キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩 | ひとんさんがご乱心です

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 ラストネタバレします

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⚜️キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩

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【あらすじ】
1939 年 1 ⽉、ポーランドのスタニスワヴフ(現ウクライナ、イバノフランコフスク)。ユダヤ⼈が住む⺟屋に、ウクライナ⼈とポーランド⼈の家族が店⼦として共に暮らす様⼦を捉えたシーンから映像は始まる。⺠族は違っても、⾳楽家の両親の影響を受け、歌が得意なウクライナ⼈の娘ヤロスラワが歌う、ウクライナの⺠謡「シェドリック」=「キャロル・オブ・ザ・ベル」を通し、交流を深める3家族だったが、間も無く第 2 次⼤戦が開戦。スタニスワヴフは、ナチス・ドイツによる侵攻とソ連によって占領され、ポーランド⼈とユダヤ⼈の両親たちも迫害によって連⾏、娘たちだけがスタニスワヴフの家に残されることになってしまう。そんな中、ウクライナ⼈の⺟であり歌の先⽣でもあるソフィアは、残されたユダヤ⼈の娘ディナ、ポーランド⼈の娘テレサの 3 ⼈の娘たちを⾃分の娘と分け隔てなく、守り通して⽣き抜くことを誓うがー。
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原題:Shchedryk/Carol of the Bells

上映日:2023年07月07日

製作国:ウクライナポーランド

上映時間:122分
ジャンル:ドラマ歴史
Filmarks評価:☆3.9

出演者:ヤナ・コロリョーヴァアンドリー・モストレーンコヨアンナ・オポズダポリナ・グロモヴァフルィスティーナ・オレヒヴナ・ウシーツカ
(Filmarks引用)
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【感想】
すごく残酷なシーンがあるわけではないのですが(あるけど)ずっと心が痛い物語です。ウクライナが昔から現在も戦争により罪もない人が苦しめられてると改めて考えさせられます。ラストシーンには救われます。「戦争はいつ終わるの?」というセリフが辛い。この映画がロシアのウクライナ侵攻前に作られた作品だということがなんともざわざわしてしまいます。
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#Filmarks/1440本目

 

 

 

⚜️場面切り取りとひと言

1階は弁護士をしているユダヤ人の家族のアパートに、2階にはウクライナ人の音楽家家族、3階にポーランド人の軍人家族が引っ越してきます。民族の違いから最初はギクシャクするものの。ウクライナ人娘の歌う「キャロルオブザベル」のうたが3家族の交流を深いものにしていきます。この歌は歌えば幸せがやってくるといわれるものです。

 

やがて、ソ連軍の支配下となってしまい、ポーランドの軍人家族が連行され、妻はシベリアの収容所に送られてしまい、娘をウクライナ人ママに託します。(名前がめんどくせぇ~ので○○人で書きます)

 

数年後、今度はナチスドイツの占領下となりユダヤ人の迫害が始まり、ユダヤ人の両親は二人の娘をウクライナ人ママに託し、強制収容所へ送られます。

 

何度も軍人が来て危機的状況になりますが、大時計の中に隠れ難をのがれます。ユダヤ人家族は姉妹で幼い子もいたのですが、地下でネズミにかまれたことが原因で亡くなってしまいます。ドイツの占領下、どうする事も出来ない家族。やがて、3階にドイツ人家族が引っ越してきます。この頃からウクライナ人パパはどうやら政治的活動をしていたようで処刑されてしまいます。ここから子供たち3人とウクライナママの貧困の生活が始まります。

 

やがて、ドイツ軍が撤退することになり、3階のドイツ人家族も出ていくのですが、途中で両親が殺されてしまったようで、息子だけがウクライナママの元に戻ってくるのです。子供たちは「ドイツ人が家族を殺した」と反対するのですが、「子供には罪はない」と他の子と同様にかくまうことにします。
そして、再びソ連軍がやってきて、ウクライナママを拘束します。子供たちは施設送りとなるのですが、逃げだしたドイツ人息子は射殺されてしまいます。施設で歌声を披露する子供たちの様子がありますが、ウクライナ娘は犯罪者の子として扱われているようです。
 

 

 

 

⚜️YOUTUBE予告編

 

 

 

注意 ラストのネタバレです 注意

数年後、施設のお偉いさんと話をするポーランドママが映し出され、ウクライナ人娘以外の二人を引き取ることのみが許可されます。さらに何十年か後、再会する3人の女性の姿が映し出され、それは幼い頃の映像とかさなるのでした。