実はこんなメッセージをもらいました。
--------------------------------
どうしても
「自分の失敗のせいで他人に迷惑をかける」
という恐怖が拭えません。
その失敗で困るのが自分だけの時は
それほどダメージがないのですが。
怒られなくても許してもらえても
「そんな優しい人に迷惑をかけた」
「好意を無にした」「恥をかかせた」
などと思ってしまってもうだめです。
--------------------------------
コメントありがとうございます。
他人に迷惑をかけたらどうしよう
という恐怖が拭えないという悩み。
僕もその気持ちはよく分かります。
僕も仕事で同じような場面に
出会うことがすごく多かったからです。
例えば、以前僕は
サポートセンターの仕事をしていました。
メールでお客さんの疑問点に答える仕事です。
電話は苦手でしたが、メールでの対応なので
人見知りでもできそうな仕事ですよね。
そこで無知だった頃の僕は、
間違ったことをお客さんに教えてしまい、
非常に迷惑をかけたことがありました。
お客さんはきっと騙されたと思って、
僕に対して怒っていたかもしれません。
その後、申し訳ないことをしたと、
無知な自分をすごく責めた記憶があります。
その後しばらくは
お客さんにメールを送る時
「送信」のボタンをクリックするのが
すごく怖くなってしまいました。
僕も「自分の失敗のせいで他人に迷惑をかけた」
ということでビクビクしていた経験があるので、
お気持ちはすごくよくわかります。
今回はそんな時に
いつも僕が考えることを
お伝えしていきたいと思います。
という訳で、今回のテーマは
「他人に迷惑をかけるのが怖い
あなたが、知っておくべき2つの法則」
ではまず一番最初に、なぜ僕たちは
これほどまでに「迷惑をかけたらどうしよう」と
悩んでしまうのでしょうか。
それは自分がそんなことばかり考えてしまう
精神力が弱いダメ人間だからでしょうか?
いいえ、違います。
もちろんそんなことではありません。
決してあなたのせいではないんです。
むしろ逆だと思います。
あなたが優しいからこそ
そのような悩みを持ってしまった
のだと僕は思います。
では、「本当の原因」はなんでしょうか。
それは、
【あなたの思い込みが間違っているから】
です。
はい、ここでも出ました
また「思い込み」の話しです。
詳しく解説していきます。
「人様には迷惑をかけてはいけないよ!」
あなたも一度は親や先生から
こんな言葉を聞いたことがあると思います。
そもそもこの「迷惑」という言葉、
非常にクセ者なんです。
ではそもそも『迷惑』とはなんなのでしょうか。
goo辞書によると、
「ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、
不快を感じたりすること。また、そのさま。」
とあります。
つまり、
相手が「不快だな」と思えば、
それはもう「迷惑」となるんです。
でも、
迷惑を感じるかどうかは
人によって全く違いますよね。
電車の中でよく喋る人を見て、
すごく陽気な人だなと感じる人もいれば、
よく喋るなと冷静に見るだけの人もいれば、
話し方の勉強になるなと感じる人もいれば、
うるさくて迷惑だなと感じる人もいます。
本当に人によって感じ方は千差万別なんです。
自分が迷惑をかけていないと思っていても
迷惑だと思われている場合があります。
逆に言うと、あなたが迷惑をかけた
と思っていても、相手は迷惑だと
捉えていない場合もあるということです。
迷惑と感じるかどうかは人によって違うからですね。

そしてもって大事なことは、
「迷惑」というものは人と関わる中で
必ずかけてしまうものなんです。
ここはものすごく重要です。
もちろん良好な人間関係を築きたいなら、
理由もなく積極的に相手が迷惑と感じる
ことをやらない方が良いですよね。
それは間違いありません。
ただどんなに一生懸命に努力したとしても、
迷惑を0にすることは100%できません。
なぜなら、迷惑をかけないようにしようと
する行為がある人には迷惑でなくても、
他の人には迷惑となる場合があるからです。
例えば、大勢で話している時に
あなたが自己主張しないことで
相手は仕切れて喜ぶ場合があります。
ただ人によっては自己主張がないので
つまらない人間と思い、逆に気を遣いすぎて
迷惑だなと感じる人もいるんです。
人間関係はジャンケンみたいなものです。
グーを出せば、チョキには勝てます。
ただパーの人には負けてしまいます。
そしてグーの相手とはいつまで
経っても先に進めません。
なので、どの手を出しても
迷惑というのは必ず生じます。
「じゃあ、いっその事なにもしなきゃいい!」
「そのじゃんけんには参加しない!」
なんて自暴自棄にはならないでください。
もしかしたら、相手にとっては
それが一番つらいことかもしれません。
たとえば、
みんなで飲みにいこーなんて話になったとしますよね。
「じゃあ、みんなどこ行きたい?」
そうなった時、誰もなにも言わなかったら
言い出しっぺの人はかなりつらい思いをすると
思いませんか?
【好きの反対は嫌いではなく、無関心である】
なんて言葉もあるように
どの手を出さないことが、
一番、相手を悲しませてしまう場合もあります。
だからどんなことをしたって
迷惑というものは一定量発生するんです。
生きるということは必ず誰かしらに迷惑をかけます。
例えばあなたが街を歩いていたとして、
後ろの自転車に気づかずに道を遮っていたとします。
人によってはこれを迷惑と感じて、
「邪魔だよ!」とかいって怒りだす人もいます。
また満員電車の中でギュウギュウの状態で、
だれかの顔にあなたの髪の毛が当たったとします。
決してあなたのせいではないのに、
「迷惑だな・・」と感じる人もいます。
本当に相手次第なので、迷惑を
かけないというのは不可能なんです。
極端なことを言えば、
コンビニで物を買った場合、
店長さんは売り上げが上がり、
僕たちは欲しいものが買えて嬉しいですよね。
アルバイトの店員さんはどうでしょう?
給料が上がるわけではないのに、
無くなった物を補充しなければならないので、
手間がかかって迷惑だと感じるかもしれません。
もし品切れになった場合、次のお客さんも
前の客は迷惑だなと感じるかもしれません。
もちろんこれは極端な例ですけどね。
ただ僕たちが生きるということは必ず
誰かしらに迷惑をかけ続けるということです。
なので、覚えてほしいことは
僕たちが生きる限り誰かしらに
絶対迷惑はかけてしまうということです。
これを頭に入れてもらったうえで、
ではどうすれば良いのかを伝えていきます。
=======================
1、迷惑はかけなくても良いが、かけても良い
ただし、全くかけずに生きることは諦める
2、迷惑をかけるた後を大事にする
=======================
というものです。
ひとつずつ解説していきます。
1、迷惑はかけなくても良いが、かけても良い
まずはここから解説していきます。
迷惑は必ずしもかけてはならない
という訳ではありません。
例えば、猫が道路に飛び出してしまい
今にも引かれてしまいそうな場面が
あったとします。
そんな時に、赤信号だから車の目の前に
飛び出して助ける行為は迷惑なものです。
でもそれをしないと猫が車に
引かれてしまうかもしれません。
僕たちが
「迷惑をかけてはいけない」
というのは前提条件ありきです。
つまり
「良好な人間関係を築くことを優先したいのに
理由もなく迷惑をかけるのは止めた方が良い」
ということです。
大事なことは、迷惑をかけてはならないではなく、
目的を達成することと迷惑をかけることを天秤に
かけて、どうするか決めることが重要です。
なので、迷惑はかけるかもしれないけれども、
猫を助けたいと思ったらそうすればいいんです。
そして大事なことは自分が選んだ行動に
しっかりと責任を持つことです。
優先順位を明確にして、それを選び、
しっかりと責任を持つことが本当は重要です。
2、迷惑をかけるた後を大事にする
特にお伝えしたい考え方がこれです。
「他人に迷惑をかけてはいけない」
という考え方は一見
素晴らしいように聞こえます。
しかし、
「完璧(孤独)な人」の記事でもかいた通り
迷惑をかけない=完璧な人
そんな印象すら持ちますよね。
ですが裏を返せば、
「私は誰にも迷惑をかけないから
あなたも私に一切の迷惑をかけないようにしてね」
という冷たい印象にも聞こえます。
ですが何度もお伝えしているように
人間は生きるだけで迷惑をかける
生き物なんです。
生きるという行為は地球上の
貴重な資源を食いつぶすことです。
その時点でもう迷惑をかけています。
だから迷惑をかけるのはお互い様なんです。
日本人の親は
「他人に迷惑をかけてはいけない」
と教えられてますよね。
でも、インド人の親は
「お前は人に迷惑をかけて生きているのだから
人のことも許してあげなさい」
と教えるらしいのです。
本当にお互い様なんです。
この社会は持ちつ持たれつで出来ています。
みんな迷惑をかけつつ、
それを補うように人が喜ぶことをしているんです。
だから逆なんです。
迷惑をかけないようにすることは、
何もしないことです。
でも何もしないことが一番迷惑なこともあります。
結局いつまで経っても本末転倒です。
だから逆なんです。
迷惑をかける前提で付き合うんです。
もちろん不必要な迷惑をかける必要はありませんが、
どう頑張って気をつけても迷惑はかけてしまう。
だったら迷惑をかけてしまったら、
倍返しで相手が喜ぶことをしよう。
笑顔で「ありがとう!」ってだけでも
嬉しくないですか?
これが本当に重要です。
迷惑かけてしまうことは
お互い様なんです。
だったら迷惑をかけた分、
お返しをすればいいんです。
そしたら相手は迷惑なんか忘れて
本当に喜んでくれます。
それに迷惑かなと思って聞いたら、頼ってくれて
ありがとうと言われるかもしれません。
迷惑の感じ方も違います。
そしてもし相手が迷惑を感じてしまったなら、
倍返しで恩を返せばそれはチャンスになります。
相手を喜ばす機会を得るからです。
迷惑を「かけさせて」もらい、自分を成長させてもらう。
そして迷惑を「かけた」分、しっかりとお返しをする。
誰かに迷惑をかけたならお互い様と許してあげる。
これが良好な人間関係の築くための考え方です。
逆に迷惑をかけないことに固執して努力すると
何も行動ができなくなり、いつもビクビク怯える。
いつまで経っても成長しない。
間違った努力に費やしていることに気づかずに
自分は頑張っているのに変わらないと腐っていく。
迷惑をかけないように努力した結果、
周りに悪影響を及ぼして迷惑をかける
こんな感じです。
なのでぜひ、
「お互い様マインド」と「お返しマインド」を
身に付け、最高の人間関係をつくっていってください。
少しでも「迷惑かけてもいいかな?」と
おもってくれた方は、1クリックお願いします。

人気ブログランキングへ
いつもありがとうございます。
とても励みになります。