参考資料1135 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

アニマル カルス その1
「2010年7月20日、大和先生、小島先生、常田先生、そして私の4人で新幹線に乗りこみ、理研CDBがある神戸に向かった。前日に大和先生から、若山先生への説明資料を作るようにと指示を受けていた。「10分程度のものを作成しています」と答えると、「30分はかけて丁寧に説明して」と言われ、徹夜で説明資料を作成することになった。あとから小島先生が、「大和先生がはるさんはやらせればがんばる子だからプレッシャーをかけといたって言ってたよ」と笑いながら教えてくれた。
 翌日、理研CDBで若山先生に初めて会った。時折見せる笑顔に少年のような純粋さを感じさせる穏やかそうな人だった。わざわざ正門まで迎えに来てくださり、小島先生に「お久しぶりですね」と言ったり、他の先生たちと「初めまして」などとあいさつを交わしたりしながら、若山研究室へ案内してくださった。若山研は雑然としており、マウスと血の匂いがした。大和先生に指導されていた通り30分以上にわたり、これまで進めてきた研究の説明をすると、クローン研究では世界的な権威である若山先生が、私のような学生の話を、メモを取りながら聞いてくださる。その謙虚な姿勢に「素晴らしい人だなぁ」と思った。私からの説明が終わると、大和先生たちといくつか意見交換をした後、若山先生が「やってみましょう」と言ってくれた。
 若山先生のお話によると、ES細胞であってもキメラマウスのできやすさにはバラつきがあるそうだ。しかも、必ずキメラマウスができるES細胞であっても、実験者によってはまったくキメラマウスができてこないこともあるほど、結果が実験者の手技によるところが大きい。しかし他の研究室からこのES細胞からではキメラマウスができないと言われた細胞であっても、若山先生が委託を受け実験を行えば、キメラマウスができたことが何度もある、というエピソードを聞き、実験への期待が高まった。
 帰りの新幹線の中では、先生たちと「とにかくよかった」「断られていたらもう終わりだったもんね」などと話し、「楽しみだね」と皆、笑顔だった。
 キメラ実験はすぐに取り組んでいただけることになり、私は若山先生から指定された毛色が黒で全身の組織が緑色に光るGFPマウスを購入し、そのマウスの骨髄細胞から緑色に光るスフェアを作製し、神戸まで運んだ。若山先生との実験は初めてのことばかりだったが、いろいろなことを丁寧に説明し教えてくれた。顕微鏡下での作業はモニター画面に映して見せてくださった。拡大されてモニター画面に映る、実際には直径80マイクロメートル程のマウスの卵を初めて見た時には、「スゴくかわいいですね」と素直な感想が口からこぼれ出た。若山先生は「生殖分野には卵派と精子派がいるけど、僕は卵派なんだ。毎日見ているけど見飽きることがないよ」と笑顔で答えてくれた。スフェア細胞からのキメラマウス作製のために若山先生が実験に使用してくださったマウスの卵(初期胚)の数は一日に60~80個に及んだ。顕微鏡下で初期胚に針を差し込み、一個につき数十秒もかからず次々とスフェア細胞を注入していく若山先生の技術はまさに神業のように見えた。
「すごい!」の言葉しか出てこない若山先生の実験は見飽きることがなかったが、肝心の実験結果は理解が難しいものだった。」
「あの日」小保方晴子著より

感想
>時折見せる笑顔に少年のような純粋さを感じさせる穏やかそうな人だった。

昔、橋田橋田壽賀子さんのドラマか何かで「世の中にいい人なんかいませんよ」というセリフを達観している人に言わせるシーンがあり共感した事があるが、立場や状況が変われば言う事が変わる人ばかりだものね。因みに、聖書には義人はいないという言葉がある。「終わりの時」に現れる第一号が「義の教師」なのだろう。

>若山研は雑然としており、マウスと血の匂いがした。

因みに、私は40歳ぐらいまで犬があんなに臭いものとは全く知らなかった。マウスも臭いのかな?
笹井さんを殺したのは小保方さんと若山さんか。因みに、尾崎豊を殺したのはファンだと思っている。(念のため、遠因という事。)臭い事書いてごめんなさい。
昔、血液を血清と血餅に分離して血清を採取するバイトをしていた事があるが匂いはしなかったような気がするが、生の血液は匂いがするのかな。よくドラマで血の匂いとか言うからね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1059699005(一番下の意見が説得力がある。)

>大和先生に指導されていた通り30分以上にわたり、これまで進めてきた研究の説明をすると、クローン研究では世界的な権威である若山先生が、私のような学生の話を、メモを取りながら聞いてくださる。その謙虚な姿勢に「素晴らしい人だなぁ」と思った。

いい人はいい人だろうけど、小保方さんの立場は一学生ではなく彼らの代表なんだからね。それより、小保方さんは若いという事もあるけど初心を忘れないで覚えているんだね。私の昔の友達なんか昔の事なんかすっかり忘れているよ。

>若山先生のお話によると、ES細胞であってもキメラマウスのできやすさにはバラつきがあるそうだ。しかも、必ずキメラマウスができるES細胞であっても、実験者によってはまったくキメラマウスができてこないこともあるほど、結果が実験者の手技によるところが大きい。しかし他の研究室からこのES細胞からではキメラマウスができないと言われた細胞であっても、若山先生が委託を受け実験を行えば、キメラマウスができたことが何度もある、というエピソードを聞き、実験への期待が高まった。

やはり、若山教授も小保方さんのように異常な才能の持ち主なんだね。(普通の研究者があきらめてしまうような時にもおかしな思考回路が働くとか。)

>帰りの新幹線の中では、先生たちと「とにかくよかった」「断られていたらもう終わりだったもんね」などと話し、「楽しみだね」と皆、笑顔だった。

関係ないけど、「借りるときのえびす顔、返すときのえんま顔」のように小保方さんのミスが発覚した時は「閻魔顔」になったんだろうね。現在もそうかもしれないが。

おまけ