参考資料944 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

「“メシア再来”は信じられるか?」の続き
「史上初めて絶滅に瀕する人類と地球の運命は、人間の能力いかんにかかっている。かつて人類はこれほど多くの、これほどさまざまな、これほど破局的な危機にぶつかったことはないのだ。ナザレのイエスがこう表現したような危機には。

 その時には、世界の初めからいままでなく、今後もけしてないほどの大きな苦難が来るからである。その期間が短くならなければ、だれ一人救われない。しかし神は選ばれた人たちのために、その期間をちぢめてくださるであろう。
マタイによる福音書 24章21,22節

 イエスの時代には、人類がみずから破滅に向かうなどとは考えられないことだった―――剣で戦う時代だったからだ。人類が世界を破滅させられることにうすうす気づいたのは、1945年の原爆出現からで、それまでは、イエスの予言はいささか大げさだと思われていたのである。
 ほぼ二千年の時をへだてて、ふたりの人物が同じことを言っている。ひとりは荒れ野で教えを説いたイエス・キリスト、もうひとりは二十世紀の科学者である。
《人類は、地球の歴史がはじまって以来最大の危機にさらされている。それもひとつの危機ではなく、数多くの危機が重なっていて、その全部が同時に頂点に達するのだ。その時期は西暦2000年にごく近いだろう。わたしもまた、人類は西暦2000年を越えてどこまで進めるのかと、あやぶむ科学者のひとりである》(ハーヴァード大学のノーベル賞受賞者ジョージ・ウォルド博士)
 わたしのつつましい意見をどう思われただろうか―――いや、わたしはこれまで“つつましい”意見など持ったことはない! だからアメリカ人がよく使う「さあ、首を洗って待ってるぜ!」という言葉に置きかえよう。
 これまで予言者の数々の言葉を調べてきて―――本書で解き明かしたかった予言はまだまだあるのだが―――わたしは、地球に起こる出来事に、予言者が“主”と呼んだ存在がいずれ介入してくる、という判断をくだした。
 ほかの大多数の予言はすでに実現したのだ。この“メシア再来”という最後の予言も実現しないわけがあるだろうか?
 もしわたしが間違っているとしても、イエス・キリストとハーヴァード大学のジョージ・ウォルド博士の意見は正しいはずである。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
>これまで予言者の数々の言葉を調べてきて―――本書で解き明かしたかった予言はまだまだあるのだが―――わたしは、地球に起こる出来事に、予言者が“主”と呼んだ存在がいずれ介入してくる、という判断をくだした。
 ほかの大多数の予言はすでに実現したのだ。この“メシア再来”という最後の予言も実現しないわけがあるだろうか?

この著者が実現したと言っている予言の一例を挙げると、

旧約聖書の預言
「彼らはわたしの食物に毒を入れ、わたしのかわいた時に酢を飲ませました。」
「詩篇」69章21篇

新約聖書の実現箇所
「そののち、イエスは今や万事が終ったことを知って、「わたしは、かわく」と言われた。それは、聖書が全うされるためであった。
そこに、酢いぶどう酒がいっぱい入れてある器がおいてあったので、人々は、このぶどう酒を含ませた海綿をヒソプの茎に結びつけて、イエスの口もとにさし出した。
すると、イエスはそのぶどう酒を受けて、「すべてが終った」と言われ、首をたれて息をひきとられた。」
「ヨハネによる福音書」第19章28節~30節

はっきり言って、毒なんか飲まされていないから旧約聖書の預言は実現していないね。ただし、イエスやその信者達が預言を実現させようとして行動した事に意味があるのだろう。そもそもイエスの言葉は全て天の父の言葉そのままらしいが、旧約聖書の内容を更新している。それに、旧約聖書で永遠の生命はダニエル書の最終章にしか出て来ないらしいが(だから偽書説もある)、イエスは永遠の生命ばかり述べている。つまり、イエス・キリストが述べる事は旧約聖書より優先させるべきだろう(更新されたものだから)。実際に死者の復活も行ったのなら神が付いているとしか考えられないだろう。(念のため、「神」の原語は「エロヒム」で「天空から来た者」という意味。)

因みに、イエスを信じる力が頂点に達すると弟子でも死者の復活が出来るらしい。

「36.ヨッパにタビタ(これを訳すと、ドルカス、すなわち、かもしか)という女弟子(おんなでし)がいた。数々のよい働きや施しをしていた婦人であった。
37.ところが、そのころ病気になって死んだので、人々はそのからだを洗って、屋上の間に安置した。
38.ルダはヨッパに近かったので、弟子(でし)たちはペテロがルダにきていると聞き、ふたりの者を彼のもとにやって、「どうぞ、早くこちらにおいで下さい」と頼んだ。
39.そこでペテロは立って、ふたりの者に連れられてきた。彼が着くとすぐ、屋上の間に案内された。すると、やもめたちがみんな彼のそばに寄ってきて、ドルカスが生前つくった下着や上着の数々を、泣きながら見せるのであった。
40.ペテロはみんなの者を外に出し、ひざまずいて祈った。それから死体の方に向いて、「タビタよ、起きなさい」と言った。すると彼女は目をあけ、ペテロを見て起きなおった。
41.ペテロは彼女に手をかして立たせた。それから、聖徒たちや、やもめたちを呼び入れて、彼女が生きかえっているのを見せた。
42.このことがヨッパ中に知れわたり、多くの人々が主を信じた。
43.ペテロは、皮なめしシモンという人の家に泊まり、しばらくの間ヨッパに滞在した。」
「使徒行伝」第9章36節~43節

後世の人が自分のレベルで判断して、ラザロの復活の絵などで死臭を嗅がないように鼻を押さえたりさせているらしいが、魂のないゾンビみたいな人格だったら家族も生き返ったと思わないだろう。まずは、化け物かどうか疑うだろうからね。

「正教会におけるラザロの復活のイコンでは、墓から出てきたラザロの前にいる人々のうちに鼻を手で覆っている者が描かれるが、これは死臭を避けているのであるといわれる。ラザロは、自分の身体、それも死後4日間経って腐りかけている肉体のうちに意識を取り戻したのであり、この肉体自体は、またいつか朽ちて眠りにつくのである。」
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB_(%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E6%95%99)#.E3.82.AD.E3.83.AA.E3.82.B9.E3.83.88.E4.BB.A5.E5.A4.96.E3.81.AE.E5.BE.A9.E6.B4.BB
はっきり言って、イエスの復活もラザロの復活も同じだろう。ただし、イエスの超能力でも弟子の超能力でもなく未来人(神)の助太刀だろう。

ラザロの復活についてはこちら。http://web1.kcn.jp/tombo/v2/JOHN11.html
「それはイエスに会うためだけではなく、イエスが死人のなかから、よみがえらせたラザロを見るためでもあった。
10.そこで祭司長たちは、ラザロも殺そうと相談した。
11.それは、ラザロのことで、多くのユダヤ人が彼らを離れ去って、イエスを信じるに至ったからである。」
「ヨハネによる福音書」第12章9節~11節

「17.また、イエスがラザロを墓から呼び出して、死人の中からよみがえらせたとき、イエスと一緒にいた群衆が、そのあかしをした。」
「ヨハネによる福音書」第12章17節

おまけ