今日は10時近くまで いろいろ食べちゃった

あ~ 良くなかったかな なんて。

 

そんな日もあるでしょ~

そんな感じで 自分に厳しくしすぎない

ふだん 節制しているんだから

たまには いいよ と 自分をゆるす

ずっと ずっと それができなかった

 

 

見た目年齢 マイナス10歳

ちょっと噂の 美人になっても 

ずっとひとりの ゆかさんの秘密

 

 

その昔

岡本敏子の本に影響を受けた

岡本太郎を 追いかけ続けた女性の話

 

敏子は太郎の

秘書であり 戦友であり

妻のようではあったけれど

 

岡本太郎は芸術家だから

いつでも心のままに生きる

息つく暇なく世界を飛び回り

女性も星の数ほど

 

敏子を絶対的に信頼し

何者にも侵せない絆を感じていても

側になんか ろくに居てやくれないし

気の利いた言葉もない

 

敏子の 果てしなく明るく 強靭な精神

無尽蔵の愛に支えられ

はるか長く 共に過ごした時間の果てに

太郎は敏子に

凡その女が憧れる

妻 という地位を与える甘さすら許さない。

 

太郎は 人生の最後に敏子を養女とした

自分が生んだ全てのものを

敏子に与えるために。

社会の則に縛られず

己の生き方のために

それを利用したのだ。

 

「自分は自分で立っていること。

そうでないと、いつまでたっても

その恋愛は むなしいままね。」

敏子はそう言って超然としている。

 

太郎は慣れ合うことを極端に嫌った

おそらく愛していた敏子のことを

いわゆる妻や母や家族といった

べったりとした関係の中に置くことを嫌った

 

太郎は烏(からす)を好んで飼っていたという

側で餌を食べたとしても 決してなつかない

自らを敬い 独りで立っている 烏を愛した

 

常に自分を裸にし 人眼に晒し

社会の評価を引き受ける

厳しい 芸術家の宿命

孤独を 痛みを

分かち合える感性を持つ存在だけを

側にもとめていたのかも知れない

 

太郎は 岡本かの子の息子

家の中には 父と母と 母の恋人が居た

 

どんな地獄絵図かと 人は訝しむけれど

かの子は芸術家

世間の則にしばられず

2人の男性の愛をただ 素直に受け取って

心のままに 暮らしていただけのこと

 

ただ かの子は普通の母ちゃんじゃない

ただ一人の男と 愛し愛され

陽の光の中の安心にまどろむような

愛をくれる女じゃなかった。

 

 

敏子のようにならなければ

幸せにはなれないと

自分に厳しく しすぎたかも知れない

 

夕食を食べる時間もなく

働きづめに働いて

それでもお菓子なんて食べない

職場でアーモンドをかじる

ミス・ストイックと言われ

疲れ果てて帰れば

週末には 食欲は爆発する

なんでも適度がいい

 

「私のほうを向いてくれなければとか、

優しくしてほしいとか、そういうのは我欲ね。

所有したいというのは、

本当の恋じゃない。」

 

そうだろうか

向き合いたい そばにいたい 

やさしくされたい 離れたくない 

自分だけのものになってほしい

それは 人間らしい

自然な気持ちではないのだろうか

 

そういうものを ことごとく否定するのは

自分を苦しめるだけの

完璧主義だったのではないだろうか

 

太郎は 母に傷ついていたのではないだろうか

敏子も 無限の愛に突き抜けるまで

やはり太郎のふるまいに傷つき

無限の涙を流したのではないだろうか

 

誰かと居たい ひとりじゃなくて

今はそう思う

 

時には自分に甘くしてもいい

時にはよくないものを食べても それでいい

矛盾がある

完璧にはなれない

それが人間らしい