参考資料1666 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

ヘブル人への手紙 その1
「1.神は、むかしは、預言者たちにより、いろいろな時に、いろいろな方法で、先祖たちに語られたが、
2.この終りの時には、御子(みこ)によって、わたしたちに語られたのである。神は御子を万物の相続者と定め、また、御子によって、もろもろの世界を造られた。
3.御子は神の栄光の輝きであり、神の本質の真の姿であって、その力ある言葉をもって万物を保っておられる。そして罪のきよめのわざをなし終えてから、いと高き所にいます大能者の右に、座につかれたのである。
4.御子は、その受け継がれた名が御使(みつかい)たちの名にまさっているので、彼らよりもすぐれた者となられた。
5.いったい、神は御使たちのだれに対して、
「あなたこそは、わたしの子。
きょう、わたしはあなたを生んだ」
と言い、さらにまた、
「わたしは彼の父となり、
彼はわたしの子となるであろう」
と言われたことがあるか。
6.さらにまた、神は、その長子を世界に導き入れるに当って、
「神の御使たちはことごこく、彼を拝すべきである」
と言われた。
7.また、御使たちについては、
「神は、御使たちを風とし、
ご自分に仕える者たちを炎とされる」
と言われているが、
8.御子については、
「神よ、あなたの御座(みざ)は、世々限りなく続き、
あなたの支配のつえは、公平のつえである。
9. あなたは義を愛し、不法を憎まれた。
それゆえに、神、あなたの神は、喜びのあぶらを、
あなたの友に注ぐよりも多く、あなたに注がれた」
と言い、
10.さらに、
「主よ、あなたは初めに、地の基をおすえになった。
もろもろの天も、み手のわざである。
11. これらのものは滅びてしまうが、
あなたは、いつまでもいますかたである。
すべてのものは衣のように古び、
12. それらをあなたは、外套(がいとう)のように巻かれる。
これらのものは、衣のように変るが、
あなたは、いつも変ることがなく、
あなたのよわいは、尽きることがない」
とも言われている。
13.神は、御使(みつかい)たちのだれに対して、
「あなたの敵を、あなたの足台とするときまでは、
わたしの右に座していなさい」
と言われたことがあるか。
14.御使たちはすべて仕える霊であって、救を受け継ぐべき人々に奉仕するため、つかわされたものではないか。」
「ヘブル人への手紙」第1章1節~14節

感想
>「あなたこそは、わたしの子。
きょう、わたしはあなたを生んだ」

この原文は、「詩篇」第2篇らしい。一応、前後も含めて抜き書きしよう。

「2:2 地のもろもろの王は立ち構え、もろもろのつかさはともに、はかり、主とその油そそがれた者とに逆らって言う、
2:3 「われらは彼らのかせをこわし、彼らのきずなを解き捨てるであろう」と。
2:4 天に座する者は笑い、主は彼らをあざけられるであろう。
2:5 そして主は憤りをもって彼らに語り、激しい怒りをもって彼らを恐れ惑わせて言われる、
2:6 「わたしはわが王を聖なる山シオンに立てた」と。
2:7 わたしは主の詔をのべよう。主はわたしに言われた、「おまえはわたしの子だ。きょう、わたしはおまえを生んだ。
2:8 わたしに求めよ、わたしはもろもろの国を嗣業としておまえに与え、地のはてまでもおまえの所有として与える。
2:9 おまえは鉄のつえをもって彼らを打ち破り、陶工の作る器物のように彼らを打ち砕くであろう」と。」
「詩篇」第2篇2節~9節

通常はイエスの事を預言したものと解釈されていると思うが、真意は「終わりの時」の話だろう。(ダブルミーニングと考えても良い。)その時の「主」はイエス・キリスト。
9節の「鉄のつえを持つ」者は「ヨハネの黙示録」にも出て来るが、こういう所からのパクリの可能性が高い。
補足:https://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12338259574.html

また、ダブルミーニングとしては「エゼキエル書」も関係しているだろう。

「23 わたしは彼らの上にひとりの牧者を立てる。すなわちわがしもべダビデである。彼は彼らを養う。彼は彼らを養い、彼らの牧者となる。
24 主なるわたしは彼らの神となり、わがしもべダビデは彼らのうちにあって君となる。主なるわたしはこれを言う。」
「エゼキエル書」第34章23節~24節

