中村哲という希望 坂高信 高世仁 | HARMONIX・コトダマ発信

中村哲という希望 坂高信 高世仁

中村哲という希望 
佐高信 高世仁 旬報社

日本国憲法を実行した男と言う副題の通り
中村哲は最後まで行動の人であった
必要なことはその都度その場で学びながら
一歩一歩やり遂げて行く冒険の日々で埋め尽くす人生である
まこよに羨ましい限りだ
悩んだ末の精神科医でありながら
蝶を見たさに山岳隊の医師として参加し
そこで出合ったフローバリズムによる
破壊と貧困が戦地の医師として生きる道を開いた
内科に外科にマラリアに梅毒と学び直し
英語にパキスタンん語にペルシャ語と
少数民族語を学び
政府や村の長老と交渉しながら
危険な奥地に診療所を開設して行く
気の遠くなる行為で足場を固めながらの
変化に富んだその日暮らし
日々死を覚悟する中で本当の冒険を実行して行く
そこで水と食料あっての命と気付き
診療所の一環として
又新たな灌漑土木に関する数学に
設計施工技術と江戸に根差す歴史の
勉強と土木作業が始まるのだ
そこには農地を捨てた農民を抱えて
日々の補修や改修をして行く技術を伝え
仲間を養成する仕事も肝心要となる
当然ながら
国連や日本政府の政策とは反りが合わず
個人活動とならざるを得ない