参考資料822 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

ヘンリー・サリーが予見した連邦政府
「ここでふたたび『これはハルマゲドンか?』とその著書ヘンリー・サリー氏に、ご登場願おう。1915年に執筆した氏には、《タルシシュとそのすべての若き獅子たちは、お前に言う》の一節がはっきりとは理解できなかった。それも道理で、当時“若き獅子たち”は大英帝国の一部だったし、宣戦布告には招集を受けた枢密院において国王の承諾が必要だったからだ。では、どうしてサリー氏は“若き獅子たち”に、開戦や和平問題に対する発言権があると推理したのだろう。ここにあげた文章には、1915年に氏が予言者たちの言葉をもとに推理したことが記してある。
《問題の言葉、『タルシシュとそのすべての若き獅子たちはお前に言う』は、“若き獅子たち”にはタルシシュ(イギリス)の政治圏の欠くべからざる一部として、なんらかの発言権が与えられていることを暗示するものと受けとれるかもしれない。目下のところ、各植民地に平和や戦争に関して発言力があるとは、けして言えない・・・・予言の言葉が完全に成就する以前に、議会に植民地代表を任命する以上の措置が必要になるだろう。複雑な対応関係からみて、現在ある中央政府とさらに関係を密にした、もっと開かれた性質の代表議員団が必要のようだ。予言の真意は、まさにこれかもしれない。帝国内の問題を扱う“大英帝国帝国会議”の樹立がほのめかされているのだ》(同書 62~63ページ)
 現代のわれわれは、サリー氏の解釈が正しかったことを知っている。なるほど協議機関の名称こそ“大英帝国帝国会議”ではないが、“若き獅子たち”はいまでは開戦か否かの決定権を持っている。現在あるイギリス連邦会議は、自由で自発的なメンバーからなる、この世界的なクラブの公開討論会だ。
 ヘンリー・サリーは、脚注で、大英帝国は旧帝国を母体にした“連邦”の形で存続する、という仮定を押し進めている。これは今日、広く論議されるべき意見だ。そうなれば、イギリス連邦は世界最強勢力となるからである。アメリカ合衆国にしても、そうした組織の一員となるのに不都合はないように思える。なぜならアメリカこそ、世界で最も成功した連邦政府体制だからだ。
 こうした広汎な人びとが力を合わせれば、決定的な戦争をしかけられずにすむのは確実である。だから核兵器が使われる心配からもまぬがれる。致命傷をうけずにすむという確かな見込みがなければ、核攻撃をしかける国はないだろうから。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
>「ここでふたたび『これはハルマゲドンか?』とその著書ヘンリー・サリー氏に、ご登場願おう。

前回はこちら。http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12063410875.html
http://ameblo.jp/hitorinomeaki/entry-12063771899.html

何度も同じ事を書くが、準備が整わないうちは「第三次世界大戦」(ハルマゲドン)は絶対に起こらない。反キリストや偽キリスト,偽預言者なども現れて、世界が二極分化しないうちは「神の計画」が発動する訳がない。「終わりの日が近い」とか言う人たちは自分の都合しか考えていないのだろう。

おまけ