あしたのために その1(つるかめ算) | シフル・ド・ノストラダムス

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ノストラダムスの暗号解読

将来、子供や孫が出来て「つるかめ算ってな~に?」って聞かれた時は、そんなものは知らなくても中学生になったらみんなが習う連立方程式で解ける問題の事なのでその時まで待ってなさいと答えると良い。しかし中学受験する子供には必須項目なので、そんな答えをするのは嫌だという人のために「つるかめ算」とはどんなものか。そこで問題。

問題
つるとかめが合わせて6匹います。つるとかめの足は合わせて20本です。つるは何羽、かめは何匹いますか。

解)これがつるかめ算だが、見れば分かるように中1か中2で習う連立方程式の問題である。ゆえに小学生には難問でも中学生なら基本問題である。だから中学生まで待っていれば良い訳である。一応連立方程式で解くと、
つるの数をx羽,かめの数をy匹と置くと、x+y=6――① つるの足は2本,かめの足は4本より全ての足の数は、2x+4y=20――② ①×2より、2x+2y=12――①’
②-①’より、2y=8 よって、y=4 これを①に代入すると、x=2
よって、つるは2羽でかめは4匹が答え。

次に最も簡単に解説されている「つるかめ算」の解説を挙げる。
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問題
1枚50円の切手と1枚80円の切手を合わせて30枚買ったら、代金は2040円でした。50円切手と80円切手をそれぞれ何枚買いましたか。上の面積図を参考に考えて下さい。
解説
問題で示した面積図をよく見てください。たては、1つあたりの量(切手1枚あたりの単価)を示し、横は切手の枚数を示しています。また面積は全体量(代金)を表しています。全部50円切手を買ったとすると、50円×30枚=1500円となります。この1500円は先の図形の面積より(ア)の面積だけ少なくなっている金額です。(ア)の面積は2040-1500=540で540円となります。(ア)のxは、80円の切手の枚数ですから、x×(80-50)=540。30×x=540でx=18。
80円切手は18枚、50円切手は30-18=12で、12枚となります。
「面白いほどよくわかる・小学校の算数」小宮山博仁より

これを読んで分かるような人ならばこの本を買って独学すれば良い。これを読むのが面倒臭い人は次に自分の解説を読んでみて欲しい。

ここで仮に全部が50円切手だったらいくらなんだろうと考える。(何故とかは今は考えない。)すると、50円×30枚=1500円である。ところが実際は2040円であるので、つまり2040-1500=540円分が80円切手が混じる事によって生じる金額である。ところで、1枚混じる事によって50円切手と80円切手が1枚ずつ入れ替わるので、80-50=30円多くなる。よって540円多くなるには、540÷30=18枚入れ替わっている事が分かる。つまり80円切手の枚数は18枚。よって50円切手の枚数は30-18=12枚。(因みにいくら簡単に書いても独学では分かろうとする意思がなければ絶対に分からない。そもそも「つるかめ算」は西洋では発見されなかった特殊な考え方(和算)で開発者は頭がいいとかそういうレベルではない。それを小学生の頃に「つるかめ算」は頭のいい奴しか出来ないみたいな洗脳にあっているからあきらめてしまうが、実は頭のいい子は「つるかめ算」の解き方を知っていただけなのである。)

次に上の面積図を使った解き方を解説してもいいが、それでは能がないので少し変えて、
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上図の長方形GBHFは、縦が50円,横が50円切手の枚数より面積は50円切手全部の金額。また長方形EHCDは、縦が80円,横が80円切手の枚数より面積は80円切手全部の金額。よって、図形EFGBCDの面積は、50円切手と80円切手全部の金額より代金2040円。また、上図のように点線を補って長方形ABCDにすると、縦が80円横が30枚(BC)より面積は80×30=2400円。よって、長方形AGFEの面積は2400-2040=360円。また、辺EFの長さはCD-GB=差額30円。よって辺GFの長さは、360÷30=12 よってBH=12より50円切手の枚数は12枚。よって80円切手の枚数は30-12=18枚。

補足
つるかめ算(連立方程式)の問題だと分かったら、例えば上の問題だったら、
50円か80円のどっちでもいいから全部どっちかにする。そしてその金額と問題文の金額(2040円)との差額を単品の差額(80-50)円で割ると片方の答えが出る。
(2040-50×30)÷(80-50)=540÷30=18枚(80円切手)  30-18=12枚(50円切手)
(80×30-2040)÷(80-50)=360÷30=12枚(50円切手)  30-12=18枚(80円切手)
これが、つるかめ算。(上の式は上の面積図の式で下の式は下の面積図の式。また上の式は上の自分の解説の式でもあるので、下の式は自分で解説を付けてみてね。)

おまけ