ダビデは過去のダビデと「終わりの時」の「契約の使者」のダブルミーニングという事。

「24 わがしもべダビデは彼らの王となる。彼らすべての者のために、ひとりの牧者が立つ。彼らはわがおきてに歩み、わが定めを守って行う。
25 彼らはわがしもべヤコブに、わたしが与えた地に住む。これはあなたがたの先祖の住んだ所である。そこに彼らと、その子らと、その子孫とが永遠に住み、わがしもべダビデが、永遠に彼らの君となる。
26 わたしは彼らと平和の契約を結ぶ。これは彼らの永遠の契約となる。わたしは彼らを祝福し、彼らをふやし、わが聖所を永遠に彼らの中に置く。
27 わがすみかは彼らと共にあり、わたしは彼らの神となり、彼らはわが民となる。
28 そしてわが聖所が永遠に、彼らのうちにあるようになるとき、諸国民は主なるわたしが、イスラエルを聖別する者であることを悟る」。」
「エゼキエル書」第37章24節~28節

最近までダビデと「ひとりの牧者」は別人とばかり思っていたが、第34章を読むと同一人物だった。
ただし、こんな話である。

「万軍の主は言われる、「つるぎよ、立ち上がってわが牧者を攻めよ。わたしの次に立つ人を攻めよ。牧者を撃て、その羊は散る。わたしは手をかえして、小さい者どもを攻める。主は言われる、全地の人の三分の二は断たれて死に、三分の一は生き残る。わたしはこの三分の一を火の中に入れ、銀をふき分けるように、これをふき分け、金を精錬するように、これを精錬する。彼らはわたしの名を呼び、わたしは彼らに答える。わたしは『彼らはわが民である』と言い、彼らは『主はわが神である』と言う」。」
旧約聖書「ゼカリヤ書」第13章7節~9節

因みに、イエスはこれは自分のための預言と考えていて(「マタイによる福音書」第26章31節)、実際、磔刑になっている。ダブルミーニングだろう。ただし、真意は「終わりの時」の方である。(イエスの時代に全地の三分の二は死んでいないからね。)

>7.また、御使たちについては、
「神は、御使たちを風とし、
ご自分に仕える者たちを炎とされる」
と言われているが、

この原文は、「詩篇」第104篇4節らしい。

「104:4 風をおのれの使者とし、火と炎をおのれのしもべとされる。」

>13.神は、御使(みつかい)たちのだれに対して、
「あなたの敵を、あなたの足台とするときまでは、
わたしの右に座していなさい」
と言われたことがあるか。

この原文は、「詩篇」第110篇1節らしい。

「1主はわが主に言われる、「わたしがあなたのもろもろの敵をあなたの足台とするまで、わたしの右に座せよ」と。
2 主はあなたの力あるつえをシオンから出される。あなたはもろもろの敵のなかで治めよ。
3 あなたの民は、あなたがその軍勢を聖なる山々に導く日に心から喜んでおのれをささげるであろう。あなたの若者は朝の胎から出る露のようにあなたに来るであろう。
4 主は誓いを立てて、み心を変えられることはない、「あなたはメルキゼデクの位にしたがってとこしえに祭司である」。
5 主はあなたの右におられて、その怒りの日に王たちを打ち破られる。
6 主はもろもろの国のなかでさばきを行い、しかばねをもって満たし、広い地を治める首領たちを打ち破られる。
7 彼は道のほとりの川からくんで飲み、それによって、そのこうべをあげるであろう。」
「詩篇」第110篇1節~7節

因みに、イエスもこの部分を解釈している。

「41.イエスは彼らに言われた、「どうして人々はキリストをダビデの子だと言うのか。
42.ダビデ自身が詩篇(しへん)の中で言っている、
『主はわが主に仰せになった、
43. あなたの敵をあなたの足台とする時までは、
わたしの右に座していなさい』。
44.このように、ダビデはキリストを主と呼んでいる。それなら、どうしてキリストはダビデの子であろうか」。」
「ルカによる福音書」第20章41節~44節

原文の真意は、「終わりの時」にイスラエルのメシア(主イエス・キリスト)がアロンのメシア(真理の御霊・契約の使者)に語るという事だろう。

おまけ