プロ野球観戦の思い出3/M5911-39 | myojiの日記~書くも恥ずかし

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昔ライター、今中古屋のおっさんが自分の好きなことを勝手に書いていくブログです。いい年こいてって思われれば本望です。

敬称略で。

前回に続いて長嶋茂雄の満塁本塁打の思い出を。場所が甲子園で相手が江夏で左中間に飛び込んだことははっきりと覚えているが、日時を調べたら1974年5月28日。前回の大洋戦の満塁弾が5月1日なので、一か月足らずしか経っていなかった。

今となっては詳しいこと、正確なことはわからないが、当時の我が家の家計はかなり苦しかったようで、いわゆる借金取りからの電話がたびたびかかってきていて、親は居留守を使うこともあった。

その日は家に借金取りがやってきて、自分が玄関で応対した。親は居留守だったのか本当に不在だったのかは忘れたが、とにかく親はいないと告げた。さすがに小学生にはキツい経験だった。

この日の長嶋の満塁本塁打は、そんな暗くて辛くて惨めな気持ちを、短い間だったとはいえ、どこかに吹き飛ばしてくれた。自分のために長嶋は打ってくれたと勝手に思った。そしてその日からずっと、長嶋茂雄は自分の神様である。