参考資料809 | シフル・ド・ノストラダムス

シフル・ド・ノストラダムス

ノストラダムスの暗号解読

北方の連合軍
「14節と15節を読むとわかるのは、イスラエルの子らが平和に(安らいで)祖国で生活しているとき、諸国の大連合軍が怒りに燃えてイスラエルを粉砕するべく、その本拠地である北の地方から現れるということだ。ここでわれわれがとりあげるのは、この連合軍である。
 次のような疑問が多くの人の心に浮かぶはずだ。この国々とは、どこか。彼らがイスラエルにイスラエルに敵対するのは、いつか。聖書は、こうした疑問にはっきり答えてくれる。参照するべき予言は、38章にある。この章は、次の言葉からはじまる。「主の言葉がわたしに臨んだ。“人の子よ、ゴグ、マゴグの地、ロシュとメシェクとトバルの首長に対して顔を向け、彼に予言して言いなさい”」
 右にあげた最初の節と第二の節を、欽定訳聖書(英国王ジェームズ一世の命により翻訳編集され、1611年に刊行された英訳聖書)の章句と比較すると、少し違っているところがある。欽定訳聖書では、第2節の一部は次のように表現される。“メシェクとトバルの総首長”としてある。
 この違いを説明するには、少々こみいった事情を紹介する必要がある。第一に、“ロシュ”はヘブライ語で“首長の長”を意味すること。第二に、ふつうローマ数字LXXで表される旧約聖書の七十人訳聖書版では、“ロシュ”というヘブライ語がギリシア語の同義語に翻訳されずにそのまま残ったことだ。
 七十人訳聖書とは、プトレマイオス・フィラデルフォス王(在位紀元前285~246)の命によって、紀元前三世紀にアレキサンドリアで、七十(あるいは七十二)人―――同聖書の名前は、これに由来する―――のユダヤ人学者の手でギリシア語に翻訳された聖書である。改訂訳聖書の翻訳者たちは、そのひそみに習ったわけである。そのため、“ロシュ”というヘブライ語は英語の同義語である“首長の長”を意味する代わりに、固有名詞として使われた。したがって翻訳では、『ロシュとメシェクとトバルの首長』となったのだ。
 なお七十人訳では、残りふたつの名前、“メシェク(Meshech)”と“トバル(Tubal)”をギリシア語ふうに表記した結果、“モソク(Mosoch)”と“トボル(Thobol)”と翻訳した。そのため、この箇所はギリシア語版では、『ロシュとモソクとトボルの首長』となった。
 エゼキエル書38章には、この大連合軍に加わるほかの国々の名があげられている。すなわち、ペルシア、エチオピア、リビア、ゴメルとそのすべての軍隊、北のはてのトマルガ一族とそのすべての軍隊というふうに。ペルシア、エチオピア、リビアについては、次の機会に譲ることにして、本書(注:『来るべき北方連合』L・セイルハリスン著)ではゴメルとトマルガについてのみ扱うことにする。
 いよいよ、先に提出した疑問にとりかかる時がきた。この国々はどこか。彼らはいつイスラエルに敵対するのか。聖書はこうした問いに、はっきり答えてくれるだろうか。もちろんだ。明白で驚嘆に値する証明が明かす思いもよらない事実に、人は呆然とするにちがいない。」
「Ⅴ・ダンスタンの終末大予言(下)」ヴィクター・ダンスタン著・幸島研次訳より

感想
昨日の記事の補足。
「主の言葉がわたしに臨んだ。「人の子よ、マゴグの地のゴグ、すなわちメシェクとトバルの総首長に対して顔を向け、彼に予言して、言いなさい。
 主なる神はこう言われる。メシェクとトバルの総首長ゴグよ、わたしはお前に立ち向かう。わたしはお前を立ち帰らせ、お前の顎に鉤をかけて、お前とその全軍、馬と騎兵を連れ出す。彼らは皆完全に武装した大集団で、大盾と小盾を持ち、皆剣を持っている。ペルシア、エチオピア、リビアが彼らと共におり、皆、盾を持ち、兜をかぶっている。ゴメルとそのすべての軍隊、北の果てのトガルマ一族とそのすべての軍隊、それに多くの国民がお前と共にいる。
 備えをせよ。お前も、お前のもとに招集されるすべての軍隊も備えをせよ。お前は彼らの番人となれ。
 多くの日の後、お前は呼び出され、また、多くの年を経た後、一つの国を襲う。それは長く荒れ廃れていたイスラエルの山々で、そこには、剣の恐れから解放され、多くの民の中から集められた民がいる。彼らは多くの民の中から連れ出されて、今は皆、安らかに暮らしている。
 お前は嵐のように上って来て、地を覆う雲のように襲いかかる。お前とお前の全軍、お前と共にいる多くの民は。」
エゼキエル書 38章1~9節

