子守唄 | 日々憂鬱の中

日々憂鬱の中

下を向いて歩く
ただの通りすがり

お久しぶりなブログです。
前回のブログから何かがあった様な、なかった様な気がするが、とりあえず直近のことだけを記したいと思う。その方が私の為であり、数少ない物好きな読者の為だと。


明日、明後日と面接が続く。
一年の無職状態は途中に派遣の仕事を含み、何とか切り抜けてきたが(自分では切り抜けたなんて表現しているがたぶん間違い)、さすがにもうどうこう出来る場合でも笑ってる場合でもないので玉砕覚悟の面接。


何度か放送で「それだけ働いていない期間が長引くと働くの怖くない?」と聞かれたが、その度に私は「働くのは怖くないが面接は怖い」と語ってきた。恐らく、大多数のニートの人や無職の人は〝働く〟ことよりも〝面接〟が怖いのではないだろうか。私がその大多数の一人かは分からないが、少なくとも私自身はそうだ。仮に面接も無く急に「明日からウチで働いてみない?」と言われたら二つ返事で首を縦に振るだろう。働き始めたら後悔するかはさておき。


でも、そんな御伽噺の世界にもない様な御伽噺はやはりないもので、絶対に面接は必要になる。当然だろうけどね。会社だってよく分からん人は雇用したくないし、働く側も面接の雰囲気や会社側の説明を受けたいだろうから。
あくまで夏よりも冬が好きな甘党の私の気狂い沙汰の意見を言わせてもらえば、もし本当にニートとか無職の人の雇用を重大な社会問題と捉えてるなら、先にも書いた様に面接無しの採用なんてのが実は効果的なんじゃないかと思っていたりする。所謂ブラック企業なんて呼ばれる会社じゃない限り、その方法で働き始めたニート・無職の人だって「1ヶ月勤めたからもう1ヶ月やってみよう」とか「ここ辞めたらまた戻るんだよな…」って気持ちになるんでは。さすがに真っ当な人であれば学歴関係なくなる事や、競争社会が生まれないとか、生産性を取り上げるかもしれないが、そんな事は重々承知だ。だから私だって面接を受けるんじゃないか!!


きっと真っ当な人達の意見が正しい。それは分かっている。でも、そこからあぶれてしまった人達をステレオタイプな弱者と非難するのはどうも腑に落ちない。それは私自身がステレオタイプな弱者故なのだろうけど。いつも心に浮かぶ歌詞・フレーズがある。




悪い奴らがのさばっている
他人の生活を脅かして
自分の身を守っているような
嫌な奴が這い上がっていくんだ
新婚の夫婦だって借金だらけ
何かが手に入った気持ちがしただろうか?
政府の政策なんてものは
君たちの夢をぶち壊す為にある
ねぇママ ねぇパパ
一度貧しければずっと貧しいままなんだ
ラララ…
面白い薬だね
君が飲んだその薬なんだけど
本当のことを教えてよ
よく効くかな
君のその面白い薬
本当によく効くんでしょ?
どうして少しばかり後ろめたく思うの
「だって足りているってことは余っていることと同じ
そして辺りを見回してごらん
私たちのことが責められますか?
私たちを責められますか?」





ある少女は他の少女よりも大きい
そしてある少女の母親は他の少女の母親よりも大きい




どちらも愛するモリッシーの歌詞ではあるが、個人的にはどちらも階級に対する皮肉だと感じている。勿論、彼の書く歌詞は色々な解釈が出来るし、ほぼ公式的な見方をされているものもある。この二つの歌詞・フレーズに於いてもそうかもしれない。しかし、私は少しぐらいは階級に対する皮肉が隠れているのではと感じずにはいられないのだ。初めが貧しい余りにクスリに手を染める人達をどうして責められようか?代々の資産や地位を受け継ぐ人達にどんな権利があるのだろう?涙の味を喉の奥の方で感じたことがある人間はこの歌詞・フレーズに何を思うだろうか。


今日、11月9日は26歳の誕生日。
もうめでたくも何ともないが、それは年齢的なものなのか、それとも今のこの現状から来るものなのか。どちらもそうなんだろうね。きっと、働いていたとしても26という数字に嫌気が差すし。何を以って充実したかは当人にしか計り知れず、それを分かっている人は両手を上げて誕生日を喜べるのではないだろうか。私にはまだ充実が何たるかを知る由もない。


親父がケーキを買って来てくれて長い蝋燭を二本、短い蝋燭を六本立てて、年甲斐もなくフゥーなんて息を吐いて。そして姉からは姉の言葉を借りるなら「最後の誕生日プレゼント」の服を貰った。姉は今、少し心を患っており電車にもなかなか乗れない状態だと聞いていたが、この日の為に乗ったようだ。乗れるようになったとおどけていたが凄く辛かったんではないだろうか。「君の為に乗ったんだ」なんて冗談だか本気か弟ですら分からぬ発言。ケーキとプレゼント、それにも関わらず意識はしていないが浮かない顔をしていた自分に叔母が「もう少し嬉しそうな顔したら?」と。すると親父が「本当は嬉しいんだけど顔に出せないんだろう。」


図星。
とてつもなく惨めな気持ちになって風呂で泣いた。
弱いままでいいから強くなりたい。強くなっても弱いままの気持ちでいたい。


去年の同じ日にもブログを更新していてこう綴っている。
「人生はさよならの連続。これからもその言葉を聞く連続」と。


とにかく、目前に迫った面接を目を瞑っても思い出さぬような瞬間にすることだな。
合否報告?私がするとでも?このブログで?
……気が向いたらね。


最後に長くなったけどもう一つ記したい言葉を綴って締めたい。
森Cの不幸なる生誕を呪ってお別れ。では。




歌を歌って眠らせて
僕はもう疲れた…ベッドで眠りたいんだ
歌を歌って眠らせて
そしたらほうっておいてくれ

朝になっても起こさないで
なぜならこの世からいなくなってしまうから
決して気の毒に思わないで
君に知っておいて欲しいんだ
僕が心からこの世を去りたいと思っている事を

歌を歌って眠らせて
ひとりぼっちで目を覚ましたくない
僕のために歌って
もう、ひとりぼっちで目を覚ますのはいやなんだ

決して気の毒に思わないで
君に知っておいて欲しいんだ
僕が心からこの世を去りたいと思っている事を

もう一つの世界があるはずだ
きっとましな世界がある
そう、きっとある
そう、きっとある
そう、きっとある
そう、きっとある
そう…
さよなら…
さよなら…