2014年8月広島の広島市安佐南区で土砂災害が起こった。
その場面からこの本は始まっている。

夢之丞は、動物愛護センターで殺処分される予定だったが、あまりにも数が多く、ガス室に入れなかったため、偶然にも生き残った子犬だった。

なぜ処分される予定だったかと言えば、人間に怯える怖がりな子犬だった為、人間にはとても懐くことがないと判断された為だった。

動物愛護センターで、ピースウィンズジャパンという災害、紛争時の緊急人道支援や、復興開発支援活動を行い実績を残している団体の統括責任者、大西健丞は、生き残った子犬、夢之丞と対面することになる。
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災害といえば、最近とても頻繁に起こっていて、
災害救助犬が活躍したという話もよく聞く。

私がこの話で特に興味深かったのは、人に怯えてしまうほど怖がりな犬がどのようにして災害救助犬として活躍できるほどトレーニングできたのか、という点。

そして、この本の冒頭にあった、災害に遭ってしまった一般の人が最終的に助かったのか安否も気になり、一気に読んでしまった。

ピースウィンズジャパンの活動もとても素晴らしく、とても感動できる良い本でした。

ピースウィンズジャパンって広島市にあるんだな、っていうのも覚えておこうと思ったところ。

飼い犬が改めて欲しくなったら、動物愛護センターや、動物愛護の団体から譲り受けて育てたいなと思う。