ハロウィーンは、諸聖人の祝日の前夜(10月31日)、秋の収穫の祭り。
「なんとかイン」と言えば、次のような身近な言葉の脚韻が思いつく。
ヘロイン、コカイン、カフェイン、セメダイン、サーロイン、
テンダーロイン、メークイン、ヒロイン、デザイン、チェックイン等々。
薬物、食物に関する語が多くすぐに出てくるのは何故か?
アメリカなどではカボチャの提灯などを飾り、
仮装した子供たちが近所の家々からお菓子を貰うが、
日本では若者が特に渋谷の交差点あたりで仮装して
乱痴気騒ぎを演ずるようだ。
カボチャは秋の庶民の野菜で熱帯アメリカが原産だという。
日本にはポルトガル船によってもたらされ、
カンボジア原産と考えられたところからの名という。
幼少のころナンキンカボチャと言ったので、
てっきり南京から日本へ来たものだと思っていた。
.(南京豆、南京錠、南京虫、南京玉すだれ等々)。
かつて中国北京へ留学していたころ、当地では中国人が
何故かあまり食べないことに気づいた。豚のえさにすることはあっても。
実際、概して水臭く美味しくない。現地で調理してわかったが、
日本のカボチャと味が歴然と違い、はっきり言って不味い。
まさに、日本語に
「どてかぼちゃ」と言って、カボチャ畑ではなく土手に自生していたカボチャが、
充分に陽も当たらず肥料も少ないので、小さく痩せていて食用に適さないというところから
「役に立たない者」とか「半端者」といったような悪口として使われるようになったとのこと。
よくわかる。
南米→カンボジア→南京→日本へもたらされたカボチャは日本で品種改良がなされ
今日我々が食べる栗のようなホクホクした美味いカボチャになったのだろう。
シャインマスカットが広島から山梨を経て品種改良されたように。
カボチャの出初めは、日本ではメキシコ産から始まり(やはり味わいに欠ける)、
沖縄→九州→本州→北海道と次第に北上してくる。
南米原産のものが今や北海道産のものまで食べられるように改良されたのだ。
ハロウィーン直前の夕食を紹介する。
今回調理したのは北海道産で、この秋の収穫を祝った。
2021年10月31日
ひとみみのる記
【10月29日夕食】
メインデツシユ。
新作:カボチャコロッケ(間もなくハロウィーン)。
材料:カボチャ(北海道産)、牛豚合い挽き肉、玉ねぎ、小麦粉、鶏卵、パン粉、胡椒、食塩、サラダ油。
鯵開き焼き。インゲンとミニトマト炒め。
【10月30日夕食】
銀鱈西京焼き(自家製)。
クレソンサラダ。トマト添え。
アスパラ素茹で。
新作:パンプキンチーズグラタン。