『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008アメリカ)
2008年6月2日(月) シネマート新宿
『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008アメリカ)
<21>
歴史と伝統の街ボストン。ギャンブルとショービジネスの街ラスベガス。紳士服店で働きながらMITで学ぶベンは、進学先ハーバード大学医学部の学費を工面しようと得意の数学力を頼りにラスベガスで一攫千金を狙う
MIT(マサチューセッツ工科大学)の優秀な学生ベン(ジム・スタージェス)は小さい頃からの憧れだったハーバード大学医学部への進学内定を受ける。喜びの中、唯一の心配事は学費30万の工面のみ。紳士服販売の時給だけでは足りそうになく、希望する奨学金の面接では苦戦。そんな矢先、ミッキー・ローザ教授(ケヴィン・スペイシー)からブラックジャックの必勝法研究チームに誘われる。
ブラック・ジャックの必勝テクニックとして名高いカード・カウンティングの仕組みを即座に理解したベンが、チームのプレイヤーとしてラスベガスに乗り込み“ビジネス”を展開するという、実話に基づくストーリーは手に汗握る痛快娯楽作品。
面白いほど勝ち続けるベンがその狂騒の果てに見たものとは?トントン拍子でことが運ぶ派手な展開に青春ならではの苦味をまぶして観客の共感を得るあたりが心憎い。製作も兼ねるケヴィン・スペイシーが曲者を好演。裏の裏を期待してしまう俳優だが、今回も不敵に暗躍する。
ラスベガスへ行く前、ベンが時給の仕事をしている紳士服店がある。ウルトラ・プレッピーブランドのJ.プレスだ。1902年、アイビーリーグ校イェール大学を擁する学術都市ニューヘブンに創業した当店。その顧客の多くは、将来性のある学生たちや権威ある教授陣だった。長きにわたりアメリカ上流社会における紳士の装いを支えてきた名店。ベンが勤めるのはおそらく1931年出店のケンブリッジ店。
ショップでベンが魅せる着こなしはまさに<J.プレス・ルック>そのもの。オックスフォードのサックスBDシャツにレップタイ、ボトムスはチノクロスパンツで、トップスには色鮮やかなネイビーブレザーを羽織っている。そんなオーセンティックで東海岸的なアイビー・ルックがソフトな雰囲気のベンによく似合う。
カード・カウンティングは違法ではないものの、カジノを管理する側としてはカジノ荒しの脅威。最新のコンピューターソフト等を駆使して取り締まりに奔走する側のひとりを、強面のローレンス・フィッシュバーンが肉厚な体を武器に好演。間違ってもこんな人物に吊るし上げにはされたくない、と思わせる怖さを演出する。
『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008アメリカ)
<21>
監督:ロバート・ルケティック
出演:ジム・スタージェス、ケイト・ボスワース、ケヴィン・スペイシー、ローレンス・フィッシュバーン
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
上映時間:2時間02分
公式サイト:http://www.ore-tensai.jp
シネマート新宿
新宿区新宿3-13-3
新宿文化ビル6・7F
TEL:03(5369)2831
メンズデー:月曜男性1000
劇場サイト:http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/
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