪魔の黙示666」高橋良典著より

ガセネタ臭いが、本当だとしてもただの幻聴だろう。サタンが支配するのは、「終わりの時」が始まってからである。その直前は「ミロクの世」であると考えている。その根拠は、

「24:32 いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる。
24:33 そのように、すべてこれらのことを見たならば、人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。
24:34 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。」
「マタイによる福音書」第24章32節~34節

「夏」は「ミロクの世」と考えてる。つまり、北方領土問題も北朝鮮の拉致問題も全て解決してからでないと「終わりの時」は始まらないだろう。

「9:1 第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。
9:2 そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。
9:3 その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。
9:4 彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。
9:5 彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であった。
9:6 その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。」
「ヨハネの黙示録」第9章1節~6節

「額に神の印がある人たち」は選民で、選民はハルマゲドンまで生かしておくので「害を加えない」のだろう。つまり、黙示録の獣の時代(サタンの時代)の始まりである。念のため、小惑星の衝突か何かがトリガーになると考えている。

おまけ