いつも録画している日テレの番組「所さんの目がテン!」
1989年(平成元年)から、日曜日朝、放送している。
番組内で、農業高校の仲間と開拓した里山を舞台に、様々な
里山再生プロジェクトが進行中している。
その一つの「蛍を呼び戻す」為に、作ってあった産卵場所
を確認し幼虫を発見した時の会話。
『あれ? 幼虫の尻が光っている。』
『幼虫だけでなく、卵も蛹も光っているよ。』
『何故?』
『毒が有るから食べられないよ! 或いは、食べても
美味しくないよ!の警告だと言われてます。』
『成虫の場合は、それが進化して、仲間同士のコミュニ
ケーションにも使われるようになったんだ。 主に、
雌雄間の出会いには、必要不可欠なんだ。』
ところが、人間の生活圏では、都会の夜が無くなっていく。
郊外においても宅地化が進み、人家の灯りや街灯、自販機や
コンビニの照明などにより、暗闇が減っていく。
故に、蛍のコミュニケーションの場が限られてしまうのだ。
必然的に、産卵自体が、加速度的に減っていっている。
もっとも、それは夜行性の蛍の場合で、実は昼行性の(光ら
ない)蛍のほうが多いらしい。 因みに、幼虫までは光って
いるそうだ。
また、これは生物学上の分類の話で、人間にとっての蛍とは
【夜、光る虫】のことだと言ってもいいのかな。