一昨日、ザ・タイガースゆかりの地、千歳烏山で

本年度のバースデーイベントを無事に終える事が出来た。

ご来場頂いた皆様に心より感謝する。

                                                   撮影:上田健次

 

秋風に、黄色い小さな花を一杯つけてほのかな香りを漂わせる金木犀、

                                           撮影:瞳みのる

 

赤くすっーくと伸び楚々とした曼殊沙華、

                         撮影:瞳みのる

 

空気は爽やかに澄み、虫の音も息づく中秋の名月の頃、

このような季節に僕は生まれた。

 

僕を生んでくれ、2歳のころにすでに他界した母親に感謝する。

僕に「豊(豐)みのる」とつけてくれた父親にも感謝。

 

秋の実り、秋の収穫。

親父の名は「富三」、子供の名は「豊」、

中国では親と同じ漢字を用いるのは親に対する不敬で忌避される。

「豊」と「富」は縁語、「豊富」とあるように、

また母の名は「福枝」、「豊」とつながる「豊かな福」。

 

僕の生まれは京都市中京区聚楽第、この地は元豊臣秀吉の邸宅のあったところ。

つまり、「豊」の出生地は豊臣家にも関係していたのである。

徳川家ではなく。

 

愚息はまだ2歳半であるが、

父親の出生地「京都、キョウト」、母の出生地「北京、ペキン」、

共に「京」によることから、子供の出生地である「東京、トウケイ」にちなみ

「京、ケイ」と命名した。(嘗て朝日新聞命名欄に匿名で出た)

 

「京」という漢字は主に三つの音がある。

時代順に呉音(奈良時代南京辺りから入った)、

漢音(平安時代長安辺り)、唐音(江戸時代以前から、中国江南辺り)。

 

愚生は京都(キョウは呉音)、愚妻は北京(キンは唐音)、

愚息は(ケイは漢音)のそれぞれ三つに分かれる。

同じ「京」という漢字を使っても感じが異なる。

これを面白いととるか面倒ととるかは命名だけに、銘々それぞれ。

僕は後者。

 

愚息について補足すれば、

地球上で最大の生物(鯨)、今日常で使われる最大の数字(京ケイ)、

そのように大きくなってもらいたいとの思いを込めたはかない望みからである。

果たしてその命名は、運命か宿命か天命か、はたまた混迷か?

 

反省期はとっくに過ぎ、四分の三世紀に到達した。

未だに低迷飛行機、非行期、非高貴、後期高齢者、感謝感謝感謝!

 

                       2021年9月22日記

                              ひとみみのる拝