これはこの本に載っているもの。「ペルシア、エチオピア、リビア」となっている。

次に手元の聖書(口語訳)。
「主の言葉がわたしに臨んだ、「人の子よ、メセクとトバルの大君であるマゴグの地のゴグに、あなたの顔を向け、これに対して預言して、言え。主なる神はこう言われる、メセクとトバルの大君であるゴグよ、見よ、わたしはあなたの敵となる。わたしはあなたを引きもどし、あなたのあごにかぎをかけて、あなたと、あなたのすべての軍勢と、馬と、騎兵とを引き出す。彼らはみな武具をつけ、大盾、小盾を持ち、すべてつるぎをとる者で大軍である。ペルシャ、エチオピヤ、プテは彼らと共におり、みな盾とかぶとを持つ。ゴメルとそのすべての軍隊、北の果のべテ・トガルマと、そのすべての軍隊など、多くの民もあなたと共におる。
 あなたは備えをなせ。あなたとあなたの所に集まった軍隊は、みな備えをなせ。そしてあなたは彼らの保護者となれ。多くの日の後、あなたは集められ、終りの年にあなたは戦いから回復された地、すなわち多くの民の中から、人々が集められた地に向かい、久しく荒れすたれたイスラエルの山々に向かって進む。その人々は国国から導き出されて、みな安らかに住んでいる。あなたはそのすべての軍隊および多くの民を率いて上り、暴風のように進み、雲のように地をおおう。」

次に、新共同訳。
「主の言葉がわたしに臨んだ。 38:02「人の子よ、マゴグの地のゴグ、すなわちメシェクとトバルの総首長に対して顔を向け、彼に預言して、 38:03言いなさい。主なる神はこう言われる。メシェクとトバルの総首長ゴグよ、わたしはお前に立ち向かう。 38:04わたしはお前を立ち帰らせ、お前の顎に鉤をかけて、お前とその全軍、馬と騎兵を連れ出す。彼らは皆完全に武装した大集団で、大盾と小盾を持ち、皆剣を持っている。 38:05ペルシア、クシュ、プトが彼らと共におり、皆、盾を持ち、兜をかぶっている。 38:06ゴメルとそのすべての軍隊、北の果てのベト・トガルマとそのすべての軍隊、それに多くの国民がお前と共にいる。 38:07備えをせよ。お前も、お前のもとに召集されるすべての集団も備えをせよ。お前は彼らの監督となれ。 38:08多くの日の後、お前は呼び出され、また、多くの年を経た後、一つの国を襲う。それは長く荒れ廃れていたイスラエルの山々で、そこには、剣の恐れから解放され、多くの民の中から集められた民がいる。彼らは多くの民の中から連れ出されて、今は皆、安らかに暮らしている。 38:09お前は嵐のように上って来て、地を覆う雲のように襲いかかる。お前とお前の全軍、お前と共にいる多くの民は。」

「38:1 さらに、私に次のような主のことばがあった。38:2 「人の子よ。メシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグに顔を向け、彼に預言して、38:3 言え。神である主はこう仰せられる。メシェクとトバルの大首長であるゴグよ。今、わたしは、あなたに立ち向かう。38:4 わたしはあなたを引き回し、あなたのあごに鉤をかけ、あなたと、あなたの全軍勢を出陣させる。それはみな武装した馬や騎兵、大盾と盾を持ち、みな剣を取る大集団だ。38:5 ペルシヤとクシュとプテも彼らとともにおり、みな盾とかぶとを着けている。38:6 ゴメルと、そのすべての軍隊、北の果てのベテ・トガルマと、そのすべての軍隊、それに多くの国々の民があなたとともにいる。38:7 備えをせよ。あなたも、あなたのところに集められた全集団も備えをせよ。あなたは彼らを監督せよ。38:8 多くの日が過ぎて、あなたは命令を受け、終わりの年に、一つの国に侵入する。その国は剣の災害から立ち直り、その民は多くの国々の民の中から集められ、久しく廃墟であったイスラエルの山々に住んでいる。その民は国々の民の中から連れ出され、彼らはみな安心して住んでいる38:9 あなたは、あらしのように攻め上り、あなたと、あなたの全部隊、それに、あなたにつく多くの国々の民は、地をおおう雲のようになる。」
引用元:http://www.logos-ministries.org/old_b/ezk38.html

因みに、「クシュはエチオピヤで、今のスーダンとエチオピヤの所です。プテはリビアでありますが、北アフリカですね」だそうである。(引用元は上と同じ。)
補足:「そして「ゴメル」と「ベテ・トガルマ」ですが、今のトルコに位置すると言われます」

原文がヘブライ語でそれがどこかの言葉に翻訳されたものを日本語に訳しているので全く当てにならない。結局、信じるか信じないかはあなた次第ですといった所かな。

おまけ