☆エゴイスト | ひとんさんがご乱心です

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映画記録など趣味を綴る日記です。

 

 ラストネタバレします

注意 ご注意ください  注意

 

 

⚜️きっと地上には満天の星

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【あらすじ】
14歳で母を失い、田舎町でゲイである自分の姿を押し殺しながら思春期を過ごした浩輔。今は東京の出版社でファッション誌の編集者として働き、自由な日々を送っている。そんな彼が出会ったのは、シングルマザーである母を支えながら暮らす、パーソナルトレーナーの龍太。惹かれ合った2人は、時に龍太の母も交えながら満ち足りた時間を重ねていく。亡き母への想いを抱えた浩輔にとって、母に寄り添う龍太をサポートし、愛し合う時間は幸せなものだった。しかし2人でドライブに出かける約束をしていたある日、何故か龍太は姿を現さなかった。
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上映日:2023年02月10日

製作国:日本

上映時間:120分
ジャンル:恋愛
Filmarks評価:☆4.0
出演者:鈴木亮平/浩輔 宮沢氷魚/龍太 阿川佐和子/中村妙子 中村優子/斉藤しず子 柄本明/斉藤義夫
(Filmarks引用)
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【感想】
浩輔と龍太の恋愛の話ではあるんだけど、ただのBLの話ではありません。けど、冒頭からの二人のエチのシーンは何を見せられてるんだアタシは?ってちょっと思っちゃいましたが、二人とも好きな俳優さんなので違和感はなかったかなぁ。ひたすら氷魚くんの指やら肌やらがやたら綺麗なのに見とれてしもたわ。

浩輔は若い時に母親が亡くなっており、龍太は母一人子一人で生きてきたので母親の事を一番に考えてる。恋愛だけではなく家族愛もあるわけで、浩輔が「何が愛なのかわからない」という言葉に龍太の母は「私たちが愛だと感じていればそれで良いのよ」みたいな返事をします。不思議とツツーっと涙が流れてくる映画でした。ただえげつないシーンがあるので一人で鑑賞する事をオススメいたします。
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#Filmarks/1499本目

 

 

 

⚜️場面切り取りとひと言

ゲイの浩輔。(鈴木さんがホントお上手)仕事も順調でそこそこのお金はあるようです。子供の頃はゲイであるコトに悩み、故郷を離れ東京でいきていましたが仲間にも恵まれていて楽しく生きています。友達にパーソナルトレーナーを紹介してもらうことになります。

 

そこにやってきたのが龍太。

 

マンツーマンのトレーニングを受けるのですが、龍太は帰り際に浩輔にキスしそのまま二人は付き合うようになります。

 

龍太が母親の事を大事に思い、若い頃から支えていることを知り、母親のいない浩輔はさらに龍太に好意を持ちます。やがて、浩輔は会うたびに「母親へのお土産」を手渡すようになります。断る龍太ですが浩輔は強引に持ち帰らせます。龍太の母親に自分の母親を重ねていたのかもしれません。

 

ある日、玄関でいつものように見送ると、龍太が別れを告げます。お金が必要でずっと「ウリ」をやって稼いできた。浩輔と出会ったことで出来なくなった。その言葉を聞き、浩輔は龍太を追うことが出来ませんでした。

連絡が取れなくなった龍太でしたが、浩輔はサイトで見つけます。ある日お客さんのふりをして龍太を呼び出します。取り乱す龍太に浩輔は援助することを伝えます。毎月お金を渡し、龍太はウリを辞めバイトをすることになりました。

龍太の家に招待された浩輔。手作りのお食事でもてなされます。

しかし、この数日後母親が手術をすることになります。ハードなバイトで疲れている龍太が母親の通院に使えるようにと浩輔は車を買います。車が届いた日、約束の時間になっても龍太は来ませんでした。龍太の携帯に出た母親が龍太が亡くなった事を知らせます。龍太の葬儀の日、泣き崩れ立てなくなる浩輔。母親は一緒にご飯を食べたあの日「浩輔が大事な人」であるコトを聞いていた。

その後、浩輔は龍太の家を訪ねるようになります。そして、支援を続けたい龍太との日々を何もなかったことにしたくないと訴えます。


 

⚜️YOUTUBE予告編

 

 

 

注意 ラストのネタバレです 注意

ある日、龍太の家を訪れると返事がありません。母親は末期のすい臓がんで入院していました。お見舞いに駆け付けた浩輔は母子の異変に気付けなかったことを後悔し謝ります。優しく浩輔を諭す龍太の母親。今度は病院に通う浩輔。やがて周りの患者に「自慢の息子」というようになります。どんどん弱っていく母親、眠ってるのを確認し、帰ろうとする浩輔に手を伸ばし「まだ帰らないでね」というと「はい」と手を握り返すのでした。

 

感想:浩輔が龍太にお土産を無理やり渡したり、母親にしつこいほどに支援を申し込んだり、一緒に暮らすことを提案する当たり、コレは自己満足ではないのか?わがままどころか身勝手ではないのか?これがタイトルのエゴイストなのか?って思ったんだけど。ラストまで見ると、これこそ相手が受け入れればエゴイストではなく「愛」なのだと思えました。