☆ファング一家の奇想天外な秘密 | ひとんさんがご乱心です

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 ラストネタバレします

注意 ご注意ください  注意

 

 

⚜️ファング一家の奇想天外な秘密(2015年製作の映画)

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【あらすじ】
前衛芸術家の両親を持つアニーとバクスターは、街で奇妙なパフォーマンスを演じては人々を驚かせる両親のことが理解できないまま大人になった。現在、アニーは女優、バクスターは作家として自立した生活を送っていたが、バクスターの入院をきっかけに、家族4人が久々に再会を果たした。ところが、両親が殺人犯に誘拐されたと連絡を受ける。二人は両親のパフォーマンスではないかと疑いつつ捜索を始める。
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原題:The Family Fang
製作国:アメリカ

上映時間:105分
ジャンル:サスペンスドラマコメディ
Filmarks評価:☆3.0

出演者:ジェイソン・ベイトマン/ニコール・キッドマン/キャスリン・ハーン/クリストファー・ウォーケン/マイケル・チャーナス/マッケンジー・ブルック・スミス
(Filmarks引用)
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【感想】
これはニコールじゃなければみてなかった作品です。お綺麗なニコールさんが珍しいことに普通の女性の役です。質素なお洋服を着てても漂うオーラは美しい。

簡単にいうと毒親に育てられた姉弟のお話。姉アニーをA弟をBバクスターという父親。作品の中では「子供Aと子供B」の設定なのです。姉が生まれた時から奇想天外な行動をとり、それを映像に収め、芸術とのたまう…アホ。幼い頃はそれも楽しいと思っていた姉弟なのですが、大人になるとそうはいきませんよね。いろんな毒親の種類があるのね。
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#Filmarks/1511本目

 

 

 

⚜️場面切り取りとひと言

死を想像してごらん…感覚がなくなるんだ…

というナレーションから物語は始まります。

 

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*過去の映像

警官の格好をしている父親、「カメラは仕込んだ?」なんて家族で楽しそうに話しながら車で何処かに向かっています。弟バクスターが銀行の窓口で銀行強盗の真似事をします。それを止めに入る警官姿の父親。その騒ぎの中、バクスターが発砲し、母に流れ玉が当たり、娘アニーが泣き叫びます。驚く行員やお客さんたち。その様子を笑い喜びながら家族は銀行を後にするのでした。

*現在

その驚く表情の人たちの様子が映ったVTRを見つめるアニー。机に置かれた新聞や切り抜きには「車内に血痕」「夫婦が行方不明」「ファング家の悲劇」という文字が映し出されます。

 

*その一か月前

女優のアニーは映画撮影中、急にトップレスになることを求められます。監督とのやり合いの中で開き直り、ローブも羽織らず現場を練り歩き、その写真は雑誌に載ってしみまいます。そして、その雑誌を買う作家のバクスター。

後日取材中に耳をケガしてしまい、入院することになります。看護師は両親に連絡をしていた。

 

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両親はあらゆる場所で騒ぎを起こし人々を驚かせる行動をとり、それを撮影してはよろこんでいた。女優になったアニーは両親の事を記事にされようとされていた。昔から両親の起こす行動で迷惑をかけられていたようです。彼女自身、人気の低下でかなり焦っているようです。

 

*過去

路上で「親を殺せ」という歌を歌う姉弟。そこへチャチャを入れわざと騒ぎを起こす両親。それももちろん、撮影しています。

 

バクスターに助けを求められたアニーはバクスターの病院にやってきます。両親はわざと車いすにのって、自分たちにも包帯を巻いてからかいながら登場。久しぶりに家族4人が揃うことになります。その席でアニーのトップレスの騒動を「おっぱいおっぱい」とからかうバカな父親。…最悪ぞ。

 

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幼い頃の作品をみる姉弟。二人にとってこれは嫌な記憶じゃないのだろうか???

 

両親は二人も参加させ動画を撮ると言い出した。断るのだけどあくまでも芸術という両親。レジでクレーマーとなり困った姿を取りたかったのだが失敗した。不貞腐れたのかそのまま旅行にでる両親。

 

姉弟二人で自宅でゆっくりしていると警察官が血だらけの両親の車が発見されたやってくる。ちょうど、同じ場所で同じ手口の連続誘拐事件が起こっていて、アニーは両親の悪ふざけだというもののはっきりと終わらせるために二人は両親の行方を捜すことにする。

 

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ちょいちょい、いろんなエピソードや取材を受けている様子のVTRが流れます。
学校の発表会で、担任の先生と裏で手を組み全校生徒の前で姉弟に恥をかかせたコトもあった。先生はそれが原因でクビになった。(芸術家として夫婦にあこがれていたらしい)
 
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二人は両親が世話になったホバート教授の元に手がかりを探しに行く。教授は「両親を探すな、今は自由だろ?両親からの贈り物だ」と助言します。両親の作品が姉弟がいなくなったことで低迷しキュメンタリーを撮ることを提案していた。
その中映像にはクリスマスの思い出、アニーが赤ちゃんで思いもよらない動きをしたことで、子供こそ芸術だと思い、子供が欲しいと思ったと発言する父親、否定する母親…夫婦はこの後喧嘩になります。二人の意見は食い違っていたようです。母親は絵画をやっていたけど、父親が静止しているものは芸術ではないと否定していました。もはやDV。
 
姉弟は失踪していたとしても、生きていても普通の家族にはなれない。変えられるのは自分自身だと認め、両親の荷物をヤードセールで売りに出すことにした。そこで流していた父親が所有していたCDから「親を殺せ」の曲が流れていた。その当時の画像も音源も観客に破壊されて残っていないはず…その歌声はマサチューセッチュに住む子供たちのCDだった。
 
 
 

 

⚜️YOUTUBE予告編

 

 

 

 

 

 

注意 ラストのネタバレです 注意

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姉弟は子供たちの元にいき「親を殺せ」の曲について質問する。すると、子どもたちの親が帰ってきた。それはあのクビになった担任の先生と父親だった。7年も前から一緒に暮らしていて、子供たちも二人の子だった。失踪後、別人としてそれぞれ生きていた。別の場所でキャンピングカーで暮らすという母親の元に向かう。

自分たちの定義付けのための大きな作品で、父親の作品を姉弟が理解していないのが分かっていたので隠れて行動していた。両親は見せかけ夫婦だった。「生きているということを公表する」というと「芸術を壊すな、親は子供を傷つけてしまう!だからなんだ!」と逆切れ。姉弟は手をつなぎ両親の元を去る。

 

舞台で活躍するアニー。バクスターは自身著書の「子供たちの穴」を朗読するのでした。