小さな家族 | ヒトミナcafe

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ママと子どもの情報ブログ

こんにちは。ちばっち@北海道函館市です。
5番目の末っ子も幼稚園の満3歳クラスに通うようになって1ヵ月が過ぎ、
上の子たちの新年度のバタバタも過ぎ、新しい体制での仕事も軌道に乗ってきたと思ったところ、
我が家に大きな出来事がありました。

週末に重たい話です。ごめんなさい(>_<)
我が家にとって家族というものをあらためて考えることになった出来事です。

私が27歳の独身の頃から一緒に暮らし、今月18歳を迎えた我が家の猫・良太。
3月の体調不良を乗り越え元気を取り戻しホッとしていたところ、2週間ほど前から食欲がなくなり、
とうとう寝たきりになってしまいました。

もともと小さい頃には雄猫に多い尿路結石を繰り返したり、8歳になるころには
猫にとって致命的な腎不全と診断されたり、強い子ではなかったのですが、
そのたびに奇跡的な復活を遂げ、15歳の時に東京からフェリーと車の長旅をへて
函館に来た後も、穏やかに過ごしてくれていました。
人間と違って見かけが老けるわけでもなく、小さい頃と変わらない甘えん坊で、
私たち夫婦にとってのかわいい大長男、子どもたちもみんな、良太には一目置いていました。
でも、確実に体は弱っていたのですね。一気に来てしまいました。

病院も受診して現在の状況も先生から伺い、家族で相談した結果、
入院措置などは取らず、自宅でお世話をしながら見守ることに。

身体を冷やすことと脱水症状が一番体力を奪うとアドバイスを受け、
保温パッドの上に厚めにタオルを敷いて寝かせ、水や水に溶かした食事を
スポイトで口に運んでいます。
寝たきりなので、時間を見計らいながら態勢も交換しています。
1週間前まで何とか自分でトイレに行っていたのに今は気づくとタオルが濡れている状態。
「身体、ふいてあげよう」と長女が言い、温かいタオルで下半身をふいてやっています。
ふと、「こんな風にお世話しても、ここまで衰弱するともう元には戻れない」という現実が
目の前をよぎりますが、一番寂しいのは、忘れられることではないかと思うのです。
別にあらためてそう子どもたちに言ったわけではないのですが、みんな
「おはよう」「行ってくるね」「ただいま」「お水飲める?」「寒くない?」「おやすみ、またあしたね」
と声をかけています。
夫のことが大好きでよく膝に乗っていたのにもうそれすらできませんが、
夫も限られた時間で声をかけ、撫でています。
みんなの声がけを遠い所で感じながら、できるだけ穏やかに残りの時間を過ごさせてあげたいと
思います。

子どもたちの中では一番長く良太と一緒にいる中2の長男が、今日、涙をぬぐっているのを
見ました。

お世話をしながら言葉から出てくるのは、「ありがとう」と「大好きだよ」の言葉ばかり。
元気だったころの良太にもう1度会いたい気持ちでいっぱいですが、でも、18年間私と一緒に
いてくれ、15年間家族の歴史を見守ってきてくれた良太の今の姿が一番大好きです。

写真は、3月の体調不良から復活し、元気な様子を見せてくれていた先月の良太です。

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初めての赤ちゃんだった長男が生まれて退院して家に戻った時、良太は見慣れぬ小さな
生き物にあからさまにギョッとして、1mぐらい横っ飛びしていました^^;
最初は赤ちゃんに近づかないようベビー蚊帳を調達してガードしていたのですがあまり意味がなく^^;
そのうちベッドに入り込んで一緒に寝たり、じゃれ合って遊ぶように。
下の子たちが我が家に来た時は、それはもう慣れたもので、落ち着き払っていました。
子どもたちが生まれるたびに、この子の記憶に残るまで元気に長生きしてほしいと思ってきましたが、
現在3歳1ヵ月の末っ子の記憶には残るでしょうか…。
長男や長女も、3歳になったばかりのことで覚えていることもあるので、
家族みんなの気持ちが良太に向かっている今のことが、うっすらでも記憶に残ってくれれば
いいなあと思